なぜ日本人はタイ語を勉強するのか?
パタヤのバービアやゴーゴーバーで飲んでいると、よく質問されることがある。
「どうして日本人はタイ語を話そうとするの? なんで英語は下手なの?」
何回も聞かれた質問だ。
たしかに、ファランに比べると日本人のタイ語使用比率はかなり高いと思う。
フィリピンのアンヘレスでも、同様の質問をされたことがある。
日本人は英語が下手だけど、タガログ語は勉強しているのが不思議、と。
同じアジア人でも韓国人なんかは、英語を話すそうだ。
でも、日本人はタガログ語での会話を試みようとする傾向が強い。
多くのフィリピン人が英語を話せるというのに、日本人はわざわざタガログ語を覚えようとする。
わたしの答えは簡単だ。
「英語が苦手だから」
ほとんどの日本人が中学高校と最低6年は英語を勉強してきたはずである。
でも、ろくに話せない。
ほとんど単語を並べるだけの拙いものとなってしまう。
どうしても英語に対して苦手意識を抱いてしまっている人が多いかと思う。
人間、一度体に染み付いた苦手意識を払拭するのは大変なんだよ。
それなら、一から新しいことを始めたほうが精神的に楽だし、進歩も実感できる。
「じゃあ、どうして日本人は英語が苦手なの?」
今度はそんな質問が返ってくる。
それを説明するには、日本の教育システムとか日本国内の英語使用実態とか、いろいろとややこしくなりそうだ。
なので、とにかく、日本人は英語がうまくないんだ、だから、タイ語(タガログ語)を勉強するんだよ、と答えている。
英語じゃなくて、わざわざ現地の言葉を覚えようとするのが、タイ人やフィリピン人にしてみたら、やっぱり不思議に思えるようだ。
英語かタイ語か
前回のパタヤ沈没時に一緒だった友人Yくんは、ほとんどタイ語が話せない。
タイ訪問回数は8回ほどだが、いまだに挨拶程度。
最近ようやく、「マイアオ(いらない)」と「チャーチャー(ゆっくりゆっくり)」と言えるようになったくらい。
でも、「レオレオ(早く早く)」も一緒に教えたら、チャーチャーとレオレオがごっちゃになり、変なことになってたりもする。
英語も正直、うまくない。
いろいろとコミュニケーションでは苦労しているようだ。
参考記事:ラン島へ一緒に行ってくれる子を探せ大作戦(ソイ7編)
わたしや、パタヤ大ベテランの友人などは、Yくんにタイ語学習をしきりに薦めている。
でも、Yくんは、とりあえず英語から覚えたいそうな。
うん、一理ある。
というか、世間一般的に考えれば、断然英語優先だろう。
所詮、タイ語はマイナー言語。
タイとその周辺国の一部で通じる程度のローカルな言葉だ。
が、英語が話せれば、ほぼ世界中で通用する。
少なくとも普通に旅行者が訪れるような観光スポットであれば、特に問題なく英語が通じる。
だから、Yくんの英語学習優先方針は、間違っていない。
何も海外はタイだけじゃない。
他にも楽しいところはたくさんある。
特にYくんはまだ30歳そこそことまだ若い。
これからいろんな国へ行くこともあるだろう。
そんな時には、英語を話せるようになっていたら、旅がすこぶるに違いない。
すべてを一度に覚えることはできない。
物事には順番というものがある。
それならまず英語を優先して覚えるべきだ。
英語がある程度話せるようになってから、タイ語を覚えるべし。
それがベストだ。
答えは決まっている。
常識で考えれば、そうとしか言えない。
まずは英語だろ。
しかし!!!
わたしを含め、タイ夜遊び旅行大好きクソ外道野郎は、そんな悠長なことを言ってられないのだ。
世間の常識など、唐辛子の固まりをパクチーでぐるぐる巻きにして、食わしてやれ。
日本からわざわざタイまで飛行機で遠征して、夜な夜な女遊びをしている時点で、世間の常識からは外れている。
今さら気にしてもしょうがないではないか。
英語をがんばって再学習して、少し話せるようなったとしよう。
タイ語はまだ手付かずだ。
で、こんなシチュエーションを想像してほしい。
バービア、ゴーゴーバー、MPなど、どこでもいい。
いや、夜遊び場に限らず、素人のタイ女性でもいい。
あなたが出会ってしまった天使のようなタイ女性がいたとしよう。
が、彼女は英語が苦手。ほとんど話せない。
でもコミュニケーションが取りたい。
バービアやゴーゴーバーならペイバーして、単にブンブンするだけじゃなくて、ゆっくり一緒の時を過ごしたい。
MPなら彼女の仕事終わりで部屋に来てもらいたい。
相手が素人なら、デートや食事をしてみたい。
こんな時、最大の武器となるのがタイ語能力だ。
(ま、この際、ルックスやら経済力はとりあえず置いといて。)
でも、あなたはタイ語が話せない。
ああ、タイ語が話せたらなあと心の底から痛感するだろう。
そして、あなたはきっと、日本に帰ってからタイ語を勉強しようと教本を買いに行くに違いない。
実際にわたしがそうだった。
はじめてタイで夜遊びした頃からそれなりに英語が話せたけど、それでもタイ語を覚えようと決心した。
素敵なタイ女性と仲良くしたいという、不純かつ正当な理由によって、日本男子をタイ語学習へと駆り立てるわけだ。
いや、むしろこれは、社会的生物である人間の本性をもっとも的確かつダイレクトに具現化したものではないのか。
目の前にいる魅力的な人物とコミュニケーションが取りたい。
あわよくば深い仲になって、子孫繁栄につながるような行為がしたい。
これぞ、人類、いや動物界最大の行動原理である。
おお、なんということだ。
タイ夜遊び好きの日本人がタイ語を覚えようとするのは、人類の行動原理にのっとったものだったのか。
バンコクやパタヤやアンヘレスのバーガールたちよ。
われわれが君たちの国の言葉を覚えようとするのは、男の性なのだよ。
いいじゃないか、英語が苦手で話せなくても。
ちょっとばかりタイ語の発音が変でも。
どうか、この努力をわかってくれ。
んが~~
いやはや、ちょっと興奮しすぎてしまったようです。
でも、やっぱり英語も大事だよ
身も心もタイに捧げるのなら、英語は不要かもしれない。
日本で生活して日本で遊ぶだけなら、英語が不要なのと同じ。
まったく困ることはない。
タイ語で生活し、タイ語のテレビを見て、タイ語の新聞を読んで、タイ語で情報収集できるようになれば言うことなし。
でも、タイ語を読みこなせるようになるのは、かなり長い道のり。
わたしもタイ文字は皆目読めない。
でも、英語なら読める。
わからない単語も辞書を引けばすぐに意味が理解できる。
一からタイ語の読み書きを覚えるよりは、ある程度素養がある英語を勉強するほうが手っ取り早い。
特にパタヤにおいては、普通の旅行や夜遊びに関する情報源は英語ということになる。
バンコクとは違い、パタヤでは日本語環境が圧倒的に不足している。
現地の事情に精通した日本人の友人知人でもいれば別だけど、ほとんどの場合、ナマの情報は英語経由で入手することになる。
タイの英字新聞全国紙2紙、パタヤ発行の英字新聞も数紙、各種英語のフリーペーパー、テレビでは英語のパタヤニュースも多い。
日本語とは比べ物にならないほどの情報量と速報性。
これはいかんともしがたい。
また普段の付き合いでも、おのずとファランとの絡みが多くなる。
パタヤはそもそもアメリカ軍が作ったようなものであり、現在は国際的観光都市だ。
中国やアラブも多いけど、基本的にはファランシティ。
ファラン向けに整備されている。
英語がわかるだけでも、パタヤの生活や夜遊びはかなり上向くはずだ。
タイ語だけでもいいだろうけど、個人的には、英語も話せたらパタヤ滞在はもっと楽しくなると思う。
それはパタヤだけでなく、バンコクも同じはず。
バンコクだからって日本語とタイ語だけってのも、どうにも味気ない気がする。
あらためて、こう言う。
タイで遊ぶなら、英語とタイ語、両方覚えよう!
特にパタヤに長期滞在したいのなら、なおさらだ。
考え方を変えてみる
英語圏のファランは、英語しか話せない。非英語圏のファラン(ドイツ人とかフランス人ね)は、ほとんどみんな英語が話せるけど、タイ語はあまり話せない。
パタヤに長期で滞在しているファランでも、タイ語を理解しない人は多い。
わたしが実際に知り合うファランの多くが、英語のみで生活している。
もちろん、簡単な挨拶程度のタイ語はみんな話せるけど、基本はすべて英語だ。
バービアのオーナーをやっているファランですら、英語オンリー。
だって、パタヤでは英語だけで問題なく生活できるし、商売もできるから。
まあ、英語の話せるタイ人パートナーを見つけて一緒に滞在しているので、タイ語の必要性がないせいもあるかも。
タイ語学校に通ったりして流暢なタイ語を話すファランもいるけど、やはり少数派。
日本人のタイ語学習率に比べればかなり低いと思う。
基本的に、ファランは英語だけでやり通している。
英語が流暢なファランをうらやましいと感じている日本人は少なくないはず。
でも、これは逆にチャンスだと考えてみよう。
英語が苦手というピンチをチャンスに変えるのだ。
外国語を覚えるための絶好の機会だ。
日本人が英語とタイ語を少しだけでも覚えれば、日本語、英語、タイ語の3ヶ国語を使うことができることになる。
これはかなりの強みになるはずだ。
このことはタイでの夜遊びにおいて、さらに日本人の強みとなる。
バンコクならタニアや日本人向けのマッサージ店はほぼ日本人専用。ファランは、まず入れない。
パタヤにも日本人向けのカラオケ店がある。
でも、逆にファラン限定の夜遊び場なんか、ほとんどない。
ファランばかりのところでも、日本人なら問題なし。日本人が少ないから、どうしてもアウェー感はあるけど。
さらに、タイ語を覚えれば、ローカルタイ人の遊び場も行ける。治安には気をつけるべし。
うむ、よくよく考えれば、タイの夜遊びにおいて最強なのは、英語とタイ語を覚えようとする日本人じゃないのか。
少なくとも、日本人はかなり有利なポジションにあることは間違いない。
別に流暢な英語やタイ語をマスターすることに血眼にならなくていい。
偉そうに講釈を垂れているわたしの語学レベルも実は大したことない。
タイ語なら、せいぜい屋台で注文したり、バービア嬢相手に下手くそなタイ語でおしゃべりする程度のものだ。
英語は、読むだけならともかく、ファランと本格的な英会話となると、ちょっと厳しい。
でも、タイ人ともファランとも簡単な意思の疎通は問題なく取れる。
まずは、そんなレベルを目指して学習すればいいと思う。
それだけでも、タイの昼も夜も、もっと楽しくなるはずだ。
まとめ
人生の時間は有限だ。
タイで楽しむための努力を惜しんではいけない。
まあ、正直、かなり無駄な時間の使い方のような気がしないでもない。
タイ語なんか勉強しないで、日本で資格の勉強でもしたほうが将来の利益になるかもしれない。
しかしである。
わたしも、そしておそらくは、これを読んでいるあなたも、タイ女性との楽しみを知ってしまったのだ。
知ってしまった以上、後戻りなんかできない。
そのうち我にかえったり、飽きてしまうかもしれないけど、とにかく今は楽しむ時だ。
楽しむためには努力がやっぱり必要。
それをやるのは、今だ。
指さし会話帳は便利だけど、ちゃんと勉強するなら音声CD付きの教本がやっぱりベター。
目と耳の両方から覚えよう。
通勤時間や空き時間を有効利用できるし。
アイフォンとかMP3プレイヤーに音声データを入れて、毎日聞くベし。
タイ語学習本はいろいろ出ているけど、わたしが実際に使ったのは、以下の3冊。
初歩学習向き。まずは基本フレーズと単語から。CDをひたすら聞くにはちょうどいい。
会話とともに文法や文章を学ぶにはこれ。タイ語の仕組みがわかり、文章を作れるようになる。この本が一番おすすめかも。
夜遊びに特化したのがこれ。単純に丸ごと暗記するんじゃなくて、タイ語の仕組みや文法を頭の片隅に置きながら覚えるようにすれば応用力がつく。ただし初心者には不向き。まずは上記2冊で勉強してから。
日本のタイ語学校に通うのも手だろうけど、ちょっとオーバーかも。
そんな時は、日本に住むタイ人講師とのマンツーマン・レッスン。まずは無料レッスンから。
プライベートコーチの咲いた.jpタイ語無料レッスン
英語での夜の言い回しを覚えたいなら、これだ。
さらに、英語とタイ語の会話&単語帳があればばっちり。これはポケットサイズでとても便利な一冊。いつも愛用。
さあ、タイ夜遊び最強の日本人になるため、そして子孫繁栄のため、レッツトライ。