2018年のロイクラトン(ロイクラトーン)は、11月22日の開催。
昼間から夕方にかけて、ものすごい豪雨に見舞われたパタヤ。道路はあちこちで冠水し、ただでさえ交通量が増える祝日なのに、輪をかけて渋滞がひどくなった。
日が暮れると雨もすっかり上がり、一部では水が残ったままだが、無事にロイクラトン開催の運びとなった。
広告
パタヤビーチ
ロイクラトンとは、灯籠流しのこと。日本では精霊流しのようなもの。
祈りを込めた灯籠に火をつけ、川に流す。
川のないパタヤでのメイン会場は、海となる。つまりパタヤビーチだ。
当日の昼間からテントが設営されて、準備は万端。
ステージも組まれている。
その後、土砂降りとなり、ステージでのイベントはかなりディレイを余儀なくされたもよう。
ちなみに、海に灯籠を流すのはいつでも自由。
夜9時半頃にパタヤビーチを訪問。
遊歩道にはたくさんのクラトン売りが並ぶ。
わけのわからんキャラクター灯籠まであった。
ビーチロードは完全な歩行者天国にはなっていないが、交通規制はしかれていた。
パタヤカンからビーチロードへの進入は不可だったもよう。
午後10時ころ、ステージではイベントが始まったようだが、見に行っておらず、詳細不明。
ビーチはそれなりの人出。
センタン近くのビーチだが、すでに砂浜拡大工事を終えており、実に広々としている。
ごみごみした印象がなくなった。
波打ち際に人が集まる。
露店で購入したクラトンにいくらかの現金を入れ、ろうそくとお香に火をともし、祈りを込めてから、海に流す。
いや、流れない。波に押し返されてくる。
でも、そこはタイ人の人力パワーが炸裂。
海に入った男が流してくれる。
これにてロイクラトンの儀式は終了。
お寺でやるとタンブンだのいろいろと時間がかかるが、海だと何もない。
さくっと流しておしまいだ。
ちなみに、コムローイ(紙製の熱気球、ランタン)を空に飛ばすのは、パタヤでは禁止されている。
が、いくつか空を飛んでいるのを目撃した。
正規に飛ばしたい人は、チェンマイやスコータイに行きましょう。
(参考画像)
パタヤでも以前はオッケーだった。
(数年前のパタヤビーチの様子)
ウォーキングストリート
続いて、深夜0時をまわってから、ウォーキングストリートへ出かけてみた。
雨が降った影響もあるかもしれないが、普段よりは客足は少なめのように感じた。
通りの真ん中に、豪華なロイクラトンが多数陳列してあった。
バーによっては、ロイクラトンモードたっぷり。
呼び込みの多くが民族衣装を身にまとっている。
とはいえ、そこまで本格的な衣装は少なめ。
シャーク系列店に入ってみたが、店内はいたって普通。
サービスは民族衣装を着ていたが、あとは変わりなし。
LKメトロはさらにロイクラトン色は薄めだった。
バービアではパーティを開催している店が目立った。
中には全員民族衣装を着ていて、ずっと踊りっぱなしのバーもあって、なかなか楽しい。
ワットチャイモンコン
パタヤ中心部の寺といえば、ウォーキングストリート近くにあるワットチャイモンコン。略してワットチャイ。
地図
ここでもロイクラトンが開催されている。
縁日がずらりと並ぶのは、いつものお祭りとかわりなし。
お約束のたこ焼き屋台もあり。
日本の寺と違うのは、お坊さんをマイクを使って、大きな声で説法らしきものを連呼していること。
しかも複数のお坊さんが別々の場所で同時にマイクを使うものだから、かなりの大音量となる。
これがタイスタイル。
道の真中にタンブン用の札入れがぶら下げてあるのも、いかにもタイっぽい。
ワットチャイの敷地奥には、人工の池があって、お堂も設置されている。
ここでロイクラトン。
池には大量のクラトンが浮かんでいる。
お堂まで行くのが面倒な人向けに、池のほとりにはロープが設置してある。
このロープでクラトンを池まで下ろすシステムだ。
手抜きオッケーという、これまたタイっぽいやり方だ。
ローカル・ダークサイド
ちなみに、スクンビット以東(通称ダークサイド)に住むローカルタイ人たちは、地元の寺や湖でロイクラトンをやっているようだ。
知り合いは2軒はしご。
最初は、ソイヌンパブワンの一番奥にある寺へ。
このあたりでは有名な寺だそうな。名称不明。
ここには大きな川も湖もない。
境内に人工の流れるプールみたいな池があって、次々とクラトンを回収していくシステム。これはさすがに興ざめだと言っていた。
続いて、湖畔に寺があって、そこでタンブンと灯篭流しを行ったそうだ。
地図を見ると、かなりの奥地。
それでもけっこうな賑わいだったそうだ。
写真も送ってくれた。
たしかに、これだけ大量のクラトンが浮かんでいるところを見ると、さもありなん。
あとは、ナックルアで大規模なイベントが開催されている。
狭いようで意外と広いパタヤ。
一般的な観光客はパタヤビーチで充分だと思うけれど、本格的にロイクラトンを味わうなら、ローカルエリアへどうぞ。
広告