ウドンタニー沈没宿めぐりを終えて、次なるイサーンの土地へ向かう。コンケーンだ。
これまでコンケーンへは何度も行っているが、今回ははじめてタイ国鉄を利用することにした。イサーンで鉄道を使うのもはじめてだ。
新しく高架化されたコンケーン駅は巨大だった。
(情報は2024年7月時点のもの)
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タイ国鉄ウドンタニー駅
タイ国鉄のウドンタニー駅は街のほぼ中心部にあって便利。
ソイサンパンタミットから歩いて数分で行ける。
まずは切符購入から。
時刻表
バンコク方面行きが1日6本出ている。
ナコンラチャシマー行きが2本、バンコク行きが4本。うちバンコク行きは夜行列車が2本だ。
いずれの列車もコンケーンには止まるので、どれでもいい。
都合がいいのは、ウドンタニーを13時40分に出る418番。
これにする。
切符販売窓口は、日本語で「チケット」と書かれている。
カウンターには詳しい運賃表も貼り出してある。
ウドンタニー発ナコンラチャシマー行きのローカル列車が56バーツ。
昼間のバンコク行きは、エアコン付き2等車が477バーツ、ファンのみの3等車が244バーツ。
バンコク行き夜行列車は普通車と寝台車の2種類。普通車だと3等で204バーツ。これがバンコク行きの最安値移動手段だ。
寝台列車は、2等寝台の上段が877バーツ、下段が977バーツ。1等寝台の部屋貸し切りが2,313バーツ、上段が1,313バーツ、下段が1,513バーツ。
寝台列車は人気のため、事前に予約したほうがよさそう。ネットでもできる。
13時40分発のコンケーンまでの切符を購入。3等のみで25バーツ。
ナコンラチャシマーまでが56バーツなのでその半分以下。安いなあ。
ウドンタニーからコラートまではバスで移動したことはあるけれど、列車のほうが圧倒的に安い。
本数が少ないのがネックだけど。
購入時にはパスポートが必要だった。
チケットには氏名が印刷されている。
また、座席番号も記載されているものの、どこに座ってもいいよと言われた。まあ3等車はそうだよね。
コンケーン到着は15時27分の予定。
時刻は12時過ぎ。
出発まで時間つぶし。
近くのフードコードにあるコーヒー屋台へ。
アイスエスプレッソ55バーツ。けっこうおいしい。
駅に戻って、周囲を散策。
奥の方にも入口があった。
巨大な壺がお出迎え。
ホームと線路。
駅の窓口は小さいけれど、駅構内は広い。
構内にあるトイレは3バーツ。
案内モニターはデジタル化されていて、見やすい。
そろそろ列車がやってきそうだ。
にわかにホームに活気が出る。
駅員が動き出し、到着を知らせるアナウンスが流れる。アナウンスはタイ語と英語だ。わかりやすい。
13時36分、列車が入ってくる。
すぐ近くのノンカーイが始発のため、さすがに遅延はないみたい。
すべて3等車なのでどの車両でも大丈夫のようだ。
てきとうに乗車する。
ノンカーイから乗ってきた乗客がけっこう多い。
対面シートの4人掛けボックスだけど、ほとんどのボックスには誰かしら座っていた。
ただ、座れる席はたっぷりある。さすがにこのローカル線が満員になることはないみたい。
ちなみに、昔、アユタヤからバンコクまで乗ったことがあるけれど、その時うは満員電車で、ずっと立ちっぱなしだった。あれはしんどかった。
出発
13時40分、定刻通りに出発。
いいぞ、タイ国鉄、パンクチュアルだ。
さよならウドンタニー。
3等車はファンのみだ。
天井で心もとないパワーの扇風機がまわっている。
窓はもちろん全開にする。
風が入るこんでくるので、そこまで暑くはない。
直射日光させ避けられれば、汗をかかずにすむ。
ウドンタニー市街地を抜けると、車窓には田舎の光景が広がる。
駅の数はけっこう多くて、思った以上に停車する。
駅の雰囲気がいいよねえ。
ひたすら田舎の風景が続く。
そんな中でいきなり駅が現れて、びっくりする。
駅のまわりの風景は田舎そのもの。
周囲には人里すら見えない。
とんでもない田舎駅の連続だ。
たまに民家らしき建物が見えることがあるだけ。
イサーンの列車旅もいいものだ。
バスのほうがエアコンが効いていて快適かもしれないが、鈍行列車で田舎を走ると風を感じられる。
イサーンは列車が似合う。
コンケーンが近づくにつれて、空模様が怪しくなった。
そして、豪雨。
慌てて窓を閉める。
開けっ放しの窓からは雨が入り込んでくる。
エアコン無し車両はこうなると辛いところ。
でも、コンケーンに着く頃にはほぼ雨は上がった。
外にはコンケーンの街が見える。
高層コンドミニアム、それにプルマンホテルだ。
コンケーン駅周辺は高架線路になっている。
ずっと地上を走ってきたが、いつの間にか高架に入っていた。
コンケーン駅も当然高架式だ。
15時28分、コンケーン駅に到着。
到着予定時刻より1分遅れ。いやいや、タイ国鉄優秀。
ウドンタニーからコンケーンまでの所要時間は、1時間48分。
のんびりした列車旅としては、ちょうどいいくらいの長さ。
これ以上だとちょっとしんどいかなあ。
さすがにこのファンのみ3等車でバンコクまで行く気にはなれない。
新しくなったコンケーン駅
プラットホームは広くて綺麗。
ホームからコンケーンの街並みが見える。
2019年3月に高架化にあわせて新しくオープンした駅だそうな。
地上階に降りるには階段で。
広いなあ。
無駄に広いといえる。
これだけ広いのにチケット販売窓口は小さい。
バンコク方面行き時刻表。
ナコンラチャシマーまでの所要時間は約3時間。
バンコクまで昼間の急行列車だと約7時間。
バンコクまでの運賃表。
急行列車3等で227バーツ、夜行寝台2等上段で807バーツ。
構内には荷物預かり所もあった。
駅舎を出ると、出迎えの車やタクシーがたくさん並ぶ。空港みたい。
駅前の景観。
変形のロータリーになっていて、緑地多め。
きちんと開発されている。
なんだかタイっぽくない感じ。
周囲にはまだ空き地があって、再開発の途中みたいだ。
駅を出たところに喫煙所あり。助かる。
駅前の緑地から駅舎を眺める。
やっぱり空港みたい。
へたな地方空港より大きいんじゃあるまいか。
ちなみに、コンケーン空港も新しいターミナルビルがオープンしたばかり。のちほどコンケーン空港も利用する。
いやあ、コンケーンはイサーンの中でもかなり優遇されているような印象だ。
イサーンの中心部にしたいのかなあ。
コラートだとバンコクとの距離が中途半端に近いし、ウドンタニーだとラオスに近すぎる。コンケーンくらいがちょうどいい。
まとめ
コンケーンはバスターミナルが郊外に完全移転してしまい、コンケーン中心部からは遠い。バスやロットゥーで移動するにはかなり不便。
その点、鉄道駅は中心部にあって、便利だ。
コンケーンは鉄道利用がおすすめ。
長距離ローカル列車の3等席はしんどいかもしれないが、ウドンタニーからコンケーンはせいぜい2時間。ローカル移動を味わうのにもってこない。しかも25バーツ。ほぼ100円である。
100円で楽しめるイサーン田舎列車旅をどうぞ。
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