パタヤ沈没日記4
カラオケ嬢とのぐーたらな半同棲生活。
その極め付きが、彼女に月よりの使者が降りてきた5日間だった。
タイ語で、ファイデーンとかメン(ス)とか呼ぶ。
女性の生理現象について男性がとやかく言えることはないけれど、とにかく彼女は不機嫌になるようで、ほとんど会話も成立しない状況。話しかけても返事も来ない。
まさに腫れ物を触るかのようだった。
彼女は5日間ひたすら眠っていた。
一日の睡眠時間は、たぶん16時間以上。
夜は連続して12時間は眠る。
目が覚めたら、腹が減ったから飯を買ってこいと命令。
会話があるのは、飯の種類を指定する時くらいなもの。
自分は一切外に出ず、すべての食事をわたしが調達してきた。
特に会話もなく、淡々と食事をするだけ。
コンビニでの買い物も多かった。
トウモロコシ
酸っぱくて甘いマンゴー
茶碗蒸し(タイ語でカイトゥン)
これらを毎食わたしが調達してきて、ほぼ無言のうちに食べ合う。
食事が終わると、彼女はすぐにベッドに戻り、スマフォをずっといじる。
しばらくすると、また眠る。
腹が減ったら目を覚まして、わたしに食事を要求。
この繰り返しを5日間。
しかも、風呂には入らず、着替えもせず。
おそらく1日のうち、ベッドの上で過ごすのは23時間半くらい。食事の30分だけ床に降りてくる。
あとはずっとベッドの上。
5日間、わたしは、ほぼ軟禁状態であった。
まあ、深夜にこっそりと外出して、ゴーゴーバーやバービアで遊んでいたが、もちろんペイバーなんかできるはずもなく、ただ飲むだけ。
ペイバー不可と思われていた18歳のバービア嬢を口説き落とすことに成功したのに、連れて帰ることもできず、涙を飲んだ。
すでに酔っ払っている18歳パービア嬢とビリヤードで遊んで盛り上がり、さらにドリンクを奢って、花も進呈して、いい気分に褒め立てて、大好きだと連発して、ペイバーオッケーをもらった。
ショート1500の言い値を1000まで下げたが、もちろんカラオケ嬢の寝込んでいる部屋に連れ帰ることなどできなかった。
惜しいことをした。
後に、日本から友人に18歳バービア嬢を紹介すると、あまりにも幼く見えると敬遠していたけど、あれは確かに上玉だった。
スタイルも顔もゴーゴーバー1軍レベルだった。
と、そんなアクシデントもありつつ、わたしはじっと耐えていた。
生理が終わるにつれ、彼女の機嫌も回復してきて、徐々に笑顔が戻ってきた。
いよいよ、彼女から収束宣言。
最後は、気持ちよくブンブンしておしまい。
このブンブンはお互いに盛り上がった。まさに赤く燃え上がった。
着替えに行くねといって、ようやく彼女は意気揚々と自分の部屋に戻っていった。
長い5日間だった。
よっぽど追い出してやろうかと思ったが、最後の笑顔を見ると、なんだかこっちまで達成感があった。
それにしても、もう腐れ縁だなあ。
こういう生活も悪くないのかも。
ちなみに、18歳バービア嬢とは、その後何度か顔を合わせたが、ペイバーせずじまい。そのうち、バービアからいなくなってしまった。
まあ、いいか。そのうち、またどっかで会うでしょう。