28日目
一人の朝食
起床。
パタヤ滞在残り2日。
あさっての午前中にはパタヤからドンムアン空港へ向かう必要がある。
思い残すことがあるような、ないような。
行きたいところがたくさんあるような、ないような。
さあ、今日はどう動こうか。
と、思っても、横にはコヨーテさんがぐっすりと熟睡中。
無碍に起こすのもかわいそうだ。
一人で、食パンとハムとゆで卵とインスタントコーヒーの朝食を取る。
今回の滞在での朝食はほぼこのパターンだった。
食パンが10枚で15バーツほど。
セブンイレブンのハムは10枚で35バーツくらい。このハムは、プレーン味だったり、たまに唐辛子入りを買ったりしている。
ゆで卵は、コンビニで2個16バーツ。一個8バーツだ。
で、インスタントコーヒーは10回分で30バーツくらいかな。
水は一日1本ホテルが補充してくれる。
パン2枚とハム1枚とゆで卵1個とコーヒー1杯、これでおおよそ20バーツくらい。
安上がりですむ。
もちろん、起床が昼過ぎになったら、朝飯抜きでいきなり昼食になったりもする。
昼飯はパットパックルアンミットとムーガティアム
コヨーテさんが3時くらいにもぞもぞと起きだしたので、昼飯の買い出しへ。
もういつものパターン。
近所に新しい屋台が出現していた。
テフロン加工っぽいフライパン。
ちょっと珍しい。普通は昔ながらの中華鍋なのに。
注文してから完成を待っていると、仲の良いバービア嬢に遭遇。
もう40歳ちかいおばちゃんだけど、ファランからはけっこう人気で、しょっちゅうペイバーされている。
今日も連続ペイバー中で、そのファランと二人で歩いていた。
すぐ近くのホテルに泊まっているらしい。
ちょっとタイ語で世間話。ファランはタイ語がわからない。
わたしのことを、タイ人とでも思っていそうだな。
今晩、バービアに遊びに行くからといって、バイバイ。
パットパックルアンミット
ミックス野菜炒め。これは豚入り。もちろん肉抜きでも作ってくれる。
コヨーテさんの好物の一つ。
シンプルな炒めものにつき、味付けが肝心。薄味すぎると、野菜野菜しすぎていて、わたしは苦手。
ここの味付けは、ちょっと濃い目でわたしにはちょうどいいぐらい。
ムーガティアム
豚肉のガーリック炒め。
今回の滞在では、この料理を一番多く食べたかもしれない。
すっかりファンになってしまった。
こういうシンプルな料理が、わたしは好きだ。
ここの屋台のムーガティアムは、タレたっぷりタイプ。しかも濃厚な味付け。
ほんとにご飯が進むなあ。
今回のパタヤ滞在で屋台料理のレパートリーがまた増えた。
なるべく正確な料理名を聞くようにしており、次第に料理のボキャブラリーが増えてきたというのが正確かな。
まあ、食べられればなんだっていいんですよ。
最後のブンブン
二人で遅めの昼食。
コヨーテさんと、こうやって床に座り向かい合わせで食事をするのもあと数回程度か。
ブンブンはあと何回できるかな。
と、食後にさっそく、おっ始める。
が、どうも匂うな。
直感的にひらめく。
これは、女の子の日だな。
チェックしてみると、うっすらと赤いものが見える。
やっぱり。
痛くないから大丈夫だよと言ってくれるが、そのまま続ける気にはなれない。
しょうがない。
これが普通にペイバーして連れ出した相手ならば、ごめん無理だよと言って帰ってもらうところだが、もちろんそんなことはできない。
でも、別にやらなくてもいいか。
一緒にいられればそれでいい。
素直にそう思えた。
とはいえ、高いバーファイン代を毎日のように払うことは無理。
一度、自分の部屋に戻ってあれこれ準備したいというコヨーテさんを送り出す。
最終夜となる明日はバーファイン代を受け持ち、仕事を休んでもらうつもりだ。
悪いけど、今日はがんばって。
体調が悪くとも仕事を休むわけにはいかないコヨーテ稼業。
ほんと、体には気をつけてね。
知人と最後の晩餐
夜、パタヤカンの食堂へ。
パタヤに長期滞在している知人と食事会。一応、最後の晩餐という名目で。
場所は、パタヤカン・ソイ12。セントラルロード側から入って、だいたい150メートルから200メートルくらい。
雰囲気の良いローカル食堂。
メニューは完全タイ語のみだけど、壁には料理の写真が貼ってあるので、指差しでも注文は可能だ。
ヤムママータレー、パットパックルアンミット、カナームークロップ
料理もおいしいけど、白飯がおいしい。
白ご飯だけ購入しにくるタイ人も多いらしい。
納得の味だ。
料理3皿とご飯2皿で合計180バーツ。一人90バーツ。
ちなみにトイレは店の裏側にあり、その通路がなかなか渋い。
これぞローカル食堂だ。
こういった馴染みの食堂ができれば、パタヤの長期滞在も楽になってくる。
酒を持ち込んで、だらだら飲み食いしても怒られないしね。
食後、知人が長期滞在しているサービスアパートメントを見せてもらう。
ホテルとしても営業しており、まあ、豪華な建物。
スイミングプールが二つ、サウナとジムもある。
部屋には、キッチン、ソファー、テーブルなど普通に生活できる設備が揃っている。
家賃は、部屋の大きさによりけりだけど、おおむね1ヶ月1万バーツ後半。電気水道代も含めれば2万バーツ近い。
わたしの1ヶ月1万バーツほどの安ホテルとは雲泥の差だなあ。
いつかは、こんなところでパタヤ長期滞在してみたい。
バービアおつまみとリンガベル
知人とそのままバービアへ。
だらだら飲む。
バービアの前をいろんな屋台が通過するのが楽しい。
つまみは、いろいろ。
カイカーオ
黄身と白身がいっしょになった蒸し卵。
関連記事:タイのゆで卵あれこれ。カイトム、カイケム、カイヨーマー、カイカーオ。
サイクロック
イサーンのソーセージ。
前回のパタヤ滞在時は最終二日目にこれを食べて、下痢になった忌々しい食べ物だ。
今回もちょうどタイミング。
が、臆せずに食う。
今回は大丈夫だった。
どうしても衛生的に厳しい面のある屋台。
あたることもある。もう運試しみたいなもんなんで、割りきって食べるしかない。
が、個人的な経験上、99%くらいは大丈夫だ。
100回につき1回くらいはあたるかもしれない。そんなつもりで食べている。
実際、今回のほぼ1ヶ月にわたる滞在で、食事やつまみなど、50回以上屋台を利用しているはずだけど、あたったのはゼロ。まったく下痢にならなかった。
でも、前回の50日間の滞在では、前述のとおり、1回ひどい下痢になった。この時も、屋台は100回ほど利用しているはずだ。
まあ、だいたいそんなもんです。
もちろん、個人差があるし、基本的な体調にも左右されるんで、胃腸に自信がない人は、あまり無理に屋台で食べる必要もないかと思う。
それと同時に、過度に心配して屋台を敬遠するのは、とてももったいないことだと思う。
安くておいしいものが、たくさんありますよ。
つまみとビールで過ごしていると、バービア嬢がリンガベル。
昼間、わたしが屋台で出会ったバービア嬢だ。
もちろんファランも一緒にいる。
鐘を鳴らしたのはバービア嬢だけど、まあ、どうせ支払いはファランだろう。
客とバービア嬢全員が集まって、乾杯。
タダのビールをありがたくいただく。
これからも、がしがしとファランを籠絡して、わたしにタダのドリンクをまわしてもらいたい。
途中、また大雨が降ってきた。
幸いにも一時間ほどで小ぶりに。
ここで知人は帰宅。
お疲れ様でした。
また次回のパタヤ滞在でお会いしましょう。
おそらく、明日はなじみのバービアめぐりは無し。
これが今回ラストの訪問。
バービア嬢たちにも別れを告げておく。
次回もよろしく。
最後のバービアでドミノゲーム
その後、昨日の新人19歳ブリラム嬢がいるバービアへ。
笑顔で迎えてくれた。
今日はちょっと露出度高めの衣装を着ている。
細いウェストが丸見えだ。
ほんと、連れて帰れないのが残念。
とりあえず一人でビール。
レディドリンクを奢らずに、ダラダラ飲んでいると、あとから来店してきたファランがブリラム嬢をかっさらって行った。
ものの数分であっという間にいなくなってしまった。
まあ、いいか。
キャッシャーのおばちゃんや他のバービア嬢がドミノゲームをはじめたので、わたしも混ぜてもらう。
ゲーム開始からしばらくすると、初めて見かけるバービア嬢が隣に割り込んできた。
顔はそんなに悪くないけど、体型が残念。丸々としている。
年齢は20代半ばくらいかな。
ドミノゲームをしながらも、やたらとわたしに引っ付いてくる。
で、ドリンク奢って攻撃。
正直興味はないんで、スルー。
このバービア嬢、ちょっと挙動がおかしい。
まず、ドミノゲームのルールをまったく理解していない。
同じ数字同士しか連結させられないのに、平気で違う牌を並べようとする。
注意されても、何度も同じことをする。
わたしへのアピールもきつくなってきた。
とにかく、ドリンクおごれ、おごれの連発。
息づかいもどこかおかしい。鼻息が変だ。
そのうち、はっきり理由はわからないけど、他のバービア嬢と口論を始めてしまった。
最後には、ドミノを放り投げて、どこかへ行ってしまった。
ちょっとだけ聞き取れたことは、「なんで、レディドリンクもおごってもらってないのに、ゲームなんかしなくちゃいけないのよ」みたいなこと。
こりゃあだめだ、情緒不安定すぎる。
勝手に割り込んできて、ゲームをむちゃくちゃにして、挙句の果てには放棄か。
なんなんだ、まったく。
他のバービア嬢たちも呆れていた。
まあ、なんとなくクスリの影響がありそうだけど、気にしてもしょうがない。
おっとりとしたキャッシャーさんと、ドミノゲーム続行。
大人な魅力だね、キャッシャーさん。
まったりと飲んで、チェックビン。
これにて、今回のバービアはすべて終了。
結局、大好きなバービアからの連れ出しはゼロ。
うん、もうこれでいい。
思い残すことはない。
いや、ないはずだ。
部屋に戻って、コヨーテさんの帰りを待つ。
深夜、コヨーテさんがやって来て、一緒に寝る。
もうブンブンは無理。
ただ抱き合って眠るだけ。
でも、これでいい。
何となく幸せを感じてしまうのは、錯覚だろうか。