タイの観光スポーツ省が、旅行者に対してタイへの入国の際に税金をかける計画があると発表した。
タイへの国際フライトと観光業が再開してから、外国からの到着者1人あたり300バーツ以下の税金を徴収する計画だ。100から200バーツのほうがふさわしいともしている。
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新たなタイ入国税プラン
税金は航空券代に切り込みする予定。つまり、航空会社や旅行代理店を通じて航空券を購入するときに自動的に税金も加算されるシステムだ。
この税金は、パンデミックの際の保険として使えるようにするという。具体的に個人への治療などにあてられるかは不明。
観光客の安全と保護にも役立てるとのこと。
もしも、またパンデミックが起きた際に観光客のケアをするための財源と予算を確保しておきたい狙いがあるそうだ。
合理的な税負担を考えるにあたり、参考したのが日本の出国税。
日本の出国税が1000円なので、ほぼ300バーツ。
日本の出国税の徴収方法もチケット切込み型だ。
一律課税かつ取り逃しもなし。
ちなみに、現在でも、タイの空港利用料や税金は航空券に切り込んである。
以前は出国時に空港窓口で空港税を払っていた。15年前か20年前か忘れたが、ドンムアン空港から日本に帰るときに500バーツ払っていた。
手元には500バーツ残しておかないと飛行機に乗れないからとよく注意されたものだ。
日本の関空でも開港からしばらくは空港で料金を払っていた。
フィリピンのクラーク空港では、今でも空港税は現地現金払いだ。
陸路と海路での入国時の税徴収方法については未定。
事前徴収はほぼ不可能なので現金払いにならざるをえない。
アランヤプラテート、ノンカイ、サダオ、メーサイといった隣国との陸路国境では、頻繁に国境を行き来する地元民も多い。
たとえば、ラオスに住むラオス人がノンカイへの有効橋を渡ってタイ入国を果たすたびに300バーツなりを払うのあまりにもひどい話。
おそらくは、第三国の旅行者に限定すると思われる。
さて、タイへの新しい入国税は第4四半期までに正式に発表したいとしている。
第4四半期ということは、10月から12月ということになる。
今年のタイへの外国人観光客は1600万人をターゲットにしていたが、観光スポーツ省長官が言うには、「第4四半期までに外国旅行者が戻ってくることはない」ので、その目標はあまりにも高すぎる、と。
第4四半期にはインバウンド旅行が再開されると、観光スポーツ省は見ているということか。
逆に言えば、9月までは旅行者は来ない、もしくは来られないということになる。
実際にタイへの国際線フライトが再開され、一般観光客が自由に旅行できるようになるのがいつなのかは現時点ではまるでわからない。
ソース:Bangkok Post
感想
新たなタイ入国税は、まだ計画段階。
決まったわけではない。
最終的には閣議で決定される。
実施されるにしても10月以降。
10月に自由にタイへ入国できるかはまったくわからない。
まあ、タイ好き旅行者からすれば、300バーツでよければ平気で払いますけど、さっさと入国させてくださいってところか。
日本出国時に1000円、タイ入国時にまた1000円。合計2000円。
ちゃんと税金を役立ててもらえるなら、両国合わせてそれくらいは払いましょう。
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