パタヤでとっても便利な配車アプリのBolt(ボルト)。
Grabでもいいけれど、Boltのほうがちょっと安いし、台数も多い。
もはやパタヤでの観光や生活には欠かせないものとなった。
関連記事:タイ・パタヤ旅行で必須、配車アプリBoltの使い方
メータータクシーの存在しないパタヤでは画期的なサービスだ。
ソンテウはチャーターすると高いし、バイクタクシーも値上げしており、さらに交渉が面倒くさい。
その点、BoltとGrabだと、事前に料金が決まっており、余計な交渉は一切不要。しかも料金はバイクタクシーよりも安いくらいだ。
バイクタクシーを2人で利用すると、料金は2人分かかる。Boltだと乗車人数以内であれば料金は同じである。
よほど急いでいる時や道路が大渋滞している時でもなければ、Boltを使うのがいい。
Boltのバイク配車だと、もっと安い。
普通のバイクタクシーが80バーツを請求するような距離でも、Boltバイクだと40バーツ以下でいける。
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バイクタクシー対Bolt
従来のバイクタクシーやチャーター狙いのソンテウのドライバーにとって、Boltは大敵といえる存在となっている。
Grabカーが登場してきた際には、Grabの運転手とバイタクが揉める事件はたびたび起こっていた。
そこにBoltが加わり、さらに争いは激化。
つい先日、ソイ6前のパタヤビーチ上では、70人にも及ぶBolt対バイタクの騒乱が発生した。
地元メディアの報道によれば、パタヤビーチ上でバイクタクシードライバーとBoltのバイクドライバーたち合わせて70人以上が対立し、言い争いになったという。
警察がかけつけたところ、暴力沙汰にはなっていないものの、一触即発の状態だった。
警察が、両グループを仲介し、散開させる必要があった。
双方の代表者を警察署に呼んで、解決策を話し合わせるとのこと。
Boltバイクは、正式な書類がないため、法的な裏付けはないという。ただ、すでにBoltバイクは多くの顧客を抱えており、ドライバーはそれで生計を立てている。
パタヤ警察では、このような事件は観光業にマイナスイメージを与える可能性があるため、双方が別々に行動し、争いを避けるよう申し渡したという。
以上。
パタヤ警察としては、事態を荒げることはしたくない模様だ。
細かい法的な議論はよくわからないけれど、Boltの存在はたしかにグレーゾーンだ。
Boltで手配する車やバイクは、一般車両をそのまま使っている。
ほぼ専業でやっているドライバーもいれば、空き時間で稼いでいるドライバーもいる。
見た目はただの乗用車だが、スマホを片手に車を待つ乗客と合流する様子をみれば、BoltないしGrabの車やバイクだとすぐにわかる。
ちゃんと許可を取って営業しているバイクタクシーやソンテウにすれば、自分たちのショバを荒らされている気分になるのは当然のことかもしれない。
BoltやGrabの運転手側は、高いバイクタクシーやソンテウチャーターに嫌気がさした利用者に選ばれているだけで、悪いのはバイクタクシーのほうだという話になる。
少し前には、ノースパタヤのバスターミナル内でBoltとタクシーによる騒動があり、バスターミナル内でのBoltによる客ピックアップが制限されることになった。
関連記事:パタヤバスターミナルでのBolt・Grabの配車はNG
これは私有地内なので、不許可のBoltやGrabの客ピックアップを禁止するのはわからないではない。
なお、BoltやGrabでのバスターミナルへの送迎は問題ない。
客側として気をつけることは、バイクタクシーのたまり場の近くでBoltを手配しないことくらいだろうか。
さすがに目の前でBoltに客を取られるとバイクタクシーが怒る。中には暴力沙汰に発展する可能性もある。
そんな無用なトラブルに巻き込まれるのは避けるべき。
たとえば、スワンナプーム空港からのエアポートバスをスクンビット通り沿いで下車すると、多くのバイクタクシーやソンテウが待機して、客を捕まえようとしている。
その目の前にBoltを呼ぶのはやめたほうがいい。少しだけ距離を取ってから、Boltを手配して合流するようにしよう。
ホテルにBoltを呼ぶのはまったく問題ない。
バイクタクシーとBoltの対立は、たぶん解決しそうにない。
客としては便利で安い方のサービスを利用するだけだ。
あ、ちなみに、パタヤビーチでは、砂浜の上で気絶して倒れ込んでいるファラン2人がいるとビーチチェア業者より通報された。
(画像はパタヤ市長FBより)
2人のファランは泥酔してそのまま寝込んでいるだけのようだった。観光警察がファランの宿泊施設を調べて、搬送することになった。
バイクタクシー対Boltの騒乱がある一方、こんな平和で微笑ましい日常がパタヤビーチでは続いている。
パタヤビーチはまったく天国か地獄か。
(追記)
2023年5月12日付けでBoltアプリによるサービスが陸運局に承認されたとのこと。Boltでの客の送迎は合法化されたことになる。
が、すでに承認されているGrabでもバイクタクシーとのトラブルは発生しており、引き続き注意は必要。