先日のバービアでも出来事。
たまたま知り合いのタイ人がバービアに客としてやって来ており、一緒に飲んでいた。
わたしの左隣がタイ人、わたしの右隣には別客のファランがいた。
しばらくタイ人とタイ語で会話していると、その右隣に座っているファラン客から英語で話しかけられた。
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以下、日本語に意訳。
ファラン「ハイ、君はどこから来たの?」
わたし「日本だよ。君は?」
ファラン「イングランド。やっぱり君は日本人か。タイ語を話しているからタイ人かとも思ったが、やっぱり日本人だね」
わたし「どうしてわかったの?」
ファラン「君の座り方を見ればわかる」
と、わたしの足に視線を向けるファラン。
わたしは足を組んで座っている。
いつもの癖だ。無意識のうちに足を組んで座っている。
ファラン「バーでもソンテウでも足を組んで座っているのは日本人だよ。タイ人の男は足を組まないからね。足を組んでいれば日本人だとわかる」
そんな視点はまったくなかった。
足を組んで座るのはまったく無意識での動作。単に楽だからという理由以外にない。
でも、なんだか急に恥ずかしくなってしまい、組んだ足を慌てて元に戻してしまった。
すると、イングランド人も慌てて、
「いやいやその仕草が悪いわけではなくて日本人に多いってことだから大丈夫だよ」とフォローしてくれた。
あとで調べてみると、ヨーロッパでは、男性が足を組んで座るのはゲイだと見られる云々とあった。
そもそも男は足を組んで座らないとか。
アメリカでは、相手に対して信頼しているとかリラックスしているという意思表示の意味合いがあるそうだ。
その後、注意深くタイ人男性やファランの座り方を観察してみたが、たしかにタイ人もファランも足を組んで座ることは稀のように思えた。
タイ人女性は足を組んでいるが、男は組まない。
あらためて指摘されると、たしかに日本人は足を組んで座る人が多い
横や前に誰も座っていないなら、電車でもバスでもソンテウでもついつい足を組んでしまいがち。わたしもやってしまう。
ましてやリラックスしているバーやカフェや映画館なんかでは足を組む。
無意識の所作である。
でも、ファランから見ると奇異に映るようだ。とりわけイギリス人からは変に見られるのかもしれない。
これは新しい気付きだ。
と、同時に国際的な場では注意が必要とも感じた。
もちろん日本でも他人が大勢いるような公共の場で足を組んで座るのは行儀が悪いとされる。
でも個人スペースが確保されているような場では横柄な態度を取らないかぎりそこまで問題視されることもないはず。
もしてやゲイに見られることなんてない。
まあ、どこまで本気でヨーロッパ人がそう考えているかも知らないけれど。
でも、足を組んで座ると楽なんだよねえ。普通に足を揃えて座るとどうにも居心地が悪い。骨格には良くないんだろうけど、ついついやってしまう。
ちなみに、一番楽な姿勢は、椅子の上のあぐらをかいて座ること。
さすがにこれは行儀が悪いから人前ではやらない。自宅では、やる、
現に、これを書いている姿勢も椅子の上にあぐらの状態である。
あ、でも、タイ人はソファーや椅子の上であぐらかいて座るよなあ。男どころか女もやる。
やっぱり、アジア人はあぐらだね。
ファランにはわかるまいて。
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