SUPER BABYと SUPER GIRL
わたしがパタヤで遊びはじめた2008年前後のウォーキングストリートのゴーゴーバーといえば、スーパーベイビーとスーパーガールが二強だった。
あとは、ハッピーを加えて三強と呼んでもよかった。
センセーションズは影も形もなく、バカラがようやくオープンするかどうかというタイミング。
とにかく日本人が真っ先に訪れるゴーゴーバーが、スーパーペイビーだった。
たしかに在籍ダンサーのレベルが高かった。
ダンサーとは名ばかりで、踊ることはほとんどない。
ただ微かに横に揺れるだけ。
客もダンスなど期待していない。席につくなり、ドリンクそっちのけで女選び。
我先にと確保するため、20時開店と同時に入店して、3分でペイバー決定して、ロングで連れ出す強者も多数。
それゆえに置屋バーと揶揄されるようになった。
が、そんな繁盛店ゆえに、ダンサーたちのスレ具合も増長していき、時短早帰りサービス地雷のオンパレードとなり、次第に客足が遠のく。
かくいうわたしも、パタヤ初心者のころは、スーパーベイビーやガールで何度かペイバーしている。地雷率は5割といったところだろうか。ロングで早帰りされた経験は、スーパーベイビーのダンサーが初めてだった。全額先払いシステムで、もちろんカネは戻って来ず。ダンサーも戻って来ず。
でも、たまに大当たりのダンサーもいて、翌日に追加チップなしで観光に付き合ってくれたりもした。
とまあ、パタヤに慣れてきて、タイ語も話せるようになってくると、必然的に日本人向け置屋ゴーゴーバーからは足が遠のくようになった。
おそらく最後に入ったのは、2014年の1月だっただろうか。それもタイ初心者のアテンド兼通訳で入っただけ。
その後、スーパーガールは閉店して、別のオーナーに売却された。もはや別物なので、ここでは取り上げない。
スーパーベイビーは営業を継続中。
でも特にいい評判は聞かない。
ここは安いドラフトビールの設定がないので、わざわざ高いドリンク代を払ってまで入ろうとも思わなかった。
ひさびさのスーパーペイビー
が、昨晩のこと。
ウォーキングストリートを歩いていると、なぜか、急にスーパーベイビーに入ってみたくなった。
躊躇していると、たぶん二度と入らないような気がして、何も考えずにドアを開ける。
約2年ぶりだ。
平日の午前0時半過ぎの入店。
びっくりした。
客がいない。
いや、一人だけ韓国人っぽい大柄のおじさんが飲んでいた。
本当に一人だけ。
残りの席はすべて空。
これはひどい。
ステージ上では、相変わらずやる気のないダンサーたちが8人ほど。
このレベルもひどい。
5年か10年ほど前ならば、それなりの見た目であったろうと推測されるおばちゃんダンサー。
5kgいや15kgほど痩せていたら、それなりの見た目だろうと推測されるファットダンサー。
整形前はさぞ造作が整っていなかったであろうと思われる改造ダンサー。
いや、失礼な話だが、これでは客が集まらないのも当然だ。
いかん。
これは無理だ。
踵を返して店を出ようかと思ったが、入ると決めた以上、きちんとドリンクをオーダーしてカウンター席に腰掛けた。
このお寒い状況でも何とか楽しめるはずだ。
瓶ビールが130バーツ。コーラも同額。
あとからアジア系の客が何組か入ってきたが、ドリンクを注文する間もなく、そそくさと出て行った。
気持はわかるぞ。
そのうち韓国人客も出て行ってしまい、客は完全にわたし一人になってしまった。
あのスーパーベイビーに客が一人って。
訪れた時間帯が遅いせいもあるだろうけど、これではなあ。
ひどい凋落ぶりだ。
そんな中、奥のシャワーブースの横で食事をしているダンサーが気になった。
遠目から見ても、スレンダーでかわいい。
食事が終わり、彼女のダンスの時間となった。
近くで見ても、まずまずかわいい。思いっきり貧乳だが、そこは気にしない。
スケスケのスカートが魅力的だ。
これを逃せば、たぶんこの先二度と会うことはなさそうだ。
最後の記念に席に呼んでドリンクを奢ってみた。
レディドリンク代は150バーツ。
番号04番
自称19歳。もうすぐ20歳とか。ゴーゴーバー歴8ヶ月。
イサーン出身だけど、色白。
顔も日本人好みで、頭は茶髪に染めてある。日本のギャルみたい。正統派のスーパーベイビーダンサーのルックスだな。
わずかに日本語を知っている。
「カンパイ」とか「イッショニホテル」とかその程度。
性格は悪くなさそう。
ひたすら小さな胸をまさぐってからかう。
案の定、ペイバーのお誘いが来た。
バーファイン:700B
ショート:2500B
ロング:4000B
ヤリ部屋代は、350バーツとのこと。
昔わたしがペイバーしていた頃は、ロングで2500だった。
バーファインが600だったはず。
バーファインは大して値上げしていないが、チップの額の上昇がえげつない。
それでもバカラのロング5000に比べればマシなものか。
ペイバーする気はないので、交渉はまったくしていないが、たぶんそんなに下がらないと思う。
ショート2000Bはいけそうだけど。ロング3500ってところかなあ。
ペイバーの誘いを断っていると、貧乳さんはドリンクを飲み干して、ステージでダンスの再開。
わたしもチェックビン。
合計280バーツ。
たぶん、あと1年か2年は入らないだろうなあ、スーパーベイビー。
何かと思い出深いスーパーベイビーである。
できれば、潰れずに持ち直してくれればいいけど。
ちなみに、一番綺麗で魅力的だったのは、チャイナ服姿のウェイトレスだったことを付け加えておきたい。
エキゾジックな顔立ちの美人で、チャイナドレスのシルエットの影響もあり、腰のくびれがたまらない。
狙い目はウェイトレスですな。たぶん、ペイバー不可だけどね。