10月12日、マレーシアの新しいLCCであるMYAirlineが運航停止を突然発表した。
前日までは通常通り運航していたところ、当日になりいきなり全便の運航を取りやめた。
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MYAirline運航停止
10月12にMYAirlineのSNSで告知された。
2023年10月12日より一時的に運航を停止する。
運航停止の理由は、重大な財政的圧力のためだとしている。
MYAirlineは2021年に設立され、2022年12月にマレーシア国内で運航をはじめた新しい航空会社だ。LCCに分類される。
2023年にはクアラルンプール-バンコク線で国際線も就航させたばかり。
それが突然の運航停止となった。
NSTの報道などによれば、10月11日に締結予定だった新規投資家による株式購入契約が撤回されたという。これにより、資金繰りが厳しくなり、運航停止に至ったものと見られる。
MYAirlineは、追って通知があるまでの一時的な運航停止としている。
マレーシア航空委員会(Mavcom)は、MYAirlineに対して、運航停止の影響を受けた旅行者への払い戻しの責任を負わせるとの声明を発表した。また、MYAirlineに対して航空券の販売と予約を中止するよう指示している。
MYAirlineのホームページは、運航停止の告知がしてあり、チケットは購入できない状態となっている。
エアアジアがサポート
マレーシアのLCCといえばエアアジアだ。
わざわざMYAirlineを使う人は少ないのかもしれない。
そのエアアジアは、MYAirlineのチケットを購入した人への救済措置を発表した。
⇒https://newsroom.airasia.com/news/airasia-offers-support-to-passengers-and-employees-affected-by-myairline-service-suspension
MYAirlineのチケットを持っている人には、エアアジアのフライトを運賃50%割引で販売するという。
マレーシア国内線のほか、バンコク-クアラルンプール線も対象。バンコクはドンムアンとスワンナプーム行きの2路線がある。
クアラルンプールのKLセントラルにあるエアアジアオフィス、各空港のエアアジアセールスカウンターでMYAirlineのチケットを提示すれば50%割引が受けられる。11月30日までの措置。
また、MYAirlineで働くスタッフをエアアジアで雇用することも検討しているとのことだ。
MYAirlineは新興LCCとしてちょっとだけ注目していた。
バンコクからクアラルンプールへのフライトで安ければ利用しようかとも思っていた。
ただ本当に目立つ存在ではなかったように思う。エアアジアがあまりにも巨大過ぎる。
新しいLCCのチケットを購入するのはリスクのあることだと改めて認識した。
とはいえ、古参のエアアジアでも油断はできない。
路線によってはいきなり運休することがある。それも含めてのLCCだ。
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