アジア周遊旅行21(ダンノック夜遊び編)
ダンノックの夜遊びスポットを捜索するぞ、と意気込んだが、勝負は夜ではなくて昼間から始まっている。
ここはマレーシア人たちがこぞって遊びに来るところ。
それは、ハジャイで経験済み。
カラオケ置屋は基本的に24時間営業だ。
マレー男たちは、朝っぱらから置屋めぐりをしてお相手をブッキングしてしまうそうだ。
まあ、それはそれ。
とりあえず、まだ日の高い午後4時頃からのんびりと捜索することにした。
ダンノックはカラオケ置屋だらけ
ひたすらダンノックの町中を練り歩く。
宿泊しているサティットグランドビューホテル周辺にもカラオケ屋が多い。
もろに中華系のようだ。
オリバーホテルを挟むようにして大量のカラオケ屋とマッサージ屋が並んでいる。
特にイミグレーション側は一大カラオケ屋通りだ。
でも昼間は意外とひっそりとしていて、呼び込みはほとんどない。
もうマレーシア人にかっさらわれた後なのだろうか。
この界隈にはディスコも多い。
さらにイミグレーション側へ下っていくと、細かいソイがたくさんあって、そこかしこにカラオケ屋がある。
ディスコもあって、ここはちょっと高そうなディスコ「Hello Bangkok」
ここはまだオープンしていない。
近くには、ローカルっぽいディスコ(パブ?)があって、こちらは昼間からがんがん音楽が鳴っている。
防音設備が皆無のようで、音が駄々漏れ。とにかくうるさい。
ためしに入ってみたが、場内は真っ暗でほとんど何も見えない。すぐに撤退。
それにしてもカラオケ屋だらけだ。
あとは、そういったお店で働いている人向けのサロンだとか商店だと食堂だとかが点在している。
ここは完全に夜の町だな。
国道4号線を渡って、反対側のソイへ。
ああ、こっちも同じだ。
特にソイ6とソイ8あたりが一大カラオケ屋ゾーンとなっている。
(ちなみに、国道の西側が奇数ソイで、東側が偶数ソイ。)
このあたりは昼間から賑やかで、店先でカラオケ嬢たちが待機していたり、呼び込みしていたりする。
ソイ6には、インド人専用のカラオケ屋やディスコもあった。
(こんな感じ)
どうやらマレーシア人といっても、マレー系、中華系、インド系と大きく色分けされているようだ。
とりわけインド系だけは特化しているみたい。どこにいっても、嫌われるからなあ、インド系は。
それにしても昼間のダンノックは暑い。
すべて歩いてまわれる範囲だとはいえ、この酷暑の中で歩き倒すのはけっこう大変だ。
おばさんのバイクでカラオケ置屋めぐり
アイスコーヒー(カフェイエン)を飲みながら、ソイ6あたりをうろうろしていると、やり手ババアのおばさんから声をかけられた。
そろそろ内部調査もしたかったので、ちょうどいいタイミング。
おばさんに連れられて店内へ。
名目上はカラオケ屋だが、もちろん中にはカラオケなんてない。
ソファーがあって、客がここに座る。すると、店の奥からぞろぞろと女性たちが現れて、顔見せタイムが始まるのだ。
入り口にあるベルを鳴らして、客の来店を知らせることもある。
このカラオケ置屋では、5,6人ほどが現れた。
が、レベル的にはいずれも厳しい。
20代半ばから後半くらいだろうか。
気になる連れ出し料金は、ロングで4000バーツ。
このレベルで、この値段かよ。
う~んと渋い表情を見せていると、すぐに3500バーツに下がったが、それでも高い。
パタヤのバービアならロング1500で余裕でいけそうなレベルである。
3500なんて到底出せない。
3500でも安いとおばさんは言う。もっと綺麗な女は5000だよと。
パタヤのバカラかよっ!
まあ、バーファイン代が不要で、ロングの場合は24時間拘束が基本なので、そういう点では、ゴーゴーバーより安いともいえるが、それにしてもやっぱり高い。
わたしがうなりまくっていると、おばさんが他の店を案内してあげるからバイクに乗りなと提案してきた。
暑いし、ちょうどいいかと、おばさんと2ケツでダンノック中のカラオケ置屋をめぐることとなった。
おばさんは、イサーン出身。
カラオケ在籍嬢も、やはり多くがイサーン出身とのこと。
あと、はっきり出身を言わない場合は、ほぼラオス人だ。ノンカーイ、ウドンタニー出身といった場合も、実際はラオス人のことが多いかも。
どっちにしろ、イサーン語が通じる。
行く先々のカラオケ屋でイサーン語を使っていると、嬢たちからのウケはよかった。
「サバイディーボー」「ボーペンニャン」「シーカンボー」のコンボで大笑いしてくれる。
イサーンとは正反対の場所にあるタイの最果ての地に、イサーン語を使う外国人なんてまず来ないんだろうね。
が、肝心のレベルはいたって厳しい。
しかも、どこの店も決まったように、ロング4000が言い値。交渉しても3500にしかならない。
マッサージ屋でも連れ出しは可能だ。
待機部屋があって、そこでご対面。ここに若くて可愛いマッサージ嬢がいたが、あいにくとブッキング済みとのこと。
やはり、早め早めに動かないと、マレー野郎に先を越されてしまうようだ。
10軒近くまわっただろうか、オリバーホテル脇のカラオケ置屋で、これはなかなかと思えるカラオケ嬢に遭遇した。
出身を尋ねると、ラオスだった。
カラオケ置屋のおやじの言い値は、やはり4000バーツ。もちろんロングの値段である。
無理だと一蹴すると、3500に下がった。
3000を主張してみるも、それはダメみたい。
ロング3500バーツかあ。
わたしの夜遊び相場基準をオーバーしているが、せっかくここまで来たことだし、彼女はなかなかかわいいし、外は暑いし、このまま連れて帰ってみるか。
連れ出し決定。
ラオっこは満面の笑みで荷物を取りに言った。
おばさんのバイクに3ケツして、サティットグランドビューホテルに戻る。すぐ近くなんだけどね。
おばさんにチップ100バーツ渡してバイバイ。
バイクでの置屋めぐりは体力の消耗を防げたので正解だったかな。
ロングのところをショートでゴーホーム
ホテルの連れ込みはIDチェックすらないザル状態。
宿泊客のパスポートを預かるなら、ゲストのIDカードくらいチェックしろよとも思うが、ここはそういう場所だ。気にしない。
ラオス嬢は、お泊りセット持参。ハジャイのカラオケ屋と同じだ。
ロングがデフォルトなんで、中にはマイパジャマを用意していることもある。
肝心のサービスのほうも、ラオっこデフォルトだった。
つまり、ジューブとオムがメダーイの塩サービスである。
性格は明るいし、タイ語で意思の疎通もできるんだけど、この低レベルのサービスは何とかしてほしい。
しかも、間が悪いことに、赤いものが下りてきていた。話を聞くと、もう周期は終わりだが、ちょっと中に血が残っているとか。
いや、逆にタイミングがよかったかも。
もうブンブン無理だよねと、ゴーホームを促すことにした。
が、彼女は居座る気満々である。
ベッドにもぐりこむ。
夜は、一緒に食事行ってディスコで遊ぼうと誘ってくる。
何でも、これから店に戻ると、また仕事をしなくちゃいけないという。
お願いだから、ここに泊めて欲しいと懇願された。
でも、心を鬼にして、ブンブンできないからと断る。
ようやく観念したのか、彼女は店の主人に電話を入れた。
わたしに携帯電話を渡して、事情を説明しろという。
主人にタイ語と英語で説明すると、とりあえずホテルに迎えに来るそうだ。
しばらくして置屋の主人登場。
彼女もまじえて、しっかり事情説明。
すると置屋の主人も納得してくれたようだ。
「タムガーンセットレーオ?」と聞かれた。
つまり、仕事=ブンブンはしたのかということだ。
たしかにやることはやったので、ここはイエス。でもこれ以上のブンブンは不可だ。
というわけで、ロングをショートに変更という形となり、1500バーツを返してもらった。
ショートなら2000ということみたい。
話のわかる主人で助かった。もうちょっとこじれるかと思ったけどね。
結果としてこれで良かったかも。
あの塩サービスでロング3500はもったいなかったんで。
一度ホテルに戻ると言うと、主人はバイクで送ってくれた。
ダンノックのカラオケ屋は意外としっかりしているのかも。
他の置屋でも、「もし女が早帰りしたら、教えてくれ。2倍の料金を返すから。保証(ギャランティー)する。」とはっきり言う主人もいた。
それだけマレー人の客はシビアだということかもしれない。
でも、まあ、いきなり出会って24時間べったり過ごすのも、なかなかきついものがあると思うけどなあ。
タイ語が話せればいいけど、どうやらマレーシア人は英語でやり取りしているみたいだし。
ダンノックの夜遊び調査続行
ともかくフリーとなったダンノックの夜。
まずは、屋台で汁なしワンタンメンを食べる。
まあ、バミーヘンです。麺はパタヤで食べるバミーよりも、より中華麺に近いかな。おいしいです。50バーツ。
腹も膨れたところ、夜のダンノックを徘徊してみる。
カラオケ屋の店頭にはネオンサインが点灯。
淫靡な雰囲気が漂っている。
夜のイミグレーションは静まりかえっているが、一歩ソイを入ると、とたんにピンクネオンである。
国境からわずか数分で置屋地帯。これがダンノックだ。
ダンノックのゴーゴーバーもどきカフェ
ソイ7を歩いていると、「Show Show」と呼び込みを受ける。
なんだかよくわからんが入ってみる。
それがこのお店
Fortune Cafeと書いてあるなあ。
中に入ると、前方にステージがあって、二人のダンサーが踊っている。
しかもトップレスである。おっと、アンダーまで剥ぎ取ったよ。
客席は、丸テーブルがたくさんあって、ウェイトレスが注文を取りに来る。
基本的にビールのみ。ハイネケンの大瓶が1本200バーツだ。
キャッシュオンの取っぱらいシステムで明朗会計。
他の客は、どうみてもマレーシア人のみ。それもマレー系が多い。中華系少々といったところ。インド・アラブ系はあまり見かけない。
マレー野郎たちは、集団で飲んでいて、横にダンサーを付けている。
一緒に飲むこともできるようだ。
すると、わたしの横にビキニ姿のダンサーが寄ってきた。
顔、スタイルとも良好。ウォーキングストリートのゴーゴーバーで踊っていても、1軍入りできそうなルックスだ。
年齢は26歳だったかな。ウドンタニー出身。
ウェイトレスが、テキーラを持って各テーブルをまわっている。
これがレディドリンクとなるようで、1杯100バーツ。
客のビールより安いね。1杯進呈。
26歳ダンサーに話を聞いてみると、ペイバーのシステムはないそうだ。
でも、仕事が終わったら、部屋に来てくれると言う。
ショートは2000バーツでオッケーとのこと。
確か仕事が終わるのが、午後11時だか12時だかそのあたり。
悪くない提案だったが、お断り。
おっと、マレー野郎がステージ上のダンサーに花の首飾りを進呈しているぞ。
これがカフェー遊びってやつか。
一花100バーツ。
はたして何の意味があるのかよくわからん。
花を進呈しなくても、ダンサーから売り込みがあるのにね。
まあ、カフェー遊びってやつは、そういう風情も込みで楽しむところなのかもしれない。
でも、ペイバーシステムがないだけで、普通にゴーゴーバーと変わらないような気もするなあ。簡単に交渉できるし。
このフォーチュンカフェ、Gダイアリーのダンノック最強マップには掲載されていないが、隣のThe Winnerは載っている。
どちらも似たような形態だろう。
Gダイではストリップと説明書してあるけど、まあ、カフェ兼ゴーゴーバーといったところだろうか。
他にも数軒、このようなカフェ軒ゴーゴーバーがあるようだ。
スパイダーとスコーピオンとかね。
スパイダーの隣には、99バーツのムーガタ屋があるよ。やっすいなあ。
眠らないダンノック
深夜近くになっても、ネオンサインは消えない。
特にディスコ系は賑やかになっていく。
置屋から連れ出した女を連れて、ディスコで遊ぶのがマレーシア野郎たちの流儀らしい。
特にオリバーホテル周辺のディスコは賑わっているようだった。朝まで重低音が鳴り響いていた。
カラオケ屋も眠らない。
が、さすがにこの時間になると、売れ残り処分をしたいようで、カラオケ屋の呼び込みからロング2500でどうだとアピールを受けた。ショートなら1500。
見学させてもらったが、やはりレベル的にはきついなあ。
もう一声粘れば、ロング2000でもいけるかも。でも、やっぱり売れ残りには、それなりの理由があるよね。
これにて、ダンノックの夜遊び捜索終了。
だいたいわかった。
結論:ダンノックはマレーシア野郎のためのパタヤである
カラオケ置屋から連れ出して、一緒に食事をしたり、ディスコで飲んで騒いで、一晩の擬似恋愛を楽しむのが、この町でのマレーシア野郎たちの遊び方だ。
昼でも夜でも洋服売りやアクセサリー売りの屋台もたくさんあって、若いカラオケ嬢に手を引っ張られて買い物に付き合わされているマレー男があちこちに。
ゴーゴーバーもどきもあって、ダンサーたちを戯れながらビールを飲むことができる。
通りには、マレー料理や中華料理、インド料理のレストランがたくさんあって、マレーシア人なら食事にはまったく困らない。
うーん、これって、まさにパタヤじゃんかよ。
しかもウォーキングストリートというより、ソイブッカオとLKメトロみたいなものだ。
生活感とネオンサインとが渾然一帯となっている。その猥雑とした雰囲気はまさにブッカオに近いものがある。
普通の観光客が寄り付くような雰囲気ではない。
パタヤを知っている人がダンノックを訪れたら、同じことを感じるはずである。
ここは、マレーシア野郎たちのパタヤだ。ソイブッカオだ。
マレー男たちは、わざわざパタヤまで行く必要はない。
車で数時間移動して国境を越えれば、そこがパタヤなのだ。
まあ、海もないし、リゾート感は皆無だし、遊び代もパタヤより高いけど、移動にかかる費用や時間なんかを考えると、効率はいいに違いない。
もし、東京から車で数時間のところに、このような歓楽街があったとしたら、たまの週末に通ってしまう日本人はきっとたくさんいるはずだ。
一晩一緒に過ごして約1万円。
ちょいとお小遣いをためたマレー人が週末遊びに行くには、最適の地なのかもしれない。
では、遠く日本から遊びに行く価値があるかと言われれば、これはもう趣味嗜好次第。
国境付近の一種独特の雰囲気を味わいたい人は、一度は訪れてみるべきだと思う。
また、マレー半島縦断といったルートで旅行するなら、その通過点として立ち寄ってみる価値は充分にある。
が、バンコクやパタヤへ旅行していて、無理に足を延ばして最果てのダンノックまで訪れる必要はないだろう。
大人しくパタヤにとどまっておくべきだ。
なお、ここはマレーシア人のための遊び場だけど、日本人でもまったく問題なく遊べます。
けっこうウェルカムです。
置屋の主人たちに話を聞いてみたが、以前は日本人が多かったそうだけど、最近はめっきり減ったという。
また、ファランはまったく遊ばないとのこと。
週末はマレーシア人たちで混み合うので、遊ぶなら月曜日から水曜日がいいとカラオケ屋の主人の話です。
ちなみに、ダンノックの体感治安は、パタヤ並。
普通に遊んでいるなら、まったく危険は感じなかった。
爆弾は、まあ、運悪く当たったら最後です。
人生、そんなもんでしょ。
簡単な地図を作っておいたので参考にどうぞ。
ピンクで囲った部分がカラオケ置屋密集地域ですが、他にもカラオケ屋はあちこちに点在しています。数えきれません。間違いなくハジャイより多いです。
そういえば、この地図の国境線はおもしろい。カラオケ置屋の一部は思いっきりマレーシア領内にある。国同士が定めた国境線なんて、現地ではあまり意味が無いという好例ですな。
Gダイアリーのダンノック最強マップがあれば、さらに便利かな。ま、なくても遊べるけど。
Gダイアリーは休刊となりました。これが最終号。電子書籍版のみ。
紙媒体の最終号はこちら。最新の最強マップを切り取って使いたい人は、品切れ前に購入しておきましょう。
ダンノックの歩き方とホテル情報はこちらから。
⇒ダンノック(サダオ)の歩き方とホテルの探し方
ある程度のホテルに泊まりたいなら、オリバーホテルかサティットグランドビューホテルにしておけば間違いなし。
連れ出しが決定したら、置屋の人がホテルまでバイクで送迎してくれるので、足の心配は不要です。