わたしが海外旅行の際に持ち出しているPCは、一台のみ。
ここ最近はAcer製のノートパソコンを使っている。
関連記事:Acer Aspire R3-131T-A14D/W使用実感レビュー。海外旅行・海外ノマド向けノートパソコンなのか?
タブレット仕様にもなるタイプだが、普段はデスクトップタイプとしてしか使っていない。
ややメモリ不足でソフトを立ち上げすぎると動作が重たくなることがあるけれど、軽く使うにはまったく問題ない。
ブログの更新などもこれ一台でやっており、旅と趣味と仕事の相棒として欠かすことのできないやつだ。
広告
PCの電源が入らない!
が、ある日、突然、電源が入らなくなった。
電源スイッチを長押ししても反応なし。それどころか、充電アダプターを差し込んでも電源ランプが点灯しない。
本来は電源を入れれば、このように電源ランプが二つとも点灯するはずなのに。
バッテリーの放電が必要かと思い、すべてのプラグ類を外し、数時間放置してみたが、やはり反応なし。
しかも、AcerのノートPCはバッテリーが本体内蔵式。取り外しての放電はできそうにない。
うーむ、これは素人の手には負えない。
さて、どうしたものか。
購入したのは日本。
現在滞在しているのは、タイ・パタヤである。
Acerには海外旅行中でも保証が受けられるサービスがあるが、どうやら期限は1年。もう購入から1年以上過ぎている。
自力で修理ショップを探すしかなさそうだ。
パタヤのPC修理ショップはトゥッコム
こういう時は、ローカルタイ人に聞くのが一番。
普段からパソコンを使っているタイ人に話を聞きに行く。
すると、即答で「TUKCOM(トゥッコム)へ行け」と言われた。
パタヤにはトゥッコムが二つある。
一つはパタヤタイ沿いの大型店。
もうひとつがパタヤカンのハーバーパタヤ内。
友人いわく、パタヤカン店のほうが空いているし、変な業者も少ないだろうと。
パタヤタイのトゥッコムは、たまに変なショップが混ざっていて要注意とのこと。たしかに携帯電話でも偽物を売られたなんて話はたまに聞く。また、相場を知らないと、ぼったくり価格を提示されることもあるとか。
友人の助言を信じてハーバーパタヤのトゥッコムへ。
4階にPC関連のショップが並ぶ。
人のよさそうなおじさんが経営しているショップへ入店。
パソコンを見せながら、症状を伝える。
おじさんは英語が苦手なようで、ほぼタイ語のみのやり取りとなった。
そもそもコンピューター用語なんて、ほぼ英語だし、それほど難しくないです。
なんとかなりました。
まずはテスターで検査してもらう。
アダプター異常なし。
本体まで電気が来ているのも確認。
が、ランプが点灯しないということは、内部のマザーボードのどこかが断線しているのだろうと言われる。
中を開けて、部品一つ一つにテスターをあてて通電状態を確認。壊れて箇所があれば直すと言われる。タイ語のみのやり取りのため、完全には自信がないけれど、たぶん、そういうことでしょう。
見積もりを取ってもらうと2800バーツ。
この価格が高いか安いか、その場ではまったく見当もつかなかったので、一度保留。
明日また出直すことにした。
ここまではすべて無料でやってくれた。
その後、タイ人の友人に2800バーツが妥当かどうかの確認を取る。「マイペーン(高くない)」と断言されたので納得。
電源が入らない場合、一晩放電すれば直るケースもあるようなので、とりあえず一晩様子見してみた。
が、やはり翌朝になっても電源は入らず。
もう一度、トゥッコムへ。
そのまま修理預けとなった。
引き換え書を書いてもらって、その日はおしまい。修理が完了したら電話してくれることに。
予定では5日ほどかかると言われた。
無事に修理完了
実際は、預けてから2日後に電話がかかってきた。
修理できたから取りにおいでと。
トゥッコムのショップへ行くと、店員の若い女性がわたしのパソコンを使ってフェイスブックで遊んでました。おいおい、勝手にログインすんじゃねえ。
でも、しっかり直ってる。
自分でもあれこれいじって動作を確認。
ブラウザのGoogle Chromeもきちんと元通りに動いているし、パスワードなども覚えている。
動作はまったく問題なし。
さらにギャランティー(保証)を1ヶ月つけてくれた。この間に不具合があれば無料で直してくれるとのこと。
サービスばっちりだなあ、タイの修理工房は。
代金は見積もりどおり、2,800バーツ。
1バーツ=3.3円で換算すると、9240円。
日本の修理ショップへ修理を依頼すると、はたしていくらになるかはよくわからない。軽く調べてみると、マザーボード補修で2万から3万円という数字が並んでいる。
また、日数がどれくらいかかるかも不明。
でも、ほぼ間違いなく、タイのほうが費用も日数もかからないはずだ。
最初は半信半疑だったが、こうして無事かつ早急に修理してもらえると、実にありがたく感じた。見直しました。
ただ、状態によっては1週間ほどかかることもあるようなので、短期旅行者の人は、素直に日本に持ち帰ってから修理したほうが無難でしょう。
帰国までに修理が完了しなければ次回まで持ち越しとなってしまうし、それまでにショップが潰れている可能性もある。現地の友人に代理受け取りを依頼できるなら、ありでしょうかね。
タイの新品のノートPCを買うには?
修理期間中に新品のノートパソコンの購入を検討して、実際に見に行ってきた。
これまたタイ人の聞いたところ、個人でやっているショップよりも、POWER BUYのような大手チェーン店が安心とのこと。
で、セントラルフェスティバルの3階にあるパワーバイへ。
一番安いので1万バーツ。あとは15,000バーツから20,000バーツのものが多かった。
機種は、Asus、Acer、Dellなど、日本で売られている格安PCとほぼ同じ。
スペック的にも、日本の同価格帯PCと似たようなもの。ただ、OSはLinuxが多くて、Windows10が入っているものは高くなる。ソフトもほぼ入っていないようだ。
もちろんキーボードはタイ語仕様。
Linux限定で考えると逆にお得かもしれないが、一般的ユーザーにかぎると、やはりノートPCは日本で買うのがお得。
一部スマフォなどをのぞけば、こういった最新家電やコンピューター系は日本のほうが安いでしょうね。
ただし修理はタイのほうが安いです。
中長期での海外滞在となると、PCの問題はかなり重要になってきます。
特にPC作業が必須のノマドワーカー系には生活にかかわる切実な問題。
大切なデータはPCに入ったままで、あまりクラウドには保存していなかった。
正直、かなり焦りました。
結果的に事なきを得ましたが、本気で一時帰国も考えたほど。
今回の一件でいろいろ勉強できました。
広告