アジア周遊旅行20(ダンノック編)
ペナン島から国境を越えて、タイに入国。
ハジャイ行きのバスを途中下車して、いよいよダンノック初訪問となる。
これが実にシンプルかつおもしろい町だった。
まずは、ダンノックの歩き方とホテルの予約と探し方について紹介しよう。
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ダンノックの歩き方
ダンノックの町は、わかりやすい作りだ。
イミグレーションを抜けると大通りが1本まっすぐ突き刺さるように走っている。
国道4号線である。この4号線はハジャイへとつながっている、果てはバンコクまで続く。
ハジャイ方面
マレーシア(イミグレーション)方面
この大通りの脇にソイ(小道)がいくえにも枝分かれしているだけ。
しかも狹い範囲だ。すべて歩いてまわれる。
国境越えをしてきたばかりの旅行者でも何の心配もいらない。
地図
国境そばには、SIMカード売り場もあって、トラベラーズSIMが買える。
ハジャイ行きのロットゥ(乗り合いバス)乗り場、タイ各方面へのバス乗り場もある。フェリーとバスがセットになったジョイントチケットももちろん扱っている。
おなじみのセブンイレブンもあるし、バンコク銀行カシコーン銀行など、しっかりタイの銀行も揃っている。
両替所もあるが、通常の商店や屋台ではマレーシアリンギットでの支払いも可能だ。
町のあちこちに、マレー系、インド系、タイ系、中華系の食堂や屋台が並んでいる。
狭い範囲に集中していて、ペナン島よりもグルメタウンかもしれない。
タイ料理よりもマレー料理屋台のほうが目立つ。
それくらい、ここはマレー文化圏だ。
うまそうな唐揚げ屋があったので、屋台に近づくと、マレーシア語で話しかけられたほど。
いやいや、わたしは日本人ですよ、とタイ語で返事をする。
もちろん、タイ語も通じるのだ。ちなみに、英語も通じる。
このあたりの人は、3ヶ国語話せるのか。大したものだなあ。
マレー式の鶏の唐揚げは、タイとはまた違ったスパイスが練りこんであって、すごくおいしい。付け合わせのタレもタイとは違う味。
きちんと揚げ直してくれて、衣がぱりぱり、肉はほくほく。
決してスパイシーではないが、独特の風味があった。
1個50バーツとわりと高かったけどね。
ペナン島で食べたカレーラーメンやワンタンメンももちろん売っている。ラクサもある。
中華料理もあれば、カオカームーもある。
で、その脇にはカラオケ屋である。
それも石を投げればカラオケ屋に当たる状態。
セブンイレブンの横にもカラオケ屋。
いやはや、おもしろい町だ、ダンノックは。
最新版は確認していないが、おそらく「地球の歩き方」にもダンノックの歩き方は載っていないはず。わたしの持っている数年前の「歩き方」では完全にスルーされている。
健全バックパッカー的には素通りがいいのかもしれないが、こんな町に一泊するのもおもしろい。
まあ、滞在中見かけたマレー以外の外国人旅行者は、ファランのカップル一組だけだったが。
ダンノックのホテルの探し方
ダンノック滞在に際して、事前にホテル予約サイトでいろいろ物色してみた。
が、なかなかダンノックのホテルが出てこない。
やっぱり、こんな町はホテル予約サイトにも見捨てられているのか。
待てよ。
そういえば、ここはダンノックだけど、サダオというのが現地では一般的な呼び方。
ソンクラー県サダオ郡ダンノックというのが行政区分のようだ(自信なし)。
よって、ソンクラーとサダオで検索してみた。
すると、大量とまではいかないが、そこそこのホテルが出てきた。
アゴダでソンクラーを検索すると
サダオで検索すると
なるほど、こうすればいいわけね。
同じ要領で他のサイトでもやってみた。
結果がこちら。
登録件数はアゴダが圧倒している。(といってもせいぜい20軒弱だけど。)
わたしが選んだのは、オリバーホテルのほど近くにあるサティットグランドビュー。
サティット グランド ビュー ホテル (Satit Grand View Hotel)
地元での呼び名は、「サティットマイ」という。
マイは、タイ語で「新しい」の意味。
つまり、サティット新館だ。国境近くにサティットホテルの旧館があることから区別している。
行き方は、簡単。
ひたすら国道を進むだけ。国道沿いには、主要なホテルの標識がきちんと掲示されていて、迷うことはない。とにかくホテルの看板だらけ。こんな町は初めて見た。
サティットグランドビューの看板を見つけたら左折する。
すると、すぐにホテル発見。
ロビーは寒々とするほど広い。
まあ、節約系バックパッカーが泊まるには、畏れ多いような豪華な佇まいだ。
でも、タイ南部では一般的な中華系の中級ホテルなので、大して高級感はない。
近所のレストランやカラオケ店は、中国語の看板だらけ。
お約束のように、ホテル館内にはカラオケあり。
さらに、マッサージ屋と温泉(SPA)もある。
これぞ、中華系オールインワンホテルである。
チェックイン時にデポジットがわりなのか治安対策なのか、パスポートを預ける必要がある。これは、タイ南部のホテルでは一般的なのでご心配なく。
レセプションでは英語とタイ語が通じます。当たり前か。
部屋内部
普通にしっかりしている。
ベッド、クローゼット、化粧台、テレビ、テーブルとイス。無料の水と電子ケトルも付いている。
大きな窓が気持ちいい。外の景色は殺風景だが。
コンセントはマルチ対応。
日本のプラグでもオッケー。さらにUSBポートまである。
浴室は、広い。
無駄に大きい洗面台だ。アメニティは石鹸とシャワーキャップくらい。
バスタブ付き。
熱湯が出るんで、余裕でバスタブにお湯をためることができた。
バスタブにつかるなんて久しぶりだなあ。
長旅の垢を落とす。
昨日までドミトリーのカプセルベッドで寝ていたとは思えないほどの落差だ。
メリハリって大事だよね。
当たり前ですが、ジョイナーフィーなんて概念は存在しません。
すべては男の欲望を満たすためのホテルなんで。
朝食
しかも朝食付き。
無駄に豪華なテーブルで、ビュッフェ形式の朝食が食べられる。
中華系らしく、中華料理がメイン。
まあ、味はぼちぼちですが、チャーハンは、そこそこいけましたね。おかゆもあります。パンもコーヒーもオレンジジュースも。
ちなみに、中華回転台は回転しませんでした。
これで1泊2060円(税込み)。約700バーツ。
(アゴダにて)
コスパ高し。
イミグレーションからサティットグランドビューホテルまでは徒歩10分ちょっとかな。
やや離れているが、ずっと繁華街が続いているんで、遊びに行くときも特に問題なし。
コンビニはホテルの隣に小さな商店がある。セブンイレブンも近い。
ほぼ同じようなレベルのホテルは周辺にいくつもある。
やはり筆頭はオリバーホテルか。
サティットグランドビューよりも周囲は賑やかだ。手前はオリバーショッピングモールになっていて、セブンイレブンもある。
オリバーホテルから一大カラオケ群までは、徒歩30秒くらいです。
もう好きにしてというくらい遊べます。
グランドオリバーホテルは、少し離れた別のホテルなので、お間違えなきよう。
また、国境近くにもこじんまりとしたホテルはたくさんあり。ホテルに泊まれないなんて事態はちょっとありえないだろう。
ただし、木曜日から日曜日にかけてはマレーシア人が大挙して遊びに来るので、お目当てのホテルがあるなら予約しておいたほうがいいかも。
なお、バックパッカー向けの安ゲストハウスは見当たらなかった。たぶん、ドミトリーの需要はなさそうだ。
以上、ダンノックのホテル情報でした。
日本ではダンノックダンノックですが、サダオのほうが通じるというのを再度強調しておきます。サダーオとちょっと延ばして発音しましょう。
さて、本格的にダンノックの夜の調査へ向かいますか。
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