3月4日のタイ国内状況。
新規に確認された国内感染者数は前日比で少し増加。
タイでのワクチン接種は進み、追加購入分の予算も正式承認された。
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タイ全国の感染状況
3月4日発表、タイの新規感染確認者は54人
(累計26,162)
外国からの入国10人
国内感染(病院にて検査):36人
積極調査:8人
死亡:1人(累計85人)
病院での検査36例内訳
サムットサコーン28
バンコク2
ターク3
ナコンナヨック1
パトゥムタニ1
チョンブリ1
積極調査8例内訳
サムットサコン8
亡くなったのは、バンコクの63歳男性。糖尿病と高血圧を患っていた。
国内感染44例のうち、サムットサコンで36例で割合が81.82%。
サムットサコンでは、大きく改善されているとはいえ、まだ感染がおさまっていない。
外国からの入国10人は隔離中の検査で陽性が確認されたもの。
6人の出発国は、UAE2人、南アフリカ、クウェート、ロシア、エジプト。
あとの4人は、ミャンマーとマレーシアの自然国境を通過してタイに入国してきた。
ここ1ヶ月あまりの感染者数の推移
左から病院で見つかった国内新規感染者、外国からの入国、積極調査と並ぶ。
ずっと新規感染者二桁台を維持。
タイ保健省によるアジア各国の統計
各国とも減少傾向に。
なお、木曜日は政府ブリーフィングは休み。
金曜日は開催予定。
チョンブリ感染状況
3月4日発表、チョンブリの新規感染確認は1人
(累計656人)
チョンブリの新規感染はバンラムン地区(パタヤ)となっている。
78歳のスイス人。
タイ入国時にはバンコクのASQホテルで隔離され、検疫期間中の検査では検出されなかった。
隔離終了後はチョンブリへ移動。
その後、再度帰国のために私立病院で受けた検査では明確な答えが出ず、新旧二つの検体を医療科学センターに送り、さらなる調査を実施。新しい検体からはウイルスは検出されず、古い検体からは検出された。
さらに血液検査も実施して、ウイルス免疫レベルを決定する。
チョンブリ保健局では、以前に感染した際の残骸が発見されたかもしれないとしている。
現在のところ濃厚接触者も含め感染の広がりはない。
チョンブリ県内新規感染者数を示したカレンダー
チョンブリは新規感染ゼロは2日でストップ。
タイ国内ワクチン接種進捗状況
各県ごとのワクチン接種状況が発表になっている。
2月28日から3月3日までの累計。
一番上がチェンマイでワクチン供給数が3,520で、接種済みが347となる。
チョンブリは4720のうち1816が接種済み。
バンコクは33,600のうち651が接種済み。
タイ内閣はワクチン購入追加予算を承認
タイの内閣は、アストラゼネカワクチン3500万回分を追加供給するため、63億8729万バーツの予算を承認した。
うち、56億バーツはワクチン購入費用、7億円は各地でのワクチン管理にあてられる。
追加購入ワクチンは、同時に到着予定となっている2600万回分と一緒に使用することができる。
シノバックワクチン200万とあわせて合計6300万回分となり、タイの全人口の60%をカバーすることになる。
今年のソンクラン開催に向けて
3月3日に、2021年のソンクラン開催は認められるであろうという報道がなされた。
タイ文化省がソンクラン開催に同意したと伝えられた。
関連記事:タイ2021年のソンクラーン開催へ
さらに詳しい記事を、「首相はソンクランに一か八かの賭けをする」との見出しでバンコクポストが出している。
経済と観光の刺激のため賭けに出ると。
プラユット首相は、旅行制限をさらに緩和しソンクラーン祭りは祝うことができるが、ソーシャルディスタンスといった規則が順守される場合に限られるとしている。
政府は、すべての活動を許可するか一部にかぎって許可するのか検討中である。もしそれが原因で感染拡大が起きた場合、政府は非難されるだろう。よって理解してほしい。政府が国全体の責任を負わねばならず、制限を緩和するのは容易なことではないと。
CCSAのタウィーシン広報官は、ソンクラーン期間中の制限を緩和する方針はまだ決まっておらず、詳細にはついてはCCSAで話し合う必要があるとしている。
国家安全保障会議(NSC)の事務局長であるNatthapon将軍は、水曜日に、ワクチンパスポート利用の進展について、保健省が主導権を取ると考えられていると語った。
不測の事態が発生しない場合ソンクラーン開催が許可されるだろうと将軍は述べ、感染は現在の割合で続く可能性が高く、症例がゼロになることはもうないだろうと。
非常事態宣言については、まだ必要な状況にあることを認めながらも、政府は今後数か月で宣言を解除する計画であると明かした。
参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2077715/pm-takes-punt-on-songkran
一連の報道や雰囲気からすると、どうやら今年のソンクラン祭りは実施されそうだ。
でも、どのような規模で開催可能となるかは未知数のまま。
これからCCSAで国としての規制基準を定め、その後、各県での規制内容、また各イベントのオーガナイザーがイベント実施の可否を決定していく流れとなりそう。
NSC事務局長のいうとおり、もはや感染者ゼロに到達し、しかもそれをずっと維持していくのは不可能。
ある程度のリスクは覚悟のうえ、経済をまわしていく必要がある。
首相としては難しい決断を迫られそうだ。
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