誰が呼んだか名付けたか、ぼくらの名無し食堂。
ソイブッカオ沿い、LKメトロ前にある安食堂だ。
かつては24時間営業で、いつも多くの客でにぎわっていた。
タイ人、ファラン、日本人と別け隔てない客層で、独特の雰囲気があった。
この界隈では、安くて量が多いタイ飯食堂は貴重だった。
パタヤがパンデミックに見舞われたこの2年間というもの、ときに休業しつつも、なんとか存続。
かろうじて生き残ってきたという印象だ。
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名無し食堂とクイティアオ屋は空っぽに
が、数日前に店頭の調理台などが撤去された。
入り口はフェンスと鎖で塞がれた。
これまでも休業はあったが、ここまで厳重に封鎖されたのは初めてだ。
さらに、隣にあるクイティアオ屋に設備が撤去されている。
空っぽになった。
大きな炊飯器だけが虚しく残っている。
名無し食堂とは違い、クイティアオ屋はロックダウン中でもあってもずっと営業を続けていた。
店内飲食禁止の時期は店頭でサテを焼いたりもしていた。
少し前にクイティアオを食べた。物価上昇が続く状況でも40バーツ。
LKメトロ界隈で遊んだあとに食べる麺が最高だった。
以前は名無し食堂で働いていてその後クイティアオ屋で働いていた注文取りのお兄さんの話では、ふたつの店舗は、姉妹店というか系列店らしい。
同時にこのような状況となったことからも、なにか大きな動きがあったということだろう。
完全に撤退したのか、それとも全面改装して再開するのか。
現場に誰もいなかったので確認できず。
貼り紙もない。
2軒は実際には隣合わせではなくて、間にマッサージ屋がある。
マッサージ屋は営業しており、建物ごと改築するといった話でもなさそう。
まあそのうち判明するでしょう。
昔は足繁く名無し食堂に通ったものだが、ここ5,6年はめったに行かなくなった。
量は多いけれど、味は普通。接客は愛想なし。でもそれがどこか心地よかったりもした。
パタヤ沈没生活においては、本当に記憶に残る店だった。思い入れは大きい。
クイティアオ屋も同様だ。
このまま撤退してしまうのは寂しいかぎり。
詳細は不明だが、なんとか復活してほしい。
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