沈没日記45
(つづき)
早朝コーリング
パタヤラストナイトから一夜明けた。
午前6時に携帯電話の呼び出し音で叩き起こされる。
眠りについたのが午前4時。
まだ2時間しか眠っていない。起床予定は午前10時だったのに。
誰だ、こんな朝っぱらから電話してくる無粋な奴は?
もちろん、カラオケ嬢だ。
実は、帰国を知らせるメッセージを前夜に送ってあった。
どうせ返事はないと思っていたが、意外と早かった。
それから早朝になって、またメッセージが届いていたようだ。
そして、午前6時に電話攻撃である。
こっちの都合などまったく考えないのがカラオケ嬢だ。
LINE通話にわたしが出なかったため、最後は携帯電話の番号に直接かけてきた。
お約束の「ユーナイ(どこにいるの)?」から始まり、「今からホテルに行く」で締めくくられる。
やはりこちらの都合はお構いなしだし、3日前に韓国人の元へ逃げ去ったことについて一切詫びを入れることもない。
再会の朝ブンブン
ほどなくして、カラオケ嬢がバイタクに乗って登場。
バイタク代50バーツは、しっかり請求された。
ついでにコンビニで買物もさせられて120バーツ。
どうやら朝方まで友人のところで飲んでいたらしい。
まあ、相変わらずで。
ただ、そのわりにはあまり酔っ払っていない。
ふむ、深く追求するのはよそう。
とりあえず部屋に連れ込む。
5階に文句たらたらなのは予想通りだ。
カラオケ嬢はベッドの上で、タバコ吸ったり、スマフォいじったり、牛乳飲んだりと以前のようにだらだら過ごしはじめる。
わたしはひたすら眠たい。
とりあえずシャワーだけでも浴びてもらう。
バスタオル一枚姿のカラオケ嬢が戻ってきて、ベッドに横たわる。
当然のなりゆきでブンブン開始。
寝不足の早朝にもかかわらず、わたしの下半身は絶好調だった。
ドーピングいらずでガンガン押せた。
うーん、やっぱりカラオケ嬢とは下半身の相性はいいなあ。
それにしても、3日前の逃走劇は、なかったことになったのか。
そのことについて話し合うこともない。
なんなんだろうね、この関係は。
まったくわからん。
わからんが、とにかく今は眠たい。
10時に起きるぞと伝えておいて、わたしは仮眠を取る。少しでも寝ておこう。
カラオケ嬢は隣でスマフォゲームをしているようだ。
10時になって、彼女がきちんと起こしてくれた。
軽く荷物整理して、先に彼女をアパートまで送ることにした。
すたすたとホテルの階段を降りていくカラオケ嬢。
最後にお小遣いとして1000バーツを渡しておく。カラオケ嬢は黙って受け取っていた。
特に別れの挨拶もなく、淡々とバイバイ。
これでよかったのか何なのか。
とりあえず、カラオケ嬢とは切れてはいない。
が、続くかどうかもわからない。
ま、こんなこともあるでしょ、タイの夜遊びなんだから。
なるようになるしかないです。
さらばパタヤ
レンタルバイクを返却して、ホテルもチェックアウト。
これにて、パタヤ滞在2ヶ月は本当に終了。
あとはバンコクに二日間だけ滞在してから日本に帰る。
カラオケ嬢と再会してからの後半戦は、ホテルチェンジもあって、怒涛のラストスパートだった。
ホテル日替りの5泊6日で、4人相手して計6発。
短期滞在の頃に戻ったような遊び方ですごく楽しかった。
払ったバーファインが計600バーツで、チップは計5500バーツ。トータル6100バーツ。
おお、まだまだ普通に安く遊べるじゃん、パタヤ。
また2ヶ月後くらいに戻ってくるから、しばらく待っていてくれよ。
(次回からバンコク編へ)