香港とシンガポールの間で締結されたトラベルバブル。
両国間の空路での往来にかぎり、互いの隔離検疫を免除しようという取り決めだ。
本来は11月22日に開始される予定だったが、その前日に、香港での感染拡大を受けて急遽延期になった。
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香港とシンガポールのトラベルバブルは来年に延期
トラベルバブル延期は2週間とされていたが、香港での感染拡大がおさまらず、本日さらに延期とすることが発表された。
延期期間は未定で、少なくとも年内は不可。
来年に持ち越しとなった。
来年以降のトラベルバブル実施については、12月後半に再度協議するとのことだ。
直近1週間で一日あたりの経路不明新規感染が5例あると、トラベルバブルは停止するという取り決めになっている。
が、香港の現状はそれどころではなく、香港での感染拡大は第4波の到来とも言われており、早々に年内のトラベルバブル実現は諦めざるをえなくなった。
世界初と言われるトラベルバブルはあえなく頓挫。
来年以降もどうなるかわらかない。
隔離無しで国境を再開させるのが、いかに繊細で困難なことか。
かりにトラベルバブルが実施されても、一方の国で感染が急に増大したら、即ストップ。
本当にトラベルバブルは難しい。
遠のくトラベルバブル
日本では感染者が増加しており、トラベルバブルのトの字も出てこない。国内旅行ですら危うい状況だ。
タイでは、ここ数日、ミャンマーからの密入国者による感染拡大が懸念されている。
すでに4人の新規感染者が出ており、日本と比べるとわずかな数字ではあるが、タイ国内では大きな騒ぎとなっている。
感染者が出ているチェンマイやチェンライへの国内旅行がキャンセルされているようだ。
日本の状況から見れば、タイは騒ぎすぎのようにも映るが、これも現実。
このような状況では、日本はもちろん、タイのトラベルバブル実現はまだまだ厳しいだろう。
タイの観光業者は中国の一部の省とのトラベルバブル実現を熱望しているが、特に進展している様子はない。年内の実現はまずありえない。
世界初のトラベルバブル実現は、いったいいつになることやら。
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