禁酒日のパタヤ
10月2日は、オークパンサーと呼ばれる仏日。
アルコール販売は終日禁止された。
いわゆる禁酒日だ。
コンビニにもこのような張り紙がしてあり、アルコール販売は不可とされる。
10月1日の禁酒日前夜のバーの営業は24時までが基本。
いくつかのバーは、営業時間の短さから営業そのものをやめてしまう店もある。
午後8時オープンなら営業時間は4時間だけ。それでは営業するだけムダで、いっそのこと2連休にしてしまおうと。
LKメトロでは、デスティニーが休業。オフィス跡地のディスコも休業していた。
ソイブッカオ界隈では、ほとんどのバービアが営業。
ここ最近では人出が多いほうだった。
翌日が禁酒日のため、今のうちに飲み溜めしておこうかというファランが多かったのかもしれない。
多いといっても、通常時の人出からすれば寂しいかぎりだが。
深夜0時を大きくまわると、バーも閉店していきソイブッカオも真っ暗となった。
10月2日のバーは基本的にクローズ。
営業できるとしても、ソフトドリンクの提供だけで、ネオンも消してひっそりとやる。
タイ人から聞いたところ、ウォーキングストリートの一部のバーやディスコはオープンすると言っていたが、実際のところは不明。
ソイブッカオ界隈のバービアはほぼ全滅といったところ。
パタヤ洪水
10月2日の禁酒日当日は朝から曇り空。
本降りにはならないが、時折、雨粒が落ちてくることがある天候だった。
夜。
バンコクの洪水のニュースが流れる。
パタヤはまだ降らず。
が、禁酒日が明けた、午前1時くらいだったか。
真夜中なのに空がうっすらと赤くなってきた。
タイ人いわく、すぐに土砂降りになると。
友人宅の庭で食事会をしていたが、タイ人たちはてきぱきと撤収準備を進める。
予言どおり、とんでもない雨が降り出してきた。
さすがにタイ人はタイの気候を熟知している。
午前4時頃、雨がやんできたので、帰宅することに。
が、外に出てみたところ、各道路はすっかり冠水。
ひどいところは腰まで水位が上昇している。
高低差のあるソイでは、水が濁流と化している。
これはひどい。
ゴミやら空き瓶やら木材やらが、どんどん流れてくる。
たぶん、いろんな動物や昆虫の死骸も混じっている。
水没してしまったバイクもある。
濁流で横転してしまったら、もう完全にアウト。
一部区間は完全に道路が水没してしまい、車もバイクも走れない状況。
特にバイクは危険。マフラーに水が入ってしまうと、エンジンがとまってしまう。
車高の高い4WDの車は平気で走っていたが。車が走るたびに、大きな波が打つ。
ビーチロード、ソイブッカオ、サードロード、サウスパタヤロード、ノースパタヤロード、スクンビット、線路沿いの道路あたりの洪水が特にひどかったようだ。
バイクどころか車も水没してしまい、救助活動が行われたほど。
わたしも帰宅困難者となってしまった。
1時間ほど水が引くのを待ってみたが、まったくだめ。
しょうがないので、膝上まで上昇した水位の中、強引に歩いて帰ることにした。
暗い夜道に濁流。
水の中がどうなっているのかまったくわからない。
たまに木の枝やら木材やらが足に衝突してくる。正体不明のやわらかいものが足に触れると実に気持ちが悪い。
変な段差に足を取られそうになる。
物理的にも衛生的にも、到底安全とはいえまい。
切り傷でもできようものなら、どんな雑菌が侵入してくるかしれたものではない。
なんとか部屋にたどりつき、すぐに足を綺麗に洗った。
パタヤでは、雨季の後半である9月や10月にこのような洪水になるほどの大雨が降ることが多い。
でも、ここまでの洪水はひさしぶりに体験した。
数年前の大洪水に比べると少しマシだったかもしれないが、それでも嫌になるほどの水位だった。
広告
雨上がりの禁酒日明け
翌朝。
パタヤは晴れ。
各道路には、ゴミや砂利などが散乱していた。
ソイブッカオの道端にもゴミが多数。
一部のソイの窪んた部分では水はけが悪くて、水がたまったまま。
地域の人が必死に水かきをしていた。
また、床上浸水した店舗も少なくなく、店内清掃に忙しそうだった。
ビーチロードは元通りに。
が、ビーチの一部の砂浜が大きくえぐり取られていた。
ウォーキングストリートは、道の端に砂が少し堆積している程度。
禁酒日明けに営業していたバーやディスコに遊びに行っていた客たちは帰宅できずに大変だっただろう。
まとめ
本日の午前中は快晴だったが、午後になる急に天候が悪化。
また土砂降りとなった。
この雨は長続きせずに、ほどなくやんだ。
ここ数日、タイの天候は不安定な状態。
パタヤ名物の洪水(ナムトゥアム)とは、今シーズンにもう1回くらいは再開しそうな気がする。
もう濁流の中を歩いて帰るのは懲り懲りだ。
広告