39日目
ブッカオ火金市場で買い食い
昼飯を食べようと外出したところで、本日がブッカオ火金市場の開催日だと気づく。
毎日パタヤでダラダラ過ごしていると、曜日感覚が希薄になってしまう。
ついでに、日付感覚もなくなってしまう。
別に、宇宙開闢時に曜日が定められたわけじゃない。
いろいろと都合がいいから、人間が勝手に定めただけだ。
眠たくなったら眠る。目が覚めたら起きる。食べたくなったら食べる。やりたくなったらやる。
動物とはそういうもの。
それでは人間社会がまわらないかもしれないが、今は、スローライフを満喫する時だ。
というわけで、人間社会のしがらみ通り、きちんと開催されているブッカオ市場へ。
たまに来ると楽しいブッカオ市場。
買い食いを楽しむ。
まず、タイ風の揚げ餃子。
ネパール風にいうならモモ。
タイ語名は知らない。たぶん、ギョーザァトートかな。
3つで20バーツ。
具は、チキンカレー。日本のカレーパンに入っているカレーと同じような味で、まったく違和感なし。
餃子というには、わりと大きめのサイズ。けっこう食べごたえあり。
好きな一品。
他にも味があるよ。
ついで、カニ入りのさつま揚げ。クラブロールと英語で書いてある。
20バーツ。
棒状になっていて、こちらもけっこう大きめ。
再度、揚げなおしてもらい、熱々に。
食べやすいようにカットしてくれる。
おお、いい感じ。
外はパリっと中はホクホク。
カニの風味はあまり感じられないけど、さつま揚げとして考えれば、合格点。
これで昼飯とする。合わせて40バーツ。
なんか縁日の屋台で買い食いしているようで、楽しい。
普段パタヤの路上に出ている屋台とは、売っているものが少し違っているしね。
それにしても暑いなあ。
バービアで晩飯
夜。
晩飯をどうしようかと考えながら、ふらふら歩いていると、なじみのバービアへたどりついてしまう。
腹減ってるんだと言うと、バービアのキャッシャーが近所の屋台で注文してくれた。
定番のガパオムーカイダーオ。
屋台で注文すると、ちゃんとバービアまで出前してくれる。
バーの中で座って待っていればいい。
怠け者には大変ありがたいシステム。
ビール飲みながら、出前のガパオを食べる。
味はまずまず合格点。
屋台のものは、ちょっと量が少ないのが難点。
街中の食堂のほうが量が多い印象かな。
食後に軽くビリヤードとビール2本。
そろそろ、今晩のお相手探しに出かけないと。
逆ペイバーの甘い誘いにつられてみる
昨日の逆ペイバー嬢が気になる。
ちょっとからかいに行ってみよう。
20歳のバービア嬢が待ち焦がれていたような表情でお出迎え。
昨日と変わらない雰囲気だ。
決してかわいいとはいえない。
スリムともいえない。
普段なら、積極的にペイバーしたいとは思えないレベルである。
てきとうに話をしながらビールを飲む。
やっぱりタダでいい。いや、ショートで1,000バーツ払うとさえ言う。
ここまで言われると、ちょっと心が揺らいでしまう。
ペイバーしてくれと頼まれる。
とりあえずペイバーしてくれたら、あとでペイバー代は返すからと。
おいおい。
本気かよ。
なんだか、ちょっとおもしろくなってきた。
どういう結末を迎えるのか、試したくなった。
というわけで、ペイバー代をお支払い。400バーツ。
あっという間に連れ出しとあいなった。
まあ、さすがにペイバー代を返してくれとは言えない。
手をつないでホテルへ向かう。
道中もいい感じで会話が弾むし、むこうから寄り添っても来る。
部屋に入るなり、シャワーも浴びずに押し倒してみる。
軽く抵抗されるが、強引に唇を奪う。
胸を揉みしだくと次第に力が抜けてくる彼女。
わずかに喘ぎ声も漏れてくる。
なかなかいいかも。
でも、やっぱりシャワーを浴びることにして一時中断。
別々にシャワーを浴びてから、ベッドへ。
まとっているタオルを剥がしてみると、やっぱり太っている。
まあ、しょうがない。
サービスはまずまずよかった。
キスも抵抗なし。
オムもたっぷりやってくれた。
体はブニョブニョで観賞用ではないけど、抱き心地はよい。
密着体位で、なんとかフィニッシュ。
シャワーを浴びて、部屋に帰るというバービア嬢。
これでショートタイム終了だな。
まあ、一晩一緒にいたいわけじゃないし、別にかまわない。
さあ、支払いはどうなるか?
もちろん、逆にカネをもらおうなんて、これっぽちも思っていない。
でも、正規料金を払うつもりもない。
だって、タダでいいって言われたんだもん。
というわけで、タクシー代として100バーツだけ渡す。どういう反応を示すか見てみよう。
すると、鬼の表情に豹変するバービア嬢。
「これだけ? わたしのチップは?」
やっぱりそう来たか。
半ば予期はしていたので、驚かないけれど、ちょっと興ざめ。
ないよ。きみはタダでいいと言ったじゃないか。
しかも「アイムシリアス」だと言ったよね。
「ノーノー!」
冗談に決まっているじゃない。
客とタダでやるなんて絶対しないわよ。
とバービア嬢。
ショートタイムだから1000バーツ欲しいと言う。
せこい手を使うなあ。
タダでいいからと甘い言葉で誘い出し、きっちりとカネを請求する手口か。
並以下の容姿なので、そうでもしないとなかなかペイバーされないのかもしれない。
で、わたしのように、その甘い誘いに乗せられた客からきっちりと料金をいただくのだ。
まあ、数千バーツのようなぼったくりプライスを要求してくるよりはマシかもしれない。
が、言われるままに1000バーツを払うつもりはなかった。
500バーツだけ渡す。タクシー代は無しだ。
もう手持ちのカネはないと言い張る。
悪態をつきながら帰っていくバービア嬢。
まあ、大方予想はついていたので、別に気にしない。
相場の半分の額となり、まさに痛み分けだ。
こんなもんでしょう。
セキュリティのしっかりしているホテルに短期滞在しているなら、力づくで追い払ったかもしれない。
が、夜間のガードマンもいない安ホテルを月単位で借りており、あまり無茶なことはできない。
チンピラのような男に依頼されて、殴りこみに来られても困る。
わたしにもパタヤの地元の人たちとのコネはあるけど、決して強いコネじゃない。
どこまで助けてくれるかなんかわからない。
無用なトラブルは避けておくべし。
勉強代と楽しみ代として500バーツくらいなら範囲内だ。
まあ、きちんとヤルことはやったしね。
払うのが当然といえば当然のこと。
しかしまあ、せこい手を使う女だなあ。
無理にカネを請求してこなかったら、逆にちゃんと1000バーツ渡したのに。
こんなバカなことをしていると、いつか痛い目に合うだろうね。
1バーツのカネももらえず、ホテルから放り出される羽目になる。
特に契約にうるさい欧米人ならそうするだろう。
いや、ファラン相手には姑息な作戦を取らないのかな。
ついついカネを払ってしまいがちな日本人だけを狙っているのかも。
というわけで、逆ペイバーをしかけてくるバービア嬢には気をつけろ。
そして、タダでいいなんて甘い言葉には決して乗らないことだ。
頭ではわかっていても、男の心なんて弱いもの。
下半身の行動はまったくの別ものだ。
まさに、甘い誘いにのってしまったわたしのように。
ばかな女だと思う。
そして、わたしもばかな男だと思う。