Fに指輪を買ってあげてから数時間後、日本から友人二人がパタヤへやって来た。
滞在予定のホテルまで迎えに行き、チェックインを手伝う。
Fには少しだけ食事代を渡しておいて別行動。
一人はパタヤ歴10数年、回数にして30回以上にもなる大ベテラン。わたしの大先輩だ。名前はK氏としておこう。
2008年のスワンナプーム空港閉鎖事件のあと、職場でタイ夜遊び好きが発覚して、仲良くなった人である。その後、何度もタイやマカオなどで遊ぶようになった。
英語は苦手。海外旅行の際には、わたしが通訳として同行するような間柄だ。
でもタイ語はそこそこ話せる。ゴーゴーバーにはほとんど行かなくなり、今ではバービア専門となっている。
もう一人はパタヤ訪問回数一桁の初級者。まだまだ若い年頃。Yくんとしておく。
タイ語はまったく話せず、英語はぼちぼち。
Yくんは、ゴーゴーバー大好き。
まずはバービアで乾杯。
つまみにバーベキュー。
それから二人は、長旅の疲れを癒やしにマッサージへ。
その間に、Fと合流して、部屋へ戻る。
Fとしばらくおしゃべりしてから、再度一人で外出。
友人二人とLKメトロのゴーゴーバーへ。
パタヤ滞在4日目にして初のゴーゴーバーだ。
クラブ・マリブ CLIB MALIBU
シャンパーニュと隣接する新規オープン店。
さすがに綺麗な内装。
が、肝心のラインナップは今ひとつ。
あっさりと退店。
ついで、ブッカオのバービアへ。
アクションストリートに、日本語の看板を発見。
「胡蝶蘭」と書いてある。
ん?
どこかで見覚えがあるぞ、と思ったら、ソイ3にある日本式カラオケ店と同じ名称。
姉妹店らしい。ボスも同じ。
このバービアは、オープンしてまだ一週間程度。
こんな辺鄙な場所でやっていけるのか、他人ごとながら心配してしまう。
日本語を少し話すレディボーイが接客をしきっていた。
しっぽりと飲む予定が、すっかりタカられてしまった。
でも、バービア好きのベテランK氏がペイバー。総額1000バーツ以上の支払いとなっていた。
明日はパーティだから来てねとのお誘い。
外は土砂降りの大雨。
雨季最後の悪あがきか。
あわててソンテウを捕まえて、家路へ。
もう一人の友人Yくんは、バービアが苦手らしく、ゴーゴーバー専門。
初日のお相手を見つけるべく、ふたたびLKメトロへ舞い戻っていった。
部屋へ戻ると、Fは熟睡中。
細い指にはゴールドの指輪が輝いている。
起こして一発やる気にもなれず、そのまま就寝。
これでよかったのかなあ。