ひさびさにバンコクのホステルに宿を取ってみた。
ナナ駅の目の前にある新しいホステルのEpisode 11 Hostel Sukhumvitだ。
新規オープンしているのを見かけて気になっていた。
2022年オープンの真新しいホステルだ。
立地としてはナナ夜遊びでは最強クラスの便利さ。しかも新しい部屋だ。
そして屋上では、それはそれはヒッピーな空間が広がっていた。
なんだか意味不明なホステルの宿泊レポートとなる。
目次
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Episode 11 Hostel Sukhumvit(エピソード11ホステルスクンビット)
BTSナナ駅の改札を出て、スクンビット通りの奇数ソイ側へ。
すると、新しいホステルが見える。
ソイ11の入り口にあるため、ナナ駅を降りてすぐだ。本当に目の前。
1階がセブンイレブンで、2階から上がホステルになっている。
ホステルに入るには、1階のハンバーガー屋兼ハーブショップ内を抜けていく。
深夜はハンバーガー屋は閉店するが、ドアは開いたままだ。24時間出入りできる。
エレベーターで2階に上がると、ホステスの受付だ。
チェックインは14時、チェックアウトは12時。
チェックイン時にはデポジット500バーツが必要。
カードキーとバスタオルを渡されて、自分で部屋まで行く。
ドミトリー
プライベートルームもあるけれど、今回は節約と勉強のため、ドミトリーを予約した。
アゴダでは、男女混合ドミトリーというグレード。1泊400バーツ程度だった。
ドミトリーは2階にあり。
部屋に入るにはカードキーが必要となっている。
ドミトリー部屋の様子。
2段ベッドが4つあって、全部で8人収容。
エアコンと扇風機で室内は涼しい。
個人用のロッカーが設置してある。
ただし鍵はない。南京錠やワイヤーロックは自前で用意しないといけない。
海外旅行者なら持っていて当然ですな。
バッファーロー製のワイヤーロックを常に使っている。
空港内のベンチで寝る時や列車内では、ワイヤーを伸ばした状態で荷物と固定してしまえば盗難防止になる。
あとは、100円ショップで売っているダイヤルロック錠も予備で持ち運んでいる。
あてがわれたベッドは上段だった。
ハシゴで登るわけだが、おじさんにはちょっとしんどい。
酔っ払った状態で乗り降りする際は慎重に。
ベッド周りは清潔ですっきりしている。
ベッドシーツ、枕、それに毛布。どれもきれい。
枕元には、照明と棚が設置。コンセントもある。
棚にも南京錠をかけられるようになっており、まあちょっとしたセーフティーボックスだ。
各ベッドはカーテン付きでプライベート空間は確保される。
部屋とベッドは問題なし。ここなら南京虫とかいないだろう。
外はスクンビット通りが近いために、車の走行音が聞こえてくるものの、そこまでうるさくは感じなかった。
ホステルのドミトリーで問題となるのは、同室の客層である。
客層は若いイケイケバックパッカーだらけで、おじさん一人では浮くかもなんて危惧していたが、実際には、よれよれのじじいファランや、正体不明の中華系おじさんやら、商人っぽいアラブ系やら、なかなかに雑多な組み合わせだった。
もちろん若いバックパッカーもいるにはいるが、健全さわやか自分探し意識高い系はいそうにない。
さすがにナナ駅前のホステルに泊まるような人は、どこか癖のある人ばかり。
よれよれファランじいさんなんて、もう何年もここで住んでそうな風情である。
ある意味、安心した。似たような沈没仲間だ。
Wi-Fi
ドミトリー内でも普通にWi-Fiが使える。
ユーザーネームとパスワードを入力してログインするタイプだ。
通信速度は、ドミトリーのベッドの中で、14Mbps。
爆速とはいかないが、動画サイトでも問題なく視聴できる速さだ。
共用スペース
バックパッカー向けのホステルでは共用スペースが多いのが特徴だが、ここは立地的に厳しいのか、共用スペースはほとんどない。
2階のチェックインロビー前にテーブルが置いてあるだけ。
無料の水とコーヒーは飲める。
冷蔵庫やキッチンはない。
洗面所とシャワー
バスルームは共同である。
ドミトリーが2階で、男性用トイレとシャワールームは3階にある。
ちょっと面倒くさい。
洗面所、トイレ、シャワールームとも清潔に維持されている。
シャワールームの数が多くて、順番待ちの心配無用。
シャワーの水圧と温度はばっちりだ。熱々のシャワーを思いっきり浴びられる。
ボディソープとシャンプーも用意してある。
洗面所にはドライヤーも設置。
また、コインランドリーもあって、乾燥まで可能だ。
ナナ駅至近でコインランドリーは貴重かもしれない。
ちなみに、4階はマッサージ屋になっている。
タイマッサージが1時間350バーツ。
最上階のカフェとテラス
最上階の5階がおもしろい。
エレベーターを降りると、カフェバーになっている。なんだかアメリカ村にありそうな雰囲気な店作りだ。
ちょっと怪しい空気が漂う。
そして、これまた怪しい香りがプンプンする。
ジャマイカンでヒッピーなショップでは怪しい香りの元となる草を販売中だ。あくまで医療目的の薬局である。ファーマシーと名乗っている。
タイ人ではなさそうな店員があれこれ教えてくれるだろう。
一巻き120バーツより。
カフェの奥に扉があって、屋上のテラスへ出ることができる。
ホステルの建物内は禁煙だが、ここでは喫煙可能。
テーブルとバーカウンターがあって、いちおうカフェ扱いだが、宿泊者であればこのエリアでドリンクオーダーせずに喫煙だけでも問題ない。
タバコだけでなく、別の煙ももくもくと上がっている。
夜になると、雰囲気はさらにディープに。
周囲には高層ビル。
隣はハイアットリージェンシーだ。
ハイソなビルに囲まれた中でヒッピーたちが紫煙をくぐらせるという背徳的な空間と化す。
なんだかなあ。
ここはカオサンではなく、コパンガンでもなく、ヴァンヴィエンでもなく、バラナシでもなく、ゴアでもなく、プノンペンでもなく、ポカラでもなく、ナナである。
おもしろい時代になったものだ。
地図と周辺施設
BTSナナ駅を降りてすぐのところ。徒歩15秒くらい。
1階はセブンイレブン。ホステルには共用のキッチンや冷蔵庫はないけれど、セブンイレブンが冷蔵庫がわりだ。
ホステルの裏手の路地には、おいしいカオソーイとカフェあり。
関連記事:バンコク・ナナの裏路地でおいしいカオソーイとコーヒーを
ホテーメーカフェまでは徒歩3分。かなり近い。
ナナプラザまでは500メートルほどだが、ちょっと歩きにくいエリアだけあって7,8分かかりそうだ。
ターミナル21も余裕で徒歩圏内。ソイカも歩いて行ける。
最強すぎる立地だ。
バンコクに数あるホステルでは、ここを越える立地条件の良さはないだろう。
夜
夜になり、まずシーロムへ。BTS駅を乗り継げばあっという間だ。
パッポンとタニヤを見て回る。
それから、MRT(地下鉄)でスクンビット駅に戻る。
アソークからナナの間で飲み歩く。ソイカ、テーメー、ソイ7バービア、ナナプラへと。
最後は疲れた体でさくっとホステルに帰還。本当に便利な場所にある。
で、綺麗なシャワールームでさっぱりして、2段ベッドの上段へもぐりこむ。
カーテンを閉めると個室感は出る。
さあ寝よう。
と、聞こえてくるのは、誰かのいびき。
でかいな。
まあ、いびきは自分もかくかもしれない。お互い様だろう。我慢。
と、誰かがスマホで会話を始める。いや、それはいかんやろ。正確な言語はわからないが、中国語系なのは確かだ。うるさい。
いびきと通話がやんで、ちょっと静かになる。
静かになると、誰かがイヤホンを使わずに動画サイトを視聴している音が聞こえてくる。いや、あかんやろ。音量は抑えているが、静かな室内ではすごく気になる。
眠れない。
うつらうつらしていると、また誰かのいびきが炸裂する。
あかん。
しんどい。
眠れないまま朝方になると、誰かが起き出して、荷物をガサガサし始める。
会話する音もする。
どうやらチェックアウトするらしい。
まあ、ドミトリーあるあるなので、これくらいはしょうがない。
でもやっぱり眠れない。
ろくに寝付けないままに完全に朝を迎えてしまった。
もう眠るのはあきらめた。
外に出て、朝の散歩。
すがすがしいソイ11の朝である。
でも、頭はふらふらする。
というわけで、ホステルのドミトリーは眠れないという結果になった。
いやあ、若いバックパッカー時代であれば、これくらい平気で爆睡していたものだが、年をとるとちょっとしたことが睡眠の妨げになってしまう。
若いパリピ系バックパッカーが部屋の中で騒ぐようなホステルではなく、各人が思い思いに過ごしているだけなのだが、どうにも騒音は止まらない。
まあこればっかりは運次第。
いびきをかく人がおらず、みんなが配慮して静かに過ごしてくれることもある。
ドミトリーなんてそんなもの。だから安い。
宿泊料金と予約先
アゴダで予約して、ドミトリーの1ベッドが1泊406バーツだった。日本円払いだと1649円。
ウォークインだと500バーツと書いてある。
個室のツインルームは1,200バーツ。ただし共同バスルーム。
ドミトリーで500バーツはちょっとお高いが、ナナやアソーク近くだとこれくらいはする。
ちなみに、昔泊まっていてカオサンのドミトリーは60バーツから80バーツ、個室が100バーツから150バーツだった。
今のカオサンでも安いホステルはあるだろうけど、カオサンは夜遊びには超絶不便な場所だ。バンコクの夜を堪能するには、ナナに泊まるのが最適だ。
その一点においては、このエピソード11は最強である。
バンコクの夜遊び向け格安ホテル情報はこちらも参考に。
室内喫煙可能なホテルも取り上げている。
関連記事:バンコク夜遊び向け格安ホテルマップ 喫煙可バスタブ付きも
まとめ
以上、エピソード11ホステルスクンビットの紹介でした。
形容するならば、「ナナ駅至近の夜遊び向け最強かつヒッピーなホステル」となろう。
ドミトリー泊に抵抗がなく、ヒッピーな人たちや紫の煙との交流を楽しみたいなら文句なしである。
いろんな意味で耐性が強い人向けだ。
若いパッカーからよろよろじじいまで、すべてを受け入れるエピソード11。
あなたも味わってみないか。
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