世界の空港のラウンジが利用できるプライオリティパス。
日本国内の国際線出発エリアでも利用可能なラウンジがはいくつかある。
このたび、関空国際線エリアにあるANAラウンジでもプライオリティパスが利用可能となった。
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関空のANAラウンジ
関空第1ターミナル国際線制限エリア内のANAラウンジは長く閉鎖されていた。
が、2023年6月5日にようやく再開された。
8月7日からは営業時間が延長となっている。9月1日からはさらに拡大予定だ。
関空ANAラウンジ営業時間
2023年8月7日より
月・水・土:6:30~21:30
火・木・金・日:6:30~17:00
(曜日によって異なる)
2023年9月1日より
6:30~21:30
ANA運航の定期便の出発時間に合わせた営業時間となっている。
ANAおよびスターアライアンス航空会社でビジネスクラス/ファーストクラス乗客が出発前にラウンジを利用する。
スターアライアンス航空会社のゴールドステータスを持っていれば、エコノミークラスの乗客でもラウンジが利用可能だ。
(ANAもしくはスターアライアンス航空会社以外のフライト搭乗ではラウンジ利用不可)
プライオリティパスでの利用開始
このたび、プライオリティパスでも関空ANAラウンジが利用可能と発表された。
プライオリティパスがあれば、たとえ、ANAやスターアライアンス以外の航空会社のフライトに乗る際でも、ANAラウンジが使える。
LCCのエアアジアでもプライオリティパスがあればラウンジが使えるわけだ。
ただし、関空のANAラウンジでは、プライオリティパス利用者への時間制限がかけられている。
午前6時半から午前11時まではプライオリティパスによる入室は不可だ。
滞在は最長で3時間。
ANAラウンジの営業時間は、遅くても午後9時半まで。
プライオリティパスで利用可能なのは、午前11時から午後9時半までとなる。曜日によっては午後5時まで。
関空発バンコクで利用できるのか?
関空発タイ行きにあてはめてみる。
まず、朝便に搭乗する場合は、プライオリティパスによるANAラウンジ利用は実質不可能。
・タイ・エアアジアXのバンコク行きの9時50分発
・タイ航空のバンコク行きの午前11時45分発
・タイベトジェトのチェンマイ行きの午前9時5分発
タイ航空の11時45分発は、搭乗開始が11時くらい。プライオリティパスでのANAラウンジが利用開始となるのが11時。利用はほぼ不可。
同じく深夜便も利用不可。
・タイ・エアアジアXのバンコク行きの23時55分発
・JALのバンコク行きの0時55分発
ANAラウンジは遅くても21時30分に閉店する。
エアアジア利用の場合、出発3時間前に空港に到着しておけば、30分くらいはラウンジを利用できるかもしれない。でもそのあとは搭乗まで2時間以上待つ必要あり。あまり現実的ではない。
JALに搭乗する場合でもプライオリティパスがあればANAラウンジに入ることはできるが、この時間帯だとANAラウンジは営業終了。関空のJALサクララウンジも営業再開済みなので、JALビジネスクラスないしワンワールドのゴールドステータス保持者はJALサクララウンジを使えばいい。こちらは24時半まで営業しているのでJAL深夜便でも問題なし。
関空発バンコク行きのフライトで唯一まともに利用できそうなのが、タイ航空の夕方便だ。
・タイ航空のバンコク行きの17時35分発
これならば、利用制限時間にもかからず、ラウンジ閉店時間にもかぶらない。
というわけで、せっかくプライオリティパスのANAラウンジ解禁となったものの、バンコク行きフライト搭乗時に利用できるのは、タイ航空の夕方便のみとなりそうだ。
LCCやエコノミークラス搭乗時でもラウンジが使えるのがプライオリティパスの最大の魅力と言えるのだが、残念ながら関空のANAラウンジ利用はかなり厳しい。
でも使えないことはないといった感じ。
また、関空第1ターミナル国際線制限エリア内では、プライオリティパスでのクレジットカードラウンジも利用できるようになっている。
アネックス六甲と金剛の2ヶ所。
アネックス六甲の営業時間は、午前8時から午後9時
金剛の営業時間は、午前8時から午後10時
(フライトスケジュールによって変更の場合あり)
クレジットカードラウンジは、ソフトドリンクとお菓子類のみ無料で提供。
ANAラウンジは、アルコールも食事も無料提供。
差はかなり大きい。
念のために補足しておくと、本来のANAラウンジ利用資格がある人は、営業時間内であれば普通に入室できる。
たとえば、タイ航空のビジネスクラス利用者は、6時半から11時までの間もラウンジが使える。タイ航空のエコノミークラスであっても、スターアライアンスのゴールドステータスがあれば、ラウンジ利用できる。
スターアライアンスのゴールドステータスがあっても、エアアジア搭乗時にはANAラウンジの利用はできない。
まとめ
というわけで、関空ANAラウンジのプライオリティパスへの開放は朗報ではあるが、タイ行きフライトではほとんど利用できないということになった。
夕方のTG便だけ利用できそう。
他の国際路線によっては利用価値が高いかもしれない。
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