イサーン遠征編8
スリン(Surin)の街を散策してみた。
お隣のブリラム(Buriram)とは違い、スリンは「地球の歩き方」に掲載されている。
とはいえ、今回のイサーン遠征旅行ではガイドブックのたぐいを持ってきていない。
しいていえば、雑誌から切り取ったGダイアリー最強マップくらいだが、そもそもスリンは未掲載。
そんなわけで、スリンの街を、素の状態でふらふらしてみた。
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目次
スリン市街地散策
わたしが実際に歩いたルート沿いに描写していこう。
スリンバスターミナルからホテルへ
到着したのは、スリンバスターミナル。
スリンのバスターミナルは一つだけだ。迷う心配はない。
まずは、バスターミナルからホテルへ移動。
バスターミナル裏手に駐車場みたいな一角がある。
ここは、欧米人向けのバーとレストランが少々。
ファランコネクション(FARANG CONNECTION)
レストラン兼バーみたいな店だ。ファランとは、タイ語で白人や欧米人のこと。
レンタルバイクとレンタカーも扱っているようだ。
路地を入っていき、寺の境内へ。
ワットノンブア
蓮池でタンブン(喜捨)でもしましょう。
さらに、寺の境内を抜けていく。
大通りを渡って、TESABARN 2 ROADを入っていく。
ここにホテルがある。
The Lion Residenceというサービスアパートメントだ。
部屋は広くて快適。すばらしい。
(以下、登場するホテルは、最後に詳しく紹介します。)
荷物を置いて、散策へ。
SIRIRUT ROAD(シリラット通り)
スリンで一番賑やかな通りは、このシリラット通りとなる。
標識にも街のシンボルである象が乗っている。
ホテルからは徒歩数分。
道路を渡るとシリラット通りだ。
トンタリンホテル
少し歩くと、この街一番の巨大ホテル「トンタリンホテル(THONGTARIN HOTEL)」が右手に現れる。
まあ、でかい。
ホテルは敷地の奥にある。
敷地内には、ビアガーデン、レストラン、カラオケ屋など。
さらに、トンタリンホテルの隣が、ディスコやパブやバーが密集する歓楽街となっている。
雰囲気は、ブリラム駅前通りの繁華街によく似ている。同じ名前のディスコもあるような。
道路向かい側にもローカルなパブがいくつもある。
コンビニや屋台もあって、とにかくにぎやかだ。
まあ、昼間は大人しいけど。
トンタリンホテル向かい側の道を西へ進むと、バスターミナルへ出られる。
このあたり、かなり狭い範囲に固まっていて、余裕の徒歩圏内。
バスターミナルのすぐそばに、わりと大きめのホテル。
スリン・マジェスティック・ホテル(SURIN MAJESTIC HOTEL)だ。
バスターミナルには、近距離移動用と思しきソンテウが止まっていた。
ソンテウというより、トラックだな、こりゃあ。
他にも普通のソンテウも走っていたが詳細不明。
スリン鉄道駅
バスターミナルからスリン駅までは、せいぜい徒歩5分。
何かと便利な街だ。
スリン(Surin)は、象祭りで有名な街。
駅前広場では、象の親子と象のゆるキャラがお出迎えしてくれる。
駅舎のレリーフも象をあしらっている。どれだけ象が好きなんだ。
ちなみに、スリンを中国語表記すると、素林となるみたい。わかりやすい。
スリン駅構内
インドなら、駅構内でもあっても神聖な牛が寝っ転がっているものだが、スリン駅に象はいなかった。
駅の北側には、何もないようだ。
駅前には、地球の歩き方にも掲載されている安宿、ニューホテル(NEW HOTEL)。
写真で見た限りでは、バルコニーもあって、ちょっとくたびれた雰囲気だ。
駅やバスターミナルの雰囲気はブリラムにそっくりだ。
というか、タイの地方都市はどこも似たような構造となっている。
駅前ないしバスターミナル周辺が栄えていて、少し離れると田舎。
まあ、世界中似たようなものか。
ラックムアン
駅前からまっすぐ延びるのは、トンサーン通り。
小さな商店が並ぶ。
ロータリーをさらに直進する。
お寺がいくつか点在している。
はっきりしないが、おそらくワットクラン(WAT KLANG)
その先の交差点を西へ曲がると、赤い社があった。
タイの寺というより、クメール風の作りだ。
ラックムアンといって、その土地を護る柱が安置してあるようだ。
説明書きがしてあるが、タイ語のためよくわからない。
調べてみると、ラックムアンはタイ各地にあるみたい。
その土地土地に合わせた社を作るようだ。
ラックムアンの斜め向かいには、老舗のメモリアルホテル。
マッサージの看板が気になるところだ。
さて、歩き疲れたので、ここいらで一休み。
スリンのおいしいラートナー食堂
ワットクラン前に、客でにぎわっている食堂があった。
具材から察するにラートナー屋のようだ。
店の名前は、たぶん、ณ ราดหน้ายอดผักหม้อดิน
フェイスブックページによれば、ナーラートナーヨードパックと読むのか。
よくわからないが、注文は、「ラートナーミークロップムー」と言ってみた。
ミーグロップが、黄色い乾麺のことで、ムーは豚肉だ。
ラートナーとは、とろみのあるスープを麺にぶっかけた料理のこと。
「ラート」がぶっかけるとか乗せるとかいう意味で、「ナー」は顔。
土鍋に入ったラートーナが到着。よし、狙い通りのものが来た。
写真では小さく見えるが、そこそこボリュームがある。
麺の下にしっかりとスープが入っている。
とろみは大人しめで、とてもすっきりした味だ。
麺と豚肉とスープの相性が抜群。
ラートナーは、どうしても腹にずっしりと来てしまい、最後まで完食するのがきつい。
が、ここのラートナーは、つるっとイケた。
ひょっとしてラートナーを完食したのは、これが始めてかもしれない。
それくらいおいしかった。
メニュー
ラートナー1人前とファンタ1本で、合計50バーツ。
ラートナーが35バーツかな。
イサーンの食事は安い。
腹も満たされ、これにてスリン市街地歩き終了。
ホテルへの帰り道の標識
南の方に向かうと、象のショーが見られるスタジアムがあるみたい。
けっきょく、街中で生きた象は一匹も見なかったなあ。
やはり、象を見るなら、象祭りのシーズンにスリンへ来るべし。
スリンの象祭りは、例年は11月中旬から下旬の土日に開催される。2016年は11月19日と20日の開催予定だったが、国王崩御に伴い、延期になったとの報道もある。(このあたり、どうにもはっきりしないので、要確認です)。
スリン市街地地図
地図
一応、地図を作っておいた。
が、スリンは小さな街。
ほとんどガイドブックも地図も不要。
昼間は徒歩でオッケー。
テキトーに歩いていれば、テキトーに何かにぶち当たるでしょう。
ラートナーを紹介したように、なんとなく地元民で流行っていそうな店に入れば、おいしいローカルグルメにも当たるはずです。
次は、夜のスリンを捜索だ。
犬が出ないことを切に願う。
スリンのホテルについて
スリンのホテル事情は、かなり厳しい。
いや、正確に言うと、事前予約するとなると、かなり物件が限られてしまう。
これは、アゴダでスリンのホテルを検索した地図(少し補足を加えた)。
見ての通り、鉄道駅ないしバスターミナル近辺で予約できるホテルは非常に限られている。
ほんの数軒しかない。スリン全体では、約40軒。
ホテル取り扱い件数が多いはずのブッキングドットコムでは、駅近くとなると、なんと1軒だけ。スリン全体でも7軒しか取り扱っていない。
トンタリン ホテル (Thongtarin Hotel)
スリンで最も有名なホテルかも。
高級そうに見えるし、実際にスリンでは高級ホテルの部類に入るが、予約していけば1泊1000バーツほど。しかも朝食付き。
夜は、敷地内のビアガーデンで生演奏あり。隣の敷地は、ローカルパブやディスコが立ち並ぶ。
バスターミナルまで徒歩5分。鉄道駅までは徒歩10分。コンビニ至近。ホテル周辺ですべて完結する便利さ。
ここはネットで予約可能。そこそこのレベルのホテルに泊まりたければ、ここでいいでしょう。
スリンマジェスティックホテル(Surin Majestic Hotel)
バスターミナルの隣りにあるホテル。スリンで最高級との噂。
立地条件も設備も素晴らしいが、なぜか予約サイトでの取り扱いがない。
ウォークインもしくは、直接予約で。
デラックスルームで1泊1200バーツ。
⇒http://www.surinmajestic.com/contact.html
メモリアルホテル(Memorial Hotel)
ラックムアンの斜め前にあるローカル向けホテル。
ファンのみ300バーツと書いてあった。エアコン付きは、たぶん500バーツくらい。
予約サイト取り扱いなし。ウォークインでどうぞ。
ニューホテル(NEW HOTEL)
駅前にある中華系っぽい格安ホテル。バックパッカー向けでしょうかね。
ファンなしの一番安い部屋なら200バーツ以下。エアコン付きでも400バーツ程度らしい。
もちろん、ウォークインでどうぞ。
わたしが実際に宿泊したのは、ライオンレジデンス。
予約サイトで取り扱っている中では、料金的にもお手軽でもっともおすすめできる。
少し詳しく見ていこう。
ザ ライオン レジデンス (The Lion Residence)宿泊レポート
バスターミナルからの詳しい行き方は、上の街歩き記事と地図を参考にどうぞ。
バスターミナルからは、ゆっくり歩いても10分かからない。地理がわかっていれば5分で行けるかも。
ホテルというより、サービスアパートメントのような形態。
ほぼタイ人向けのようだが、看板には英語が併記してある。
受付は英語が通じた。デポジット200B。
レセプションは売店を兼ねており、飲み物やジュースが買える。
夜間は無人となり、玄関はオートロックとなる。カードキーでドアを開ける。
朝食は付いていないが、無料のコーヒーやクッキーが置いてある。
VIPルームという部屋を予約した。でも、たぶん、これが一番下のグレードだと思われる。
広い。清潔。快適。文句なし。
ソファーもある。
ベッドの枕元は間接照明でおしゃれ。さらに窓もある。
大きな冷蔵庫の上に、無料の水が2本。コップとトイレットペーパーと灰皿もあり。
Wi-Fiは部屋内部でばっちり使える。もちろん無料。パスワードは室内の壁に貼ってある。
作業机がやたらと広くて使いやすい。
テレビは、ケーブルテレビを直接操作するタイプ。チャンネル数は多い。
クローゼットもでかい。
セーフティボックスは付いていない。これは、タイの地方都市では普通。
浴室も広い。
が、シャワーブースとの仕切りがない。
床は洗面台とトイレまでずぶ濡れになるタイプ。
アメニティは、小分けにされたシャンプー、コンディショナー、石鹸。
室内禁煙ながら、バルコニー付きでなので外で吸える。
なお、バルコニーは少々アリさんが出ます。
また、夜間は、どうしても虫が寄ってくる。なるべく灯りは付けないようにしましょう。これは、高級ホテルだろうが安ホテルだろうが、タイ全土で同じこと。
室内に虫は出ませんでした。
近所には、ローカル系のコンビニあり。
大通りに出れば、屋台も出ている。
ディスコやパブが密集するエリアまでは、徒歩5分くらい。
徒歩で遊びに行けます。
とにかく部屋が広くて快適に過ごすことができた。
何なら一ヶ月単位で借りて住みたくなったくらいだ。
これだけの設備で、1泊600バーツほどだった。
予約先がいくつもあるのも便利。
各予約サイトや日程によって価格は異なる。お好きなところでどうぞ。
他にも、ローカル向けのホテルはいくつもあるはずだが、見つけるのは面倒くさい。
象祭り、ソンクラーン、年末年始といった一大イベントがある日程以外は、どこかしら空き室があるはず。
無理に予約していかずとも、ホテルには泊まれるだろう。
が、日程が決まっているなら、あらかじめ予約していったほうが精神的にも肉体的にも楽ですね。
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