おそらく現在のパタヤで最高のコストパフォマンスを誇るホテルを紹介したい。
つい先日オープンしたばかりの完全新築ホテルだ。
正確に言うと、まだ施設はすべて完成していないんで、ソフトオープン状態。
建物も室内もぴかぴか。新築の匂いで充満している。
スイミングプール、フィットネスジム付きの新築ホテルが一泊2,000円ほどだ。
いや、あまりにも素晴らしいんで、本当は紹介したくないくらいだ。
内緒にしておいて、自分だけで独占したいとさえ思う。
が、残念ながら立地条件が少々悪い。
それほど利用者が殺到するとは思えないんで、ここに紹介しよう。
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ザコーナーロッジ(THE CORNER LODGE PATTAYA)
実は、このコーナーロッジ、当ブログの沈没日記内にすでに登場している。
それが今年の1月ころのこと。まだ建設途中だった。
4月に近くをバイクで走っていると完成しているのがわかり、今回予約してみた次第である。
場所は、ソイボンコットのさらに奥の奥。
一般的な旅行者が足を踏み入れないエリアだ。
あまりにも奥に進み過ぎるため、パタヤタイに近くなっている。
外観
レセプション
デポジットは500バーツ。
正午前だったがすんなりとチェックインできた。
ベルボーイはいないんで、鍵を受け取ったら自分で部屋まで。
鍵はシリンダーキーで、部屋の電気を付けるにはカードを挿す必要あり。
建物は7階建て。もちろんエレベーター付き。
廊下
部屋内部
予約したのは、スーペリアルームキングサイズベッドというクラスの部屋。
ドアを開けたところ
床はフローリング。壁にも木をふんだんに使っている。
木の香りが心地よい。
ダブルベッド、テレビ、冷蔵庫、作業机とイス、電子レンジ、キッチン風の台とハンガーかけ、エアコン、天井ファン。
ベッドは大きくて、ふかふか。気持ちいい。
枕は4個、それに小さなクッションも。
サイドテーブルあり。
照明は一部ベッド脇で操作できる。
ベッドに風が直撃する位置にエアコンがあるのは、マイナス点かな。いや、暑がりの人はちょうどいいかもしれない。
エアコンが苦手な人は、天井ファンでも充分かも。天井ファンは、扇風機タイプで自動的に首を振るようになっている。
作業机と卓上ライトはおしゃれ。
机の横はスーツケースを置ける台になっている。
キッチン風の台には、無料の飲料水二本、グラス、紙コップ、インスタントコーヒー、食器類が用意されている。
電子ケトルはない。(レセプションでオーダーすれば貸してくれるようだ。)
台の下に収納スペースあり。
クローゼットはないが、洋服は架けられる。ただし、丈の長い服はキッチン風の台に当たってしまう。これは設計ミスだろうなあ。
電子レンジ台に小物類が収納可能。冷蔵庫は中型サイズで容量たっぷり。ミニバーはない。
室内禁煙となっている。
バルコニー
小さなイスとテーブルが置いてある。
さらには、可動式の物干し竿がセットしてある。地味に便利。(後述するが、ホテル内にコインランドリーあり)
灰皿は置いていないが、タバコはベランダで吸うなら問題ないと思う。
部屋からの眺望
都会のオアシス的な眺めだ。
これはビーチ方向
正面に見える背の高い建物がサードロードの新築高層ホテル「LKプレジデント」。
その右手向こうには、ヒルトンが見える。ヒルトンの下はセントラルフェスティバルだ。
曇っているせいか、さすがに海は見えない。
別の方角の景色もついでにどうぞ。
こっちはスクンビット方面
パタヤタイ方面を向くと、ビッグCが見える
セーフティボックスが部屋には付いていない。
フロントの横に専用ロッカーがある。これがセーフティボックス。
この点はマイナスかな。やはりセーフティボックスは部屋の中にほしい。
あと、小さなマイナス点を上げると、玄関のドアの開け閉めがやたらと重たい。
ばたんと大きな音を立てずに開け閉めするためだろうけど、ドアを開けるのにかなり力がいる。
浴室
まあ、ぴかぴかなこと。
ドライヤーも完備。
コンセントと電源スイッチが漏電しないようにカバーがしてある。
壁固定式の栓抜きアリ。地味にうれしい。
シャワーブースはガラス扉になっていて、洗面所やトイレが濡れないようになっている。
シャワーの温度、湯量とも問題なし。むしろ水圧が強すぎて、調整が面倒なくらい。
壁には、ボディソープとシャンプーがセットされている。
コンディショナーは小さな容器に入ったものが洗面台に置いてあった。
アメニティは、石鹸、シャンプーキャップ、歯ブラシ、クシ。
手ぶらで訪れても大丈夫。
この価格帯でこれだけアメニティが揃っているホテルも珍しい。
館内設備
2階に集中している。
スイミングプール
プールは小さい。
ベッドの数は限られているが、テーブルやイスはたくさん用意してある。
ベッドの上には屋根があって日差しが当たらず快適。曇りの日は逆に寒いかも。
フィットネスジム
こじんまりとしている。機器が4つか5つほどしかない。
どれも新品で綺麗。利用者は少ない。
厨房もあるが、まだレストランはオープンしていない。スイミングプールとフィットネスジムの横がレストランとなるようだ。
(追記。その後、レストランがオープンした。朝食100バーツから。)
1階ロビー
ドリンク販売あり。
ママーも売っている。15バーツ。
電気ポッドとインスタントコーヒーが置いてあって、こちらは完全フリーで飲み放題とのこと。
また備え付けのPCも無料で利用できる。
ロビー奥のスペースはいずれカフェになるとホテルの人が言っていた。
一階は屋根付き駐車駐輪スペースあり。
雨が降っても車やバイクが濡れずにすむ。
駐車場の一角にコインランドリーがある。1回20バーツから。
これは便利だ。
ホテルからパタヤ各地への輸送サービスあり。
・スワンナプーム空港行きのエアポートバス乗り場
・ノースパタヤのバンコク行きバスターミナル
・バンコク行きロットゥー乗り場(はたしてどこなのかは不明)
・バリハイ埠頭(ラン島行きフェリー乗り場)
料金150バーツ。
これは1台あたりの料金なので、複数人利用がお得だ。最大4人まで乗れる。
前日までに予約が必要。
ノースパタヤのバスターミナル行きが便利そうだ。
また何人かでラン島へ遊びに行くときには、バリハイ埠頭行きが重宝しそう。
Wi-Fi無料。パスワードを入力するだけのタイプ。室内でも速度は問題なし。
ただ、たまに切断されることがあった。すぐに復旧するけど。
ジョイナーフィー無料
IDカード預けあり
(実際に連れ込み確認済み)
地図と周辺施設
グーグル地図
ホテルの場所はソイボンコットのひたすら奥にある。
ソイボンコットの奥というとパタヤ中心部からは外れていて、バイクがないと移動できないと思ってしまいがちだが、実はソンテウでも訪問可能だ。
パタヤタイ通りには乗り合いソンテウが走っており、ソイ10で下車すればいい。
パタヤタイソイ10入り口
ソイの中
あとはソイをまっすぐ歩いて角にホテルがある。
左手に見える白い建物がコーナーロッジ
ソイ10の入り口から歩いて5分ほどだ。
タクシーで行く場合は、ソイボンコットよりもパタヤタイソイ10(タイ語でパタヤタイソイシィップ、英語ならサウスパタヤロードソイテン)と言ったほうが、ドライバーに伝わりやすいと思う。
ブッカオ近辺からバイクで行く場合は、ソイボンコット(サードロードのソイ18)に入ってから、ひらすらまっすぐ進めばいい。
とにかくひたすら道なりにまっすぐだ。
すると、右手にGINO HOUSEやコンビニがある一角へ。
さらに進むと、左手の大きな空き地に市場が出ている。
そこからほんの少し先の右手にコーナーロッジがある。
ソイボンコットがよくわからない場合は、パタヤタイ通りをスクンビット方面へ進んでソイ10で曲がったほうがわかりやすい。
周辺施設
ホテル周囲は、まだまだ開発途上で、空き地が多い。
ホテル目の前には、ローカル食堂
ぶっかけ飯がメインだが、オーダーすれば何でも作ってくれる。
店頭の蒸し器の中には、スープ料理が保温してある。
これがおいしい。
また食堂脇にバイクタクシー待機場所があって、利用は簡単。
食堂のすぐ近くに、雰囲気のよいイサーンレストラン「FUNG PLA PAO」がある。
生バンドの演奏は落ち着いたアコースティック編成でとてもムーディー。
定番のチムチュムがうまい。
最寄りのコンビニまでは徒歩2,3分といったところ。セブンイレブンとファミリーマートが並んでいる。
コンビニ周辺には、バーやレストラン、屋台も出ている。
にぎやかさはまったくないが、生活にはさほど困らないだろう。
パタヤ中心部の喧騒を離れて、しっぽりと過ごすのは最適の環境である。
夜遊びスポットへは、パタヤタイへ出てソンテウに乗ればウォーキングストリートまで一本だ。
ソイブッカオ入り口(トゥッコム前)で別のソンテウに乗り換えれば、LKメトロへも行ける。
レンタルバイク派なら、どこへでも自由に。
一番近いのは、やはりソイボンコットのクラブ4だろう。
宿泊料金
6月中旬の価格を調べてみると、アゴダでこうなる。
総額677バーツ、日本円で2059円
ちなみに、ウォークインでの宿泊料金をたずねると750バーツとの返答。
わずかではあるが、予約サイト経由のほうが安いようだ。
宿泊時期や各サイトによって微妙に価格が違うんで、それぞれチェックしてみてほしい。
おすすめの部屋は、やはりスーペリアルームキングサイズベッドだ。
総評
完全新築で、料金のわりには設備も充実している。
この静かな環境が個人的には気に入った。
レンタルバイク派やパタヤの地理に明るいソンテウ派なら利用価値は絶大。
もし同じレベルのホテルがビーチロードに新築でオープンしたならば、おそらく1泊1500バーツはするだろう。ハイシーズンなら2000バーツでもおかしくない。
決して部屋が広いわけではないけれど、圧迫感はまったくない。
もちろん、最高級ホテルやブティックホテルには到底勝てない。価格は気にせず、立地と設備とサービスを最優先させるならビーチ沿いにあるヒルトンやウェイブホテルなどを選ぶべき。価格は5倍以上となる。
が、コーナーロッジのコスパは間違いなくパタヤ最高レベルだ。
自信をもってオススメできる。
ただし、数日程度のど短期滞在者にはあまりお勧めできない。ソンテウで移動できるとはいえ、やはり少々面倒だし、歩いていける範囲に遊べる場所がない。
食堂や屋台はあるが、タイ初心者にはちょっとハードルが高い。
コスパの良さに惹かれて、パタヤ完全初心者が泊まってはいけない。よほど旅慣れた人でないかぎり、路頭に迷う羽目になりかねない。
それなりにパタヤに慣れてきた人なら問題なさそう。
一週間程度の滞在のうち、数日ほどのんびり宿泊するのに最適だと思う。
できれば特定の相手としっぽり過ごしてみてほしい。
ちなみに、一緒に宿泊したタイ女性にはとても評判が良かったですね。
正直なところ、たった1泊でチェックアウトするのがもったいなかったです。
場所が場所だけに人気が出るとは思えませんが、すでに中国人の個人客やタイ人客ちらほら泊まっていました。もちろん目ざといファランは泊まっていますね。
日本人に会う確率は、いまのところ低いです。
狙い目は今です。早めに泊まってみましょう。
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