関空からバンコクへのフライトを利用する。
大阪から関空へは関空リムジンバスが便利で頻繁に乗車している。値上げしたのは残念だけど、梅田中心部から関空の出発フロア前に直行してくれるのはやはりありがたいもの。
パンデミックにより関空リムジンバスの本数は大幅に減少していた。日本が開国する前はガラガラだった。乗客が数人しかおらず、とても寂しい状況だった。
日本開国後は、インバウンドが一気に増加し、関空リムジンバスの利用者も増え、バスの本数も回復してきた。混み合う時間帯はバスを1本待つ必要が出てきたほどだ。
そして現在。
梅田の新阪急ホテル前バス乗り場はとんでもない状況となっていた。
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関空リムジンバスが大混雑
今回は午後7時15分発のフライトに乗る。
午後4時くらいのバスに乗れればいいかと考えていた。5時前に関空に到着すれば充分だろうと。
午後3時40分に梅田の新阪急ホテルバス乗り場に到着。1,2台のバスを待ったところでも、4時には乗れるはずと踏んでいた。
が、びっくりした。ものすごい列ができている。1列で収まりきらず、マクドナルドがある新梅田食道街に向けてつづれ織りの列となっていた。
100人ではきかない。たぶん150人くらいはいそう。
こんな光景は初めて見た。
日本開国後は混雑しがちだったが、まさかここまでひどいことになるとは。
列に並ぶ人の大半は、中国と韓国からの旅行者のようだ。日本人は少数派。
今回は中国と韓国の連休が重なったせいでもあるのだろうけど、どうやらこれが日常化しているとのこと。
対応にあたっている係の人に話を聞くと、多い時では最大300人待ちになることもあるそうだ。
この狭い乗り場に300人か。
いったい何分待ちになるのだろうか?
係の人が言うには、30分から40分はかかるとの予測。
始発であるハービス大阪からの乗車人数次第らしい。
新阪急ホテルは、2番目の停留所だ。ハービスでたくさん乗り込んできていたら、新阪急ホテルで乗車できる人数は限られてしまう。
これは困った。
時間に余裕を見ているが、関空到着があまりにも遅れると、チェックイン時間に間に合わなくなるおそれがある。
ひさびさに焦る。
結局、4台目のバスにぎりぎりで乗車することができた。約40分待ちだ。ずっと立って待っているのがしんどかった。
4時20分にバスは出発。
車内はもちろん完全満席。補助席までフル稼働してぎゅぎゅう詰めの状態だ。
関空に到着したのが午後5時8分。
フライト出発の約2時間前だ。
ちょっと焦ったけれど、結局は問題なし。
でも元々の予定をぎりぎりに設定していたらアウトだったかも。
解決策
梅田の新阪急ホテル前乗り場は大混雑する。
もうこれは不可避といえる。
回避する方法はいくつかある。
確実にバスに乗りたいならば、始発地点であるハービス大阪まで行くのがいい。ハービス大阪だったら、ほぼ間違いなく待ち時間なしで乗車できるはずだ。
JR大阪駅からハービス大阪まではさほど遠くなく、歩いて行ける距離だ。ハービス大阪乗車を推奨。
新阪急ホテル乗り場が長蛇の列になっているのがわかったら、JRか南海の鉄道移動に切り替えるのがいい。
JRは、大阪駅環状線ホームから関空快速が出ている。途中までは環状線併用で座れないかもしれないが、環状線を抜けるとほぼ座れるはず。本数が多くないけれど、リムジンバスを30分や40分を待つよりは早く関空に到着できそうだ。
また、大阪駅うめきたエリア地下ホームからは特急はるか号が利用できるようになった。ただし、はるか号は1時間に2本のみの運行。タイミング次第ではバスを待ったほうが得策。しかもはるか号は高い。
南海を使うと安上がりだ。
梅田から地下鉄御堂筋線でなんばへ。なんばで南海電鉄に乗り換える。南海本線空港急行とラピートの2路線あり。
空港急行は1時間に4本、ラピートは1時間に2本出ている。
空港急行が便利で安い。
対応策としては以上。
もはや、関空リムジンバスの梅田乗り場は諦めたほうがいいのかもしれない。
中国人と韓国人の旅行者が集中する時間帯は本当に厳しい。午前中も午後も混雑するという話だ。よほどの早朝か夜遅い時間帯でないと、まともにバスに乗るのは無理かもしれない。
どうしてもリムジンバスを使うならば、ハービス大阪から乗ること。
それとも、最初からリムジンバスは諦めて、JRか南海の鉄道を利用するのがよさそうだ。
問題は人手不足
これだけリムジンバスが混雑していて大変な状況なのは、バス会社側も当然把握している。
10月10日からは、大阪駅前線は増便する。
といっても、1日3本のみ。
昼間はほとんどの時間帯で10分間隔での運行となる。
これが限界らしい。
10分間隔では到底さばき切れないほどの利用者の数だ。
現地係員によれば、バス車両自体は用意してあるのだが、肝心の運転手が不足しているとのこと。
長蛇の列で待ち時間が発生しているのだから臨時便で対応すればいいのに融通がきかないなあと列に並びながら勝手に思っていたが、事態はもっと深刻。運転手がいないのではバスの臨時便増発なんて無理な話だ。
決められたスケジュールをこなすだけで手一杯となっている。
現場で働く地上スタッフも運転手も大変だ。
いやはや。
関西空港交通株式会社のホームページを開いてみると、真っ先に「乗務員募集」の告知が掲示されていた。ポーターと案内係のスタッフ募集もしている。
人手が足りないのは切実な問題だ。
また、茨木線など一部路線は、パンデミック明けでもずっと運休のままだ。
需要はそれなりにあるはずだけど、おそらくはスタッフを運休路線再開に振り当てることができないのだろう。余裕があれば、その分は大混雑の梅田線に当てたいのだと推察される。
まとめ
とにもかくにも大阪から関空リムジンバスを使う予定がある人は本当に要注意だ。
かなりの待ち時間を覚悟しておくこと。昔のようにすぐに乗れるような状況とはまったく異なる。油断しているとフライトに乗り遅れる可能性も充分ある。
電車を使うのが一番確実です。
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