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ゴーゴーバー

【パタヤ・ウォーキングストリート】バカラとハッピーに落日を見た

投稿日:

つい先だって、月曜日の夜、ウォーキングストリートを訪れた。
時刻は午後11時半頃。
月曜日夜とはいえ、通りには人があふれている。
目立つのはやはりアラブインド系と中国韓国。
ファランと日本人もいるが、今となっては少数派かもしれない。

バカラ Baccara

バカラ Baccara

明日帰国という友人のリクエストもあり、バカラに入店することにした。
友人は、つい先日、ウォーキングストリート名物のバカラオープニングを見学したそうだ。
現在のバカラは午後7時半開店。
以前は、開店前から日本人が入店待ちをしていたほどの名物だった。
「ファイナル・カウントダウン」のファンファーレにも似たイントロが盛大に流れて、その日出勤しているすべてのダンサーとホステスがステージに総登場する。
ステージはがギュウギュウ詰め。レベルも高く、圧巻の光景といえた。
が、友人が訪れた際は、寂しい光景だったそうな。全盛期の見る陰もなく、ステージ上は隙間が目立つ。レベルもいまいちだっと。

さて、今回は12時前に入店。
この時間帯でもバカラなら混んでいるのが当たり前のはず。
が、がらがらに近い。
ステージかぶりつきのソファーも空いている。他の客はほぼ中国か韓国系。あと日本人とファラン少々。

2階にいたっては、ほぼ客がゼロのように見えた。

とにかく客が少ない。

時刻はまだ12時前なのだ。
閉店間際の深夜2時半ならわからないでもない。
いくら月曜日とはいえ、12時前にこの客入りはあんまりだ。
こんなバカラははじめて見たかも。

バカラのステージは、曲ごとに立ち位置が奥へ奥へと移動していく。回転はいい。
やはり、改造人間率高し。胸は過半数がシリコン注入済み。鼻は8割ほどだろうか。
年齢層も高し。
ずっと同じ顔ぶれとも言える。

じっと座ってステージを眺めていると、数少ない日本人客を狙って、ベテランホステスとベテランダンサーが寄ってくる。
もうバカラで何年も働いていて、彼女たちは日本語がそれなりに話せる。
ただし、年齢は高め。化粧は濃いが、よく見えると顔にはシワが目立つ。体型も油断している。
いきなり寄ってきて、ほんのちょっと日本語で挨拶してから、すぐにドリンクくれと言ってくるのだ。
正直、意味不明。
いや、日本人に好意を抱いて、日本語まで覚えてくれるのは、日本人として歓迎すべきことなのだろうけど、はっきりいって、鬱陶しい。
かかわりたくない。
これがいやで、バカラに寄りつかなくなった客も多いかもしれない。とりわけ、何度もパタヤに来ているリピーターはなおさらだ。

とはいえ、英語もタイ語も苦手な初心者にとっては、ありがたい存在であることも確か。
鴨にされていると感じる間もなく、あれこれ手ほどきしてくれて、場を盛り上げてくれて、いつしか大量のドリンクが出される。
気づいたらペイバーする流れへ。
ありがちなパターンだ。
彼女たちはとにかく押しが強い。
あれよあれよと言う間に押し切られてしまう。

そういえば、わたしも初心者のころは、スーパーベイビーやスーパーガールで似たような経験をしている。
日本語で押されて気づいたらペイバーしていた。
ただ、スーパーベイビーやスーパーガールはドリンクで盛り上がるような雰囲気でもなく、いきなりペイバー要請されるような置屋状態だったが。
それと、彼女たちの名誉のために言っておくと、日本語可能嬢は、日本人のことをよくわかっていて、意外とホスピタリティは高い。文句を言わず、追加チップも求めず、日中もずっと観光に付き合ってくれる女性も実際過去には体験している。

バカラの日本語可能なホステスやベテランダンサーにとっては、日本語で接客するのが仕事の一つ。
客にとっては遊びの一つ。
嫌なら断ればいいだけの話。
が、断るのも意外と面倒。
ひたすら石像と化して、にこりともせず、ステージをガン見しておけばいいのだが、そうするとまたダンサーやホステスがやってきて、唇の端を指で持ち上げる仕草をしながら、「スマイルスマイル」とか言われるのだ。
これまた面倒くさい。

曲ごとにダンサーが変わっていくが、全体的には大して代わり映えのしないステージをひたすらじっと眺めて過ごす。
代わり映えのしないと言いつつも、たまに若くて可愛いダンサーが混じっていないわけではない。
腐ってもバカラと言えるかもしれないが、やっぱりおもしろくない。

どうしたバカラ。
おもしろくないぞ。

ドラフトビールは69バーツ。
良心的価格を維持。
これはありがたい。

なお、日本語可能なベテランダンサーに連れ出し関係の料金を確認しておく。

バーファイン:1000バーツ
ショート:2500バーツ
ロング:5000バーツ

これが彼女たちの言い値だ。
ただし、ロングは6000と彼女は言いそうになっていた。すぐにタイ語で聞き返すと5000に修正していた。
お盆休みの日本人相手には6000がデフォルトの言い値になるかもしれない。

とはいえ、ショート2500の言い値は、現在のウォーキングストリートのメジャー店では良心的なほう。
最初の言い値は3000が多いの現状だ。
もちろん値引き交渉は簡単。500から1000バーツの値下げは難しくない。
ショート2000バーツが相場から大きく逸脱して安いわけでもなく、ごくごく一般的な相場価格だ。
1500バーツでも問題ない。
ただ、雰囲気的にバカラの日本人狙い嬢から大型割引をゲットするのは難しいとは思うけれど。

ドラフトビールを飲み干すことなく退店。

ハッピー Happy

Happy ハッピー

続いては、ハッピーへ。
バカラはハッピー系列店。
ここハッピーが、ハッピーグループの旗艦店となる。
バカラが人気沸騰する前は、ハッピーこそがウォーキングストリートを代表するゴーゴーバーだった。

ドラフトビールはお約束の69バーツ。ありがたい。

時刻はすでに12時をまわっている。

入ってびっくり。
客がいない。
ステージかぶりつき席に客はゼロ。

壁際のテーブル席に2,3人。

本当に客はこれだけ。

もちろん、入って左奥にあるステージと客席は閉鎖されて、真っ暗になっている。
この左奥のステージは、かつて、日本人好みの若いダンサーが揃っていて、そりゃあもう大人気だったものだ。
日本人は左奥、ファランは正面ステージと棲み分けされていた。むろんどこに座ろうが自由だったのだが。

が、現在はどうだ。
広い店内に、われわれ二人を加えても、客は全部で4,5人。

こんな惨憺たるありさまのハッピーははじめてみた。
バカラよりひどい。
なんなんだ、これは。

営業にやって来るのは、お約束のホステス軍団。もちろん日本語を使う。
なんかもううんざりした気分。
対応するのも面倒になって、半ば無視していたら、あきらめて去っていった。

ステージをよく見てみると、それほど悪いわけじゃない。
玉石混淆感はあるものの、中には普通に選べそうなダンサーもちらほら混じっている。
でもおもしろくない。

おっと、知り合いのダンサーを一人だけ発見。
ひさびさにみた。
というか、君はウォーキングストリートで何年踊っているのだ。
最初に会ったのは、かれこれ6,7年前。その頃すでにゴーゴー歴1,2年あったはず。
そりゃあ、年齢層が上がるはずだ。

それにしても、このハッピーの状態は、見ていて悲しくなった。
バカラも寂しかったが、ハッピーはそれ以上。

ハッピーはアジア系客も多いが、ファランもたくさん来ていたもの。
でも、このときはファラン客は一人も見かけず。
盛り上がりゼロ。

もちろん、ローシーズン真っ只中の月曜日夜という悪条件ではあるが、あまりにひどい。

盛者必衰の理

栄枯盛衰、諸行無常は世のならい。盛者必衰の理。
かつて栄華を誇ったスーパーペイビーは、置屋化とスレ化が進み、評判がガタ落ちして、客足が遠のき、あっという間に衰退していき、今はなくなっている。スーパーガールも同様で、その後別の経営となった。
その次にバカラの時代がやってきたが、今ではパレスやセンセーションズにナンバー1の座を奪われている。
ハッピーも同様。
看板にはパタヤナンバー1と謳っているが、それはもはやひどい誇張である。

原因はいろいろあると思うが、別に経営者でもコンサルタントではないんで細かく分析したりはしない。
単純に客として、熱心にリピートしたくないと感じているだけだ。
かつての栄華の残り香を求めてたまにのぞきたくなるものの、足繁く通いたくもないし、他人に勧めたりもしない。
同じ思いの客はきっと多いはず。
そういうった客が増えていけば、当然客足は鈍る。客が入っていないと、一見の客も入りづらくなっていく。
まあ、そんな感じだろうか。

もちろん、お盆休みともなれば、日本人客が多く押し寄せることになるだろう。
ローシーズンで出勤を見合わせているダンサーもお盆休みに合わせて多く出てくるかもしれない。
そうするとレベルもアップ。
年に1,2回しかパタヤに来られない短期旅行者の人は、わたしのような擦れっ枯らしのパタヤ長期滞在者とはまったく別の視点で、単純にその場を楽しめばいいと思う。
これは何度も書いているが、客にとっては、経営の内情だとか店の歴史だとかは一切関係ない。
その場が楽しいかどうかがすべてだ。
たとえ日本語ホステス軍団にたかられても、それはそれで楽しければいい。
あとで思い返して嫌な気分になったら、もう行かなければいい。

腐ってもバカラ、腐ってもハッピー。
ダンサーの数はそれなりに揃っているし、レベルも決して低いわけではない。
ドラフトビールが安いんで、とりあえずのぞいて見ても損はないと思う。
個人的にはハッピーとバカラには、盛り返してほしいと願っている。
特にハッピー。がんばってくれ。

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