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タイのState Quarantineについて。強制隔離施設9000室確保へ。

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State Quarantineとは?

この2ヶ月ほどタイのメディアで頻繁に目にする単語が、State Quarantineだ。
タイ語で書かれた文章でも、そのまま英語でState Quarantineと表記されている。

Stateは、国や州を意味する。United StatesのState。
Quarantineとは、検疫のことだ。

Quarantineの語源は、伝染病や疫病に関する一般書には必ずといっていいほど紹介されるほぼ有名。
イタリアの方言で、数字の40日間を意味する言葉が由来となっている。
ペストが流行ったヨーロッパのイタリアにおいて、航海から戻ってきた船を沖合でペストの潜伏期間である40日間停泊させたことから、「40日」という単語が、Quarantineと英語表記されることとなった。
つまりは、隔離を伴う検疫のことをQuarantineと呼ぶのが元々の使い方だ。

現在、タイ政府は外国からの帰国タイ人に対して、強制的に14日間の隔離検疫を実施している。例外はなく、すべての入国者は14日間、隔離されることになっている。
この、外国からの入国者に対する検疫が、まさにQuarantineとなる。
国の方針として強制的に実施している検疫なので、State Quarantineと呼んでいる。
厳密に言えば、外国からの帰国者だけでなく、県単位で外の県からやって来た訪問者に対して強制的な隔離検疫を行うこともあるだろうから、必ずしも国とは限らないが、それもひっくるめて、State Quarantineというようだ。

State Quarantineにきっちりと当てはまる日本語訳がなんとも難しい。タイ語でもたぶん難しいのだろう。だから、そのまま英語表記にしているようだ。
まあ、国ないし地方自治体による強制隔離検疫のことだと思っておけばいいかと。

State Quarantineを受ける入国者は、隔離中に検査を2回実施する。
一度目は滞在5日目、二度目は12日目。
実際に、一度目の検査では陰性でも二度目の検査が陽性が発覚したケースもある。
もしも感染が判明したら、即座に病院へ送られる。
こうしておけば、市中への感染拡大を防ぐことができる。

ここ最近のタイの感染者は、ほとんどが外国からの帰国者で占められている。以前は隣国のマレーシアからの帰国者に多かったが、ここ1週間は中東やロシアからの帰国者が多い。
国内感染は2週間近く見つかっていない。
State Quarantineがうまく機能しているのは間違いないと思われる。

隔離施設増設へ

現在のタイは外国からタイへの国際旅客フライトは全面禁止されており、タイ入国は原則的にタイ人帰国者のみとなっている。
タイ政府が手配したフライトに乗って、海外に足止めされているタイ人が順次帰国している段階だ。

これまで帰国者の上限は1日400人までとされていてた。400人に収まるようにタイ政府が調整して帰国者をふりわけていた。

その数を500人に増やすことになった。

どれだけ帰国希望者が多くとも、受け入れ体制の都合上、数は制限せざるをえない。
帰国者400人を全員個別の部屋に隔離するためには400室が必要。
当初は広い倉庫みたいなところに蚊帳を設置しただけの施設もあったようだが、どうやら最近ではホテルを政府が貸し切って、隔離施設として利用しているとのこと。
400人が14泊するということは、全部で5600部屋は必要となる。
上限を一日500人に増やすとなると、もっと多くの部屋が必要。

そんな事情もあり、タイ政府は収容施設を9000室増やすことにした。
これならば余裕が出る。

海外に足止めされていて帰国を希望するタイ人はまだまだ残されている。正確な実数は不明だが、帰りたくとも帰れない人は、帰国枠が空くのを待っている状態。
人数枠の拡大と収容施設の増加により、帰国事業が進んでいくと見られる。

参考:Bankok Post

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Alternative State Quarantine

6月末までは国際線フライトが禁止されているため、外国人の入国は原則不可能となっているが、State Quarantineは、むろん外国人入国者に対しても適用される。
本当にごく一部の特別な事情を持った場合にかぎるが、タイ人帰国フライトに同乗してタイ入国を許されている外国人もいるようだ。
また7月以降に国際線フライトが解禁されると、ワークパーミット保持などの条件付きで外国人もタイに入国できるようになるとされる。
この際もState Quarantineを実施されることはほぼ間違いなさそう。

State Quarantine施設はタイ人は無料だが、外国人は実費となる。

そこで外国人向けに用意されているのが、Alternative State Quarantineだ。もう一つの検疫。

特別に用意されたラグジュアリーなホテルで検疫期間を過ごすことができる。
価格は4万バーツ前後といったところ。

関連記事:タイ入国14日間隔離検疫をラグジュアリーホテルで過ごそうプラン

現在のところ、Alternative State Quarantine用のホテルは多くなく、来月以降の国際線フライト再開に向けて、こちらも数を増やしていくようだ。

まとめ

現在は外国に足止めされたタイ人の帰国が最優先。
政府が用意する強制隔離施設の拡充が進めば、タイ人の帰国も早まっていく。
そうなれば外国人受け入れ枠も増えていくだろう。

かりに国際線フライトが再開されても、タイ入国者へのState Quarantineの実施はほぼ間違いないところ。
収容施設にかぎりがあるなら、受け入れ人数も制限される。
航空券を買ったからといって、はい入国オッケーとはならない。
渡航に先立ち、現地のタイ大使館で渡航許可証が必要となる。
政府が人数制限を設けて、各国タイ大使館で人数を調整していくことになるだろう。

国が用意する収容施設の増加と、Alternative Quarantineホテルが増えていけば、おのずと外国人受け入れ枠も増えていくのではないかと。

14日間のState Quarantineがあるかぎり、一般的な短期旅行者のタイ入国はほぼ不可能なので、あまり関係ない話だろうけど。

関連記事:トラベルバブル:日本とタイの二国間協議で旅行泡圏は形成されるのか

先日書いたように、日本とタイの間でトラベルバブルが形成されれば、State Quarantineが免除されて、自由に行き来できるようになるかもしれない。
いったい、それがいつになるのか、現時点ではまったくわからない。

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