海外旅行へ出かける時に欠かせないのが旅行かばん。
大きなスーツケースで優雅に出かける人もいれば、まるで近所の公園に出かけるかのように小さなかばん一つを手にする人もいる。
どのバッグにしようか、荷物は何を入れようか、とあれこれ悩むのも旅行の楽しみの一つ。
まあ、悩むのが面倒で、大きなトランクに好きなだけ荷物を放り込む人もいるかも。
現在のわたしの旅行かばんは、デイバッグ一つだけ。
ここに至るまでの変遷と、おすすめの旅行かばんスタイルを紹介してみたい。
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わたしの旅行バッグ遍歴
バックパッカーだった頃は、もちろん、大きなバックパックをかついで放浪していた。
90年代当時は、旅行用バックパックはあまり売っておらず、山登り用のバックパックを流用していた。
これは、ミレーの40リットルもの。
そういえば、20年近く前に初めてバックパッカーをした時も、このミレーだったよなあ。
右も左もわからずに、ドンムアン空港に降り立ち、カオサン通りを目指したっけ。両肩にかかるバックパックの重みは今も覚えている。90年代のカオサンは、混沌としていた。
ミレーのバッグは薄汚れてきたけど、まだまだしっかりとしている。
バックパッカー精神を忘れて、パタヤ沈没を繰り返すようになったわたしの心は、ミレーの外見よりも汚れているのかも。まあ、いいか。
ミレーの他にも、ノースフェイスの50リットルサイズのものも所有している。これは、冬のヨーロッパで使ったなあ。
バックパック旅行だと、移動につぐ移動となる。スーツケースでは動きが取りづらいため、これはいかんともしがたい。インドやネパールのような悪路をスーツケースを転がして移動するのは困難だしね。
今も昔も、バックパッカーはやはりバックパックをかつぐのが一番だ。
その後、短期滞在旅行にシフトしてからは、キャスター付きの小さなスーツケース、いわゆるキャリーバッグを利用するようになった。
これは二代目のキャリーバッグ。TSAロック対応だが、アメリカには行ってないので、あまり意味はない。
似たようなバッグばかりなんで、目印に目立つバンダナを巻いている。
タイ国際航空のマイレージ「ロイヤルオーキッド」のシルバー会員特典であるプライオリティタグも懐かしい。タイの空港ではタグを無視して荷物が出てくるので、ほとんど意味がなかったけど。
初代は、ドン・キホーテで購入した安物。
そんな安物だが、バックパックをかつぐスタイルが染み込んでいたわたしには、とてつもなく贅沢品に思えた。
ま、実際はキャリーバッグのほうが安いんだけど、なんとなくセレブな気持ちになったのだ。
復数都市訪問でも、キャリーバッグにしていた。香港とタイとか、マレーシアとタイとか、その程度の都市間移動なんで、特に問題なかった。
点と点を移動するだけなら、これが一番楽。
そこそこ容量もあって、荷物の出し入れもしやすい。
バックパックの難点は、底に沈んだ荷物を探すのが大変なこと。キャリーバッグはその点、わかりやすい。
が、そのうち荷物は減らすようにした。
キャリーバッグとは言え、機内持ち込みは不可の大きさ。
どうしても荷物受け取りに時間がかかってしまう。早く空港の外へ出たいのに、なかなかターンテーブルに荷物が回ってこない焦燥感がいやだった。
特に日本帰国時に時間がかかるのが問題。
短期旅行の場合、夜に日本帰国して、翌朝出勤となる。一刻もはやく家に帰りたい。バスや電車を一本乗り過ごすと、帰宅も30分ほど遅れてしまう。なんとしても早く帰りたい。
それなら、荷物を減らしてしまえ。すべて機内持ち込みにしてしまえば、待つ必要がない。
そもそも、一週間以内の旅行に大した荷物はいらないんじゃないかと。
あとは、LCCを頻繁に利用するようになったことも大きな理由。
ご存知のとおり、LCCは預け荷物が有料である。日本からタイまでの片道で2000円ほどかかってしまう。往復で4000円だ。これはもったいない。
なんとか荷物は減らして、すべて機内持ち込みだけですませたい。
で、試行錯誤しているうちに、かばんはデイバッグ一個だけになった。
普通に日本で街歩きをするのと変わらない大きさのバッグだ。
しかも、タイで買った安物。
たしか250バーツくらいだったような。
でも、さすがに安物。
ぎゅうぎゅうに荷物を詰めて何回か使っていると、ファスナー部分がすぐに壊れてしまう。
布地も破れる。
これは、2代目のタイ製デイバッグ。正規品かどうかはあえて論じない。
一見、まともだが、よく見ると布地が裂けてしまっている。
これはまだマシなほうだ。
初代は、見るも無残な状態となってしまい、タイで捨ててきてしまった。
だいたい10回くらい使ったら、ダメになってしまう。
でも、1回の旅行あたりでの単価は25バーツ。
エコロジーに逆らっているが、使い捨ての気持ちで買えば安上がりとなる。
このようなデイバッグに、着替えや洗面用具を入れてしまう。意外と入ってしまうものだ。
数泊程度の滞在、しかも南国タイへ行くだけなら、特に問題なし。
これが、今のわたしの旅行かばんスタイルだ。
なんか、歳を重ねるごとに惨めになっていくような気もするが、無駄なものを排除していくとシンプルな形に落ち着いてしまうらしい。
荷物は機内持ち込みを目指す
荷物は極力減らして、機内持ち込みにする。
これで時間も短縮できる。
LCCなら預け荷物料金もかからない。
一石二鳥だ。
デイバッグほどの大きさなら、重量や大きさを計測されることは少ない。労せずして持ち込み可能。
日本の空港では重量チェックを受けることがあるが、わたしの場合、いつも4kgくらい。パソコンを加えても6kg弱というところ。
キャリーバッグでも、機内持ち込み可能サイズのものが売っている。
自分のバッグの大きさと、各航空会社の機内持ち込みサイズを照らしあわせてみよう。
エアアジアの制限は以下の通り。
http://www.airasia.com/jp/ja/baggage-info/cabin-baggage.page
各辺の長さが、56cm×36cm×23cm以内で、重量は7kg以下。
でも、パソコンの入ったバッグは別枠。このパソコン用バッグに関しては、特に大きさと重量の制限は書かれていない。
本来は反則技かもしれないが、パソコン以外のちょっと重たいものをパソコンバッグに入れてしまえば、ほとんどの計量はスルーできてしまうことになる。
かばんが大きすぎるのは、さすがにダメ出しされるだろうけど。
エアアジア以外のLCCは、それぞれチェックしてほしい。会社によって規約が違うんで。
フルサービスキャリアでも、機内持ち込み荷物の制限がある。
タイ国際航空の機内持ち込み荷物制限は以下の通り。
http://www.thaiair.co.jp/travelinfo/baggage/luggage.html
各辺の長さが、56cm×45cm×25cm以内で、重量は7kg以下。
エアアジアよりも若干、大きめ。重さは同じだ。
小さめのキャリーバッグなら何とか持ち込めそうだ。
こちらもノートパソコンは別枠でオッケーとなっているが、大きさと重さの制限がある。
37.5cm×25cm×12.5cm以内で、重量は1.5kg以下。
まあ、普通のノートパソコンなら大丈夫だろう。
機内持ち込みに関しては、エアアジアよりタイ航空のほうが厳しいような印象がある。
以前、タイ航空利用時に、デイバッグ一つと小さなウエストバッグを持ち込もうとしたら、持ち込み荷物は一つにまとめてくれときつく言われたことがある。
おすすめデイバッグ
というわけで、荷物は減らす。
機内持ち込みを実現させるためには、軽くて小さなかばんが必要。
なるべく軽い素材のデイバッグがいい。
おすすめは、やはりミレーかノースフェイス。
ミレーはいいよ。頑丈だよ。使いやすいよ。
20年前のバックパックでも、まだ現役で充分使えるほどだから。
10回で壊れるタイ製とは大違い。
タテ:43 cmX ヨコ:28 cmX マチ:16 cm
20リットル。
さすがに小さいが、数泊程度のタイ旅行なら何とかなるサイズ。衣類を圧縮させるのがコツだ。
もうワンサイズ上なら、これ。
タテ50cmxヨコ29cmxマチ20cm
30リットル。重量898g。
もちろん機内持ち込みオッケーの大きさだ。
これなら、そこそこ余裕が出る。
わたしに金銭的余裕があれば、たぶん買う。
でも、250バーツのタイ製バッグがまだ使えるんで、買わない。穴が空いているけど、まだ使える。意地でも使うぞ。強がりが悲しくなってきた。
キャリーケースでも、機内持ち込み可能サイズのものがある。
一番小さなSSサイズで、外寸が縦56×横37×奥行23cmとなっており、エアアジアでも問題なし。
容量も33リットルと充分な大きさ。
ただし、重さが2.7kgある。
中に収納できるのが4.3kgまでとなる。
別枠でパソコンバッグを持ち込めるので、ごにょごにょとごまかせば、多少はスルーできるんだけど。
タイ、香港、マレーシア、インドネシア、シンガポールからLCCに搭乗したことがあるが、荷物の重量や大きさを計られたことは、ドンムアンで1回あるかどうかくらい。
ほとんどは無計量だった。
ただし、日本の空港ではデイバッグ一つでも計量させられることが多い。エアアジアだけでなくセブパシフィックでも同様だった。たぶん、日本が一番厳しい。日本の空港さえクリアできれば、あとはすんなり行けるはず。
以上、わたしの旅行かばん遍歴と機内持ち込み用おすすめカバンでした。
次回は、そのかばんの中身を紹介したいと思う。
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