イサーンでは、ふいに日本語の看板やのれんに出くわすことがあり、びっくりさせられる。
ブリラムで見つけた謎のカフェ
まあ、これは単なるファッションみたいなものだ。
ウドンターニーにあるラーメン屋台
これは、確実に本物。タイ人が経営しているが、味は間違いなく日本仕様。
わたしは、ウドンを訪れる度に必ず食べるようにしている。
関連記事:ウドンでラーメン。ウドンターニーの日本ラーメン屋台の赤のれんが郷愁を誘うのだ。
そして、ウドンの隣県コンケーンで、またしても日本式ラーメン屋台を発見したのだった。
イサーンよ、どうなっているのか。
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コンケーンのラーメン屋台
場所は、トゥッコム北側出口付近。
このあたりに夜になると日本式ラーメン屋台が出現する。すぐにわかるはず。
だって、この外見だもの。
近づくとこうなる。
拉麺の赤提灯が郷愁を誘う。そういえば、日本を出てからもう3ヶ月近くになるなあ。
一応、地図
わたしが滞在しているチャダベランダホテルからは、徒歩2分くらい。
思わずのれんをくぐってしまったよ。
「すごい」が店名なのだろうか。
ちなみに、タイ人の間でも、「すごい」という日本語は浸透してきつつある。
「おいしい」とか「かわいい」とか同様にね。
メニュー
「すごいらめん」という日本語はご愛嬌。
「いちばんすきです」も微笑ましい。
が、それ以外はタイ語オンリー。
直接確認すると、しょう油味と味噌味があるそうな。豚骨は無いと言われた。
どちらも69バーツ。
あと、よくわからない黒い麺もあるようだ。
カーボンがどうのこうのと言っていたが、わたしにはよく理解できなかった。炭を練りこんだ麺なのかね。
あとで調べてみると、日本では黒炭麺という種類があるそうな。知らんかった。
まさかイサーンでそんなトレンドまで知ることになるとは。
なお、サイドメニューでギョウザあり。5個で49バーツ。
醤油ラーメン
まあ、ここは無難に、しょう油ラーメンをオーダーした。
大きな寸胴に熱々のスープが入っていて、麺は別の鍋できっちり茹でているようだ。
10分近く待って、ようやく到着。
ん?
ちょっと待て~い
このスープの色合は、どうみてもしょう油じゃなかろうに。
店員を呼んで確認。
「注文したのは、味噌じゃないよ、しょう油だよ」と告げるが、店主らしき人はこれがしょう油だと言う。
どうにも納得できないが、まずは、スープを一口。
うわ、なんじゃこりゃ。
しょう油だけどしょう油じゃない。
味噌でもないけれど、味噌のような気もする。
なんとも形容しがたい風味なのだ。まさに謎仕様のスープ。
まあ、わたしは日本でも滅多にラーメン屋に行くことがないし、それほど敏感な舌の持ち合わせもない。
でも、これはうまい。
これまた味わったことがない味だ。
味噌醤油味とでも言えばいいのかなあ。でも豚骨もちょっと混じっているような気もするなあ。
具材は、茹で加減が絶妙なゆで卵。
ちょっと薄いがきちんとしたチャーシュー。
メンマに、タイの野菜。
あとは、きざみ海苔、ゴマ。赤いのは、エビ子かな。
麺はやや太めでしっかりした歯ごたえ。
スープと麺とゆで卵のコンビネーションがたまらない。
日本でもタイでもスープを飲む干すことはほとんどないけど、ここのスープは最後まで飲んでしまった。
ただし、最期のほうは、きざみ海苔が底に沈んで溶けてしまっており、味がかなり変わってしまったのが残念。
海苔は一枚物の大きいやつのほうがいいね。自分の好きなタイミングで食べきればいいんで。
まあ、そんなことは瑣末的事項。
大満足の一品だった。
なんで、コンケーンにこんなラーメンがあるんだよ。
びっくりだ。
まさに、すごい。
もちろん、日本で1杯1000円もするような行列のできるラーメン屋に比べれば劣るだろう。
でも、69バーツだよ。それもイサーンだよ。
200円ちょっとでこの味なら、大満足と言うべきだ
こんなラーメン屋台がパタヤにあったらなあ。
69バーツなら、週に1,2回は通ってもいいくらいだ。
イサーンの日本ラーメン屋
ウドンタニーのラーメン屋台は、正統派の日本式しょう油ラーメン。実際に店主は日本在住経験あり。
それに対して、コンケーンのラーメンはかなり異質。
でも、これもたしかに日本式ラーメンの味だ。クイティアオや中華圏の雲呑麺ではなくて、確実に日本式ラーメンの風格がある。
というか、この味、日本で店出しても普通に流行りそうな気がする。
屋台を切り盛りしているおばさんに、どうやってラーメンの作り方を覚えたのか、話を聞いてみた。
タイ語のみの会話なのでどうにもはっきりしないが、なんでも自分で勉強したと言っていた。日本のラーメン屋で修行したわけではないらしい。
そういえば、コラートのローカル系日本食レストランで食べたラーメンもちょっと独特だったなあ。
たしか、元気ラーメン。
ここも、しょう油と味噌と豚骨が混じったような味だった。
ラーメンにトンカツをそのまま乗せていたけど。
日本で修行したことがないイサーン人が、独自研究して編み出した日本式ラーメンは、一風変わったものになるのだろうか。
これ、逆輸入すべきだね。
コラート、コンケーン、ウドンタニーへお越しの方は、ぜひともイサーンご当地仕様の日本ラーメンを味わってほしい。
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