パタヤ日曜日の昼下がり、所用のためセンタンへ。
セントラルフェスティバルパタヤビーチ。通称、センタンだ。
ソイブッカオの銀行が休みでも、センタンの銀行なら日曜祝日でも営業している。
このあたりのフレキシブルさがタイのいいところ。ちゃんと窓口で対応もしてくれる。
入金作業を無事に済ませて、さて、一休み。
軽く食事でもしようか。
と、センタン3階だったか、ビーチ側にハンバーガー屋が目に入る。
Carl's Jr.
カールスジュニアだ。
たしか4,5年前にはできていたはず。
アメリカはカリフォルニア発祥のハンバーガーチェーン店。
日本にも数年前に再上陸したそうだ。
パタヤ店もずっと気にはなっていたが食べたことはない。
今回はセンタンでパタヤビーチを見下ろしながらチリドッグを食べてみた。
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Carl's Jr.でチリドッグ
いかにもアメリカンなハンバーガーメニューが並ぶ。
いやあ、うまそうだ。かつ、体に悪そうだ。
一番安いバーガーで139バーツ、高いものが259バーツ。
ポテトとドリンクのセットにするとプラス70バーツ。
そこそこいい値段がする。
入金後で財布と心に余裕がない。
毎日お得チョイスを見つけた。
ホットドッグが39バーツ。ドリンクセット(コンボ)で59バーツ。
チリドッグならセットで79バーツ。
これならお手軽だ。
チリドッグのセットをオーダーすると、空のコップと番号札を渡された。
ドリンクはセルフサービス。
コーラ、ファンタ、スプライト、アイスティーなど。
おかわりも自由のようだ。
店内はガラス張りになっていて、採光ばっちり。むしろまぶしい。
奥にはテラス席もあるようだ。
日曜日だというのに客は少ない。
だらけた空気が流れている。
数分ほどでチリドッグが運ばれてきた。
小さい。
アメリカンな店なのでてっきり巨大なアメリカンサイズかと思いきや、実に小さい。
かなり拍子抜け。
でも、お味はアメリカン。
ソーセージの上に、たっぷりのピリ辛チリソース。玉ねぎぱらぱら。
パンとソーセージはやや安っぽいがチリソースはなかなかのもの。玉ねぎのシャキシャキした食感がいいアクセントになる。
味変として、ケチャップを混ぜてやるといいか。
普通においしいとは思うけれど、物足りない。
チリドッグを頬張りながら、奥のテラス席へ移動。
おっ、パタヤの海が見える。
一番端まで行くと、ビーチロードを挟んで、パタヤビーチが一望できた。
高層階ならもっと眺めはいいだろうけど、これくらいで我慢。贅沢はいえない。
すぐに小さなチリドッグは食べ終わり、コークをのみながら、パタヤビーチをぼんやりと眺める。
パタヤライフは楽園だが、気づけば地獄へまっしぐらとなりかねない。
遠くからは綺麗に見える海も近づけば汚い。
魅惑的なパタヤだが落とし穴もたくさん。
コーラはうまいが砂糖がいっぱい。
おかわりは、コークゼロにしておこう。
財布はなるべく減らさず、脂肪は抑えめに。
パタヤは巨大なハンバーガーと甘いコーラのようだ。
いくらでも欲望を満たすことができる。
昼も夜も欲望にあふれている。街中に肉汁があふれているかのごとしだ。
欲望に負けて巨大ハンバーガーとコーラをがつがつ食べれば、財布の中身は減っていき、脂肪ばかりが増えていく。
これくらいのサイズのチリドッグとコークゼロでいいじゃないか。
あとは何も考えず、少しだけ離れた距離でパタヤビーチを見下ろしておけばいい。
アンニュイな昼下がりのパタヤ。
1月の風が気持ちいい。
口にはチリドッグの後味がほのかに残る。
うまかった。
でも、やっぱり物足りないや。
がつがつ食べたい。
体と心と財布に厳しくとも、パタヤを喰らいつくしたいものである。
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