ノースパタヤを代表するバービア群であるDrinking Street(ドリンキングストリート)。
昨年3月以来ずっと閉鎖されたままで、一度も再開していない。
そのドリンキングストリートが、いよいよ終了となりそうだ。
ノースパタヤの現状と合わせてレポート。
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ドリンキングストリート一帯は土地貸し出しへ
昨日ドリンキングストリート前を通りかかると、大きな告知がいつくも貼り出してあるのを見かけた。
メインのバービア群だけなく、隣接するレストランにも同様の貼り紙だ。
これは土地を貸し出すというもの。
バービア群の横にはインドレストランや日本カラオケ屋などがあったが、この一角すべての土地をまとめてレンタルスペースとして貸し出し中ということになる。
そういえば奥にはホテルがあったが、あれはどうなるのだろうか。
このドリンキングストリートは、Simonグループが持ち主。
ウォーキングストリートにあるSimon Beer Bar Complexも同様に土地の貸し出しを告知している。
どちらも連絡先は同じだ。
パタヤの事情に少しだけ通じている人には周知のことだろうけど、Simonのオーナーはけっこうな権力を持っている。
パタヤでシーシャの取り締まりが厳しくなった時でも、ドリンキングストリートではおおっぴらに提供していたほどだ。
あのSimonですら経営継続を断念したということになるわけで、いかに現在のパタヤの危機的な状況にあるかを物語っている。
まあ、借り手が見つからなければ、また自分の手で営業再開するかもしれないけれど。
ノースパタヤの現状
ノースパタヤの現状は厳しい。
ほとんどの店やホテルが閉鎖されている。
看板はビニールシートで覆われ、ひどい有様である。
歩いている人は皆無に近い。
ナイトライフの営業が可能であっても、ほとんどのバーが営業できないでいた。
ソイブッカオのバービアにファランがあふれていても、ノースパタヤのバービアには誰もいかない。
ノースパタヤがファランの遊び場でなくなって久しい。
中国韓国人向けのエリアとなったからだ。
コロナ以前のドリンキングストリートは、アラブ系の客も多かったが、ファラン客もそれなりにいた。
でも、中長期滞在や在住のファランのほとんどはノースパタヤに足を運ばない。行くとしてもソイ6止まり。
今回のナイトライフ閉鎖命令が解除されたとしても、ノースパタヤの壊滅状態は続くだろう。
10月1日のパタヤ開国計画がうまく実現すればどうなるか?
主なターゲットはヨーロッパからの中長期滞在者となる。やはりノースパタヤにそういったファランは集まらないだろう。
それこそ中国から大量の観光客がやって来ないかぎり再興することはないはずだ。
おりしもノースパタヤでは、中国系の店が増えてきている。
ほとんどの店が営業していない中、中国の火鍋店だけは元気に営業している。
他にも新しい中国系の店がオープンしているようだ。
あちこちに中国語の看板を見かける。もはや英語表記もタイ語表記すらない。漢字のみ。
むろん閉鎖中の中国系列店も多いが、新しい店が増えつつあるのも確かだ。
資金力に余裕のある中国人が先を見越して投資しているのかもしれない。
ドリンキングストリートの終了と中国系店舗の増加は、ノースパタヤの将来を暗示しているかのように思える。
ドリンキングストリートが中国資本に買い取られる可能性も多いにありそうだ。
来年以降、中国から大量の観光客が戻ってくれば、ノースパタヤはリアルに中華街化していくかもしれない。
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