6月26日、タイのLCCであるノックスクートが取締役会を開催。
会社を清算する決議を可決した。
すなわち、フライト再開はなく、会社そのものがなくなる。
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ノックスクートが会社清算を発表
ノックスクートのホームページで声明を発表している。
現時点では、日本語版はなく、英語のみ。
⇒http://www.nokscoot.com/en/board-of-directors-pass-resolution-to-liquidate-nokscoot/
2020年6月26日、ノックスクートは取締役会にて会社を清算する決議を可決した。
14日後に開催される株主総会で同じ決議を審議する予定。
ノックスクートは、シンガポールのスクートと、タイのノックエアによって2014年に設立された合弁会社。
以来、激しい競争と困難な状況の中で営業してきたが、今回のパンデミックにより、状況はさらに悪化。業績回復と持続可能な成長は不可能といて、会社清算を決めた。
従業員425人は、タイの労働法にのっとり退職する。
一部従業員は清算プロセスのため、しばらくは働き続け、その後退職する。
債権者の主張を扱う管財人が任命されてから、新たな動きがある。
以上のような内容で、ノックスクートは会社清算をアナウンス。
要するに、もう会社存続は不可能。これにておしまいということになる。
ホームページでフライト検索しても、No Flightsとの表示。
ノックスクートの所有する機材5機のうち3機を親会社であるスクートへ返却し、大規模なレイオフを行うと発表したばかりだったが、もはや事業継続は不可と判断したのだろう。
なお、ノックスクートの株式の保有率は、ノックエアが51%、スクートが49%。
ノックエアの株式のうち、13%は経営破綻したタイ国際航空が所有している。
ただ、ノックスクートの会社清算が、ノックエアに与える影響はないとされている。
購入済みチケットの取り扱いについては、当然返金されるはずだが、詳細は不明。
感想
ノックスクートは、バンコクと日本を結ぶ路線を就航していた。
実際に何度か利用したことがある。
鳥のペイントが施された機体が印象的。
直近の日本からタイへのフライトは、ノックスクートを利用した。
価格も安く、LCCの中では乗り心地も良好。
個人的にはすごく気に入っていただけに残念だ。
パンデミックにより、海外旅行はほぼ不可能な状況が続いている。このさき、いつ平常な状態に戻れるのかはまったくわからない。
飛ばしてなんぼの航空会社、とりわけ格安でチケットを販売しているLCCにとっては、試練の時。
他の航空会社も経営危機に陥るところが出てくるに違いない。
海外旅行好きにとっても試練の時だ。
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