28日目
昼食はソイボンコットにあるクィティアオ屋。
ナムトックのスープが絶品だった。
関連記事:ソイボンコットにあるオススメのクィティアオ屋。ナムトックのスープが絶品なり。
カオムーデーン
辛くなくて食べやすい丼ものが急に欲しくなった。
カツ丼がベストだが、タイのローカル食堂ではちょっと厳しい注文。
そこで、カオムーデーンとした。
同じ豚肉でも、こちらはタイ風チャーシューが乗っかった丼である。
ムーが豚、デーンが赤。
外見が赤いからムーデーン。単純な発想。
どうでもいいが、飲料屋台で売っている赤色のファンタは「ナムデーン」、緑色のファンタは「ナムキアオ」と呼ばれている。
赤水と緑水。わかりやすくてよろしい。ちなみに、何味なのかはさっぱりわからない。
さて、カオムーデーン。
場所は、ブッカオの南側、ファミリーマートの前の屋台。
40バーツ。
決して上等な味ではない。
焼き豚というには、香ばしさが全然足りない。
上にかけるソースが甘ったるい。
ちょろっとだけついてくるソーセージは臭みがある。
でも、ジャンクフード好きにわたしには、特に問題がない。
日本の丼飯をかっ食らうように、ぺろりとご飯物を平らげるのが目的だった。
その目的を達成するには充分だ。
たった40バーツでスープまで付いてくるのだ。贅沢は言うな。
あっという間に完食。
ブッカオのバービアを逍遥
食後、バービアをうろうろ。
もはや、バービアめぐりは、呼吸をするかのごとく反復行為と化してきた。
数日前に知り合った20歳のバービア嬢とは、LINE交換しており連絡は続けている。
が、体調不良とのメッセージが届いていた。
ためしに彼女のバービアをのぞいてみたが、やはり出勤してきていない。
ちょっと骨太な体型だけど笑顔が素敵な女性。ぜひお相手したいのだが、仕事にも行けないくらいだから、会うのは難しそうだ。
ブッカオからセカンドロードあたりのバービアをぐるぐると巡回。
うーん、琴線に触れるバービア嬢が見当たらない。
結局、いつものバービアでタトゥーショップのタイ人男と飲む。
タイ人たちが、つまみを購入。
おなじみの虫料理屋台から出前していた。
ああ、虫か。食べられないな。
と思いきや、わたしに気を使ってくれたのか、エビと小魚にしてくれた。
これなら食べられる。
でも、虫を揚げるのと同じ油を使っているから、なんとなく虫臭い気がするのは被害妄想かな。
胡椒が大量にまぶしてあり、実際にバッタとかの虫料理と味的には大差ないんだけどね。
(バッタと小さな羽根虫みたいなのは何度か食べたことがある。)
ビール2本くらいで撤収。
さらに、深夜のブッカオをふらふらと歩く。
さながらミッドナイトランブラー、危ない日本人である。
ディスコで働くフリーランサーたち
と、知り合いの元バービア嬢と出くわす。
バーの片隅でだらだらとシーシャを吸っている。
先日まで恋人のファランがパタヤへ来ていて、がっつり貢いでもらったようだ。
金の指輪も買ってもらってホクホク顔。
たぶん、毎月の送金も受け取っているのだろう。
パタヤで仕事もせずに、毎日飲み歩くだけの生活である。
お気楽なものだ。
まあ、わたしも似たようなものなので人のことは言えない。貢いでくれる人はおらず、たぶんその元バービア嬢より貧乏だけど。
他にも女友だちが何人かいる。
ちょっとかわいい子もいるが、金髪に染めていたり、きわどい服を着ていたり、タトゥーがバリバリ入っていたりと、夜の嬢オーラが全開で出ている。
言葉は悪いが、ビッチな感じだ。
しばらく話していると、彼女たちはウォーキングストリートへ遊びに行くとのこと。
「パイ ティアオ ウォーキン」と嬉しそう。
さらに詳しく聞いてみると、i-barに行くそうだ。
ふむ、男をひっかけに行くのだな。
この手のフリーランスが増えてきたなあ。
店に縛られず、好きな時に稼ぐやりかた。
仲の良い元ゴーゴー嬢も同じやり方をしている。
元々の固定客もいるし、ディスコで新規顧客も獲得していく。
それで充分な収入になるそうだ。
店からの給料もレディドリンクのバックもないけど、自分の好きなタイミングで働くことができるから、こっちの方がいいと言っていた。
この元ゴーゴー嬢は、もっぱらファラン相手だから、メインはインソムニアかルシファーだそうな。
別の元バービア嬢は、ハリウッド専門。
日本人や韓国人相手に商売している。
色白で美人系統の顔立ちなんで、アジア人からの受けがいい。
ろくに客の来ないバービアで働くより、ハリウッド専門でナンパ待ちしたほうが、儲けがいいらしい。
客側にとっても、ペイバー代がかからず、ちょっと安上がりですむ。
まあ、ディスコでナンパ成功してタダマンだぜ、と勘違いしないようにしないとね。
きっちり請求されますから。
(ごくたまに本当の素人が混じっている可能性がなきにしもあらず。)
なお、複数の女性に聞いた話では、ディスコで遊んでいる人に限って言えば、日本人より韓国人のほうが太っ腹でチップは多めに払ってくれるそうだ。
日本人が2000バーツか2500バーツなら、韓国人は3000バーツから4000バーツくらい。
まあ、逆に韓国人が舐められているのかもしれないけど、黙っていても3000バーツくらいは払ってくれるらしい。
バービアで連れ出して毎日3000バーツを払っている韓国人もいたなあ。
もちろんケチでセコイ韓国人もたくさんいるだろうし、
金払いがいいというかお人好しでむしり取られるだけの日本人もいるだろう。
まあ、結局はいろんな人がいて、個人個人の問題に収斂していくんだけどね。
ファランの彼氏がいる元バービア嬢は、深夜2時までは遊ぶと言っていた。
毎日深夜2時に、本国にいるファランの彼氏とビデオ通話しないといけないらしい。
時差が6時間くらいあり、ファランの仕事が終わるのがそれくらいの時間なのだろう。
じゃあ待たねとバイタクに乗って、さっそうとウォーキングへ出動していく彼女たち。
まったく関係ないバーに一人取り残されたわたし。
ビールがヌルくなってきた。
こうしてブッカオの深夜はさらに更けていくのであった。
夜をぶっとばせ、とはならずに、寂しく一人寝。
どうにも、いかんなあ。