沈没日記7
(沈没日記6からの続き)
怒涛の三連戦を終えた。
元ゴーゴー嬢を見送ってから眠りについたのが午前5時半過ぎ。
そこから泥のように眠り込み、目が覚めたのは午後2時前だった。
よほど疲れがたまっていたようだ。
カネも使いすぎた。
今日からはしばらく自重ならびに節約せねば。
タイの食費1日100バーツ
まずは食費を少し削るか。
日本の生活とまったく同じである。
連続して遊んでしまい給料日前にカネがなくなれば、カップラーメン生活を余儀なくされるのと大差はない。
タイの外食事情は日本よりも快適なので、このあたりは楽だ。
節約型のタイの食費といえば、1日100バーツ。
誰が決めたかしらないが、タイの食費の安さとしてよく喧伝される常套句だ。
実際にこれは可能なのか。
まあ、別に難しくとも何ともない。
あっさりと達成できる。
屋台のガパオムー
定番のガパオライス。
カイダーオ付きで50バーツ。
むっ、先日まで45バーツだったのに値上がりしているな。それでも50バーツなんで許容範囲内。たまに60バーツの屋台もあるんで要注意だ。
ブッカオ常設市場のぶっかけ飯
40バーツ。
節約貧乏飯の強い味方、ぶっかけ飯。
おかずを2種類のせても40バーツだ。これでも値上がりしたんだけどね。以前は35バーツだった。
なるべく野菜は多く摂りたいところですな。
1日2食というのもあるが、余裕で食費1日100バーツ達成。
10バーツ余るので、フルーツ屋台で1品購入できる。
次の日も、100バーツ生活継続。
カオヤムガイセーブ
40バーツ。
ソイレンキー入り口近くにあるカオマンガイ屋台だ。この屋台はおいしくて安い。
関連記事:カオヤムガイセーブは、唐揚げ辛口サラダ載せご飯。ソイレンキー入り口屋台食堂でどうぞ。
わずかながら野菜入り。
バミー
バミーヘンで40バーツ。
パタヤカンから少し入ったところにある屋台。
ここのバミーヘンは、けっこううまい。大好き。
関連記事:パタヤカンソイ14屋台のバミーヘン(汁なしラーメン)うまし
この日の食費80バーツ。
これにフルーツを加えても余裕の100バーツ以内だ。
大食漢の人はきついかも。
ちょっとお腹が満たされない程度がわたしにはちょうどいい。
このように、タイにおいて食費を1日100バーツですませることは、少しも難しくはない。
が、これを何日も、何週間も、何ヶ月も毎日毎日継続させることは至難の業だろう。
よほど栄養バランスに気をつけないと、体を壊しかねないしね。
まあ、値段が高い高級食材だからといって健康にいいとは限らない。
カップラーメンばかり食べていたら体を壊すのと同様、フォアグラばかり食べていても体を壊すだろう。
それは栄養が偏っているからにほかならない。素材の良し悪しとは関係ない。
たとえ悪名高き某ハンバーガーチェーン店でも、きちんとメニューを選びさえすれば、高級フレンチのコース料理と栄養価では大差がない。
体にいいと思われている和食にしても、きちんとメニューを選ばないと意味はない。
伝統的な日本家庭料理なんて、塩分だらけで体に悪い。
塩分たっぷりの味噌汁、塩魚にしょう油、冷奴にしょう油、塩分たっぷりの漬物を食べる。
さらに和食と称して、油だらけのトンカツに、塩分たっぷりのソースをかけて食べる。
ラーメンの汁を残さず飲むなんて正気の沙汰とは思えない。
味付けが濃すぎるとタイ料理に文句を言う人が、過剰な塩分だらけの日本食を称揚している様は滑稽でさえある。
典型的なフードファディズムですな。
ま、そんな細かいことは気にせず、自分の舌と予算に合わせて、好きなものを食べればいいだけのこと。タイでも日本でも同じだ。
逆に、タイにいるのだからタイ料理だけ食べていればいいというのも横暴な話。
要は、バランス感覚とメリハリでしょう。
似たような食事だと飽きるんで、なるべく安くてうまいものをいろいろと食べるのが一番。
パタヤでは、日本食以外の選択肢は豊富なんで、それほど飽きは来ないですね。
夜な夜なバービア
食費を切り詰める一方、夜毎の飲み歩きは欠かさない。
これこそがパタヤ沈没生活を送っている最大の目的だ。
生活費を切り詰めるだけの単純な外こもりならば、他の土地へ行く。
ビール1本を我慢すれば、そのぶんだけ、より贅沢な食事が取れるのはわかりきっているけど、それは別問題。
すべての欲望を同時に満たすだけの資金的余裕がなければ、どこかを削らざるをえない。これも日本での生活とまったく同じこと。
旅行だろうが生活だろうが、別に違いはない。
自分なりの優先事項を決めないことには成り立たない。特に長い期間ともなれば。
ま、バービアの楽しみを覚えてしまうと、これ以上の楽しみはなかなかないもんなあ。
バービアなくして、パタヤ沈没生活なし。
バービアではおつまみも出してくれるし、たまに屋台でアテを買うこともある。
ムーピンとかカオジーとかそんなもの。せいぜい20バーツあれば足りる。
日本で飲むことを思えば安いもんです。
ロング1000Bの誘いを断る
前日にペイバーした元ゴーゴーバー勤務、現バービア嬢。23歳。
夜中に、彼女が働くバービアに会いに行ってみた。
某シャーク系列店で面接を受けたそうだ。
10日雇用コヨーテとして働くつもりのようだ。
このルックスなら日本人や韓国人の客が付くだろう。
コヨーテとなると、バーファインだけで1500Bかあ。12時以降でも1000B。
こりゃあ、おいそれと遊べなくなるなあ。
でも、今はまだバービア勤務中。
バーファインは300Bでいい。
彼女は、今夜もペイバーしてほしいとお願いしてきた。
でも、さすがに4日連続は無理だ。もう限界を越えている。
わたしが頑なに断っていると、ロング1000Bでいいからとしがみついてきた。
このレベルの嬢がロング1000Bは破格値だ。かわいいし、サービス抜群ときたもんだ。
バーファインをあわせても1300B。
ゴーゴーバー勤務となると、正攻法でペイバーすると、合計4000Bか5000Bはかかるだろう。それが普通。
うん、安い。
圧倒的に安い。
が、断る。
決然と断る。
まだパタヤ沈没生活は先が長い。
ここで情にほだされると、この先の予算配分に支障をきたすことは明白。
ぐっと我慢すべし。
このシチュエーションで自制できる者だけが、パタヤ長期滞在夜遊び生活をクリアできるんでしょうね、たぶん。
1000バーツならいいかと思ってしまいがちだが、それが30日も続くと、合計3万バーツ。大金となってしまう。どこかで歯止めが必要。
もちろん、それだけの予算があるなら話は別だけど。
彼女の恨めしそうな目線を回避しつつ、チェックビン。
部屋に戻っておとなしく就寝。
うーん、精神的修練が必要だなあ、パタヤ生活も。
なるべく節約生活&キーニャオ夜遊びをしつつ、カネを使うべきポイントでは思い切って使うことが大事。
なかなか難しいもんです。
いろいろと鍛えさせてもらえますね、パタヤでは。
日常生活と夜の遊びの両方において、そんな葛藤も込みで楽しむのがベストですかね。
それなりに予算があって滞在期間の限られた短期旅行なら、あんまり細かいことは気にしないほうがいいです。特に年末年始なんて、カネ使ってなんぼみたいなところがあるんで。
わたしの真似をしちゃダメですよ。自分なりに楽しくやりましょう。
フードファディズム関連ならこの2冊は必読