混乱と迷走を極めるタイ入国規制だ。
すべての国からの旅行者にワクチン接種証明書の提示を求めることと、帰国時に陰性証明書が必要な国からの旅行者には最低1万ドルを保証する医療保険加入が必要。
このルールは、1月9日午前8時開始となる、はずだった。
現場は大混乱必至であったに違いない。
が、最後の最後でまたまた大逆転があった。
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タイ入国にワクチン接種証明書は不要
さて、本日1月9日。
中国は1月8日に隔離措置を撤廃し、実質的な開国状態となり、中国人の海外渡航が解禁された。
中国開国後初のタイ行き商業フライトは、1月9日にスワンナプーム空港タイに到着する。
入国規制の方針を決定した会議の中心人物である保健大臣と観光スポーツ省大臣と運輸大臣が揃って、スワンナプーム空港で中国人観光客を歓迎する式典に参加。
その場でアヌティン保健大臣は、ワクチン接種証明書提示義務を撤廃すると発言した。
すべての国からのワクチン接種証明書の提示は求めない。ワクチン未接種でも無制限で入国が可能だとしている。
少しはっきりしないが、どうやらすでに撤廃命令は下されており、有効化されたもしくはすぐに有効化されるようだ。
ただし、タイ滞在後に陰性証明書が必要な国へ行く旅行者への医療保険加入は継続するとしている。
つまり、中国やインドのように帰国時に陰性証明書の提示を求めている国からの旅行者は医療保険加入が必要というわけだ。
ただ、それ以上の詳しい運用方法は不明のまま。
日本が医療保険加入対象となるかははっきりしない。
タイ航空での対応については以下の記事を参考に。
⇒タイ航空によるタイ入国要件(変更あり!) ワクチン接種証明書と医療保険がなくともタイ入国可
規則内容がしれっと変更になっている点に注意。
日本が医療保険加入対象かどうかは明言されていない。
なお、本来の規制強化開始日である本日は各地の空港の航空会社によっては混乱が生じている。
ANAの羽田発バンコク行きでは、チェックイン時には書類チェックなし。スワンナプーム到着後も書類チェックは一切なかったとの報告もある。
別の航空会社ではバンコク行きフライトのチェックイン時に書類チェックがあり、搭乗拒否となるケースが発生したという話もある。
現場は大混乱。
その一方で、タイ政府からの公式発表はない。
中国人観光客を歓迎する場での大臣の発言が伝えられるのみ。
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