ブッカオの市場
タイ語で市場はタラートという。
ソイブッカオには大きな市場が2つある。
一つは、サウスパタヤのすぐ近くの大きな市場。ただし、こちらは火曜日と金曜日限定の市場。
通称、火・金市場。でも、正確なタイ語での名称は不明。タイ人は普通に「タラート・ブッカオ」とか呼んでいる。
普段は、大きな空き地にちょろちょろと露店が出ている程度だが、火曜日と金曜日になれば巨大な市場が出現する。
衣類関係がメインだが、食べ物屋台もそこそこ出ている。
雑然としたアジアの市場の雰囲気を味わいたければ、火曜日と金曜日に訪れてみてほしい。
関連記事:ソイブッカオの火金市場。安い衣料とローカル気分を求めるならここへ。
ブッカオもう一つの市場は、ブッカオの北寄り、道がクランク状に曲がっている付近にある。
カシコーン銀行のそば、Rコン・レジデンスの向かい側あたりだ。
ここは毎日開いている。
わたしはブッカオの常設市場と呼んでいる。
正式名称は不明だけど、こちらも「タラート・ブッカオ」。
上記の火・金市場と同じ呼び方。
これが紛らわしい。
現地の人と待ち合わせをする時に誤解を招くのだ。
何度かすれ違いを起こしたことが実際にある。
区別するときは、常設市場なら「カイカイ タナカーン カシコーン(カシコーン銀行の近く)」とでも言えば、通じるかな。
火・金市場なら「ティー パタヤタイ(サウスパタヤの)」で通じそう。
さて、このブッカオの常設市場。
とても便利な市場だ。
手前側には、食材売りの露店が並ぶ。串にささった唐揚げがおすすめだ。10バーツ。
新鮮な生きたコオロギをその場で料理してくれる、とってもヘルシーな虫料理屋もあるよ。
真ん中ほどに食べ物屋。
ぶっかけ飯やカオマンガイなどが食べられる。
奥に行けば、衣類が中心。化粧品やCDなんかも売っている。
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ブッカオ市場のぶっかけ飯
市場と言えば、何はなくとも、ぶっかけ飯だ。
これぞ庶民の味、貧乏人の味方。
安かろう、早かろう、うまかろうと三拍子揃っている。
ブッカオの常設市場には、向かい合わせに大きなぶっかけ飯屋が2つある。
店の間にテーブルが置かれているので、好きなところに座って食べればいい。
他にも小さなぶっかけ飯屋があるが、メインは2つ。
昼前にはオープンしている。
店じまいは、夜9時か10時ころ。
夜遅くなると、残りメニューが少なくなっていることが多い。
ベストは、作りたてが味わえる正午頃だ。
↓ちょうど食材をバットに注いでいるところ。
ぶっかけ飯の注文方法
簡単そのもの。
バットに入れられている食材を指さすだけ。
「アオアンニー(これちょうだい)」と言い添えてもいいね。
基本的に、ご飯の上におかずをぶっかけるスタイルとなる。
ご飯を皿に盛るジェスチャーをすれば、わかってもらいやすい。
おかずをもう一品加えることもできる。
「ラーゴー アンニー(それとこれも)」とでも言えばよい。
ご飯におかず一品だけだと、基本的に30バーツだ。
もう一品加えても35バーツ。こりゃあ安い。
メニューによってはプラス5バーツか10バーツほどかかるものもある。
ゆで卵や目玉焼きを付け加えるならプラス10バーツほど。
スープ系は別の皿に入れてもらうこともできる。
一品20バーツか30バーツくらいかな。
ゲンチュートーフのようなスープは、電熱器で保温してくれていて、温かい状態で飲めたりもする。ありがたい。
何人かで頼む場合は、ご飯とおかずをすべて別々の皿に入れてもらおう。
いろんな料理が楽しめるぞ。
水は無料。
コップも置いてあるので、勝手に自分で入れて飲もう。たぶん、腹は壊さない。
心配な人は、ぶっかけ飯屋の横にジュース屋があるので、そこでペットボトルの水やコーラを注文すればよし。水なら10バーツだ。
お会計は、食べ終わって最後に払うのが基本スタイル。
が、一人で行って一皿だけ食べるなら、注文時にその場で払ってしまうほうが楽。
最後に会計すると、おかず何個入れたとかタイ語で質問されることがあるので、ちょっと面倒。
メニュー紹介
わたしが実際に注文したものを紹介。
あまり変わったものは注文していないのであしからず。
ガパオ・プラームック&ゆで卵
豚ミンチではなく、イカをつかったガパオ。まあ、辛い。
ゆで卵は2つで15バーツくらいだったかな。このゆで卵は塩辛っくて失敗。たぶん、カイケムと呼ばれる塩漬けのあひるの卵。
ゲーン・キアオ・ワーン&鶏の唐揚げ棒
グリーン・カレーのこと。
ゲーンが、スープというかカレーの意味。キアオが「緑」、ワーンは「甘い」という意味。
その名のとおり、ちっとも辛くないカレー。かなり食べやすい。
ぶっかけ飯の代表選手的な料理。
鶏の唐揚げは近くの屋台で購入した。1本10バーツ。うまい。
タイの屋台やローカルレストランは、外で買った食べ物やドリンクの持ち込みもマイペンライ。
ゲーン・ペッ・デーン
こちらはレッドカレー。
ペッは、ご存知「辛い」という意味で、デーンが「赤」。
名前からすれば激辛なイメージだが、スープ自体はそれほど辛くない。もちろん店によるけど。
日本人にはとても食べやすい味。ごはんが進む。
が、写真でわかるように巨大な唐辛子が入っているので、そいつを食べたらアウトだ。死ねる。
付け合せに、ゆで卵。これも辛子が乗っかっているので、外した食べた。
カレーにゆで卵。最強の組み合わせだ。大好き。
豚肉の炒めもの&野菜の卵とじ
正式名称一切不明。
てきとうに指さしで注文した。
豚肉は油でかりっと揚げてある。野菜はインゲン豆か何か。これもご飯がすすむ味。
で、卵料理のほうは、トマトやたまねぎを卵でとじたもの。マイルドな味。
わりと食べやすい組み合わせかな。
このように、2品を組み合わせると、そのバリエーションは数知れない。
いろいろとチャレンジしてみよう。
これはゲンチュートーフと、豚ご飯のセット。60バーツくらいだったかな。
カノムジン屋
ぶっかけ飯屋の横に並んで店を構えている。
カノムジン
カノムジンとは、素麺のような白い麺のこと。
これにカレーのようなスープをぶっかけて食べる、定番のお手軽料理だ。
スープは2種類。
どちらもそれほど辛くない。
2種類をミックスしての注文もできる。
一皿35バーツくらい。
写真は色合いがまずいので、不味そうに見えるけど、実際はおいしいよ。
テーブルの上に並べられた野菜は無料。
タイ人はこれでもかと、カノムジンに野菜をぶちこんでいる。
カノムジンを頼まずに、野菜だけの食べ放題も可能。20バーツ。サラダブッフェとか書いてある。
まとめ
今回取り上げたのは、ブッカオ市場のぶっかけ飯屋だが、基本的にぶっかけ飯はどこも同じスタイルだ。
移動屋台で売りに来ていることもあるし、朝の早い時間だけ営業しているような店もある。
見かけたら、ちょっと立ち寄ってみよう。
せっかくタイに来ているのだ。
朝はホテルのブッフェでパンとソーセージ。
昼は小綺麗なフードコートで無難なタイ料理か洋食。
夜は日本レストランで和食。
そんな食事スタイルじゃもったいない。
もっとローカルな市場や屋台の味も楽しもうじゃないか。
安くておいしいよ。
特にブッカオ市場は、パタヤ中心部からもっとも近いローカル市場で、移動もしやすい。
短期滞在の人も一度は訪れてみてほしい。
まあ、わたしの場合は、単純に貧乏なだけだけどね。
節約、節約、と。
(追記)
その後、市場がリニューアルしてぶっかけ飯屋も変更になっている。
新版記事を書いておいた。
タイの屋台料理ならこの本がおすすめ。タイ語も勉強できる。
いつも手元において、何を食べようかヨダレを垂らしています。
惣菜屋台中心なら、この本もおもしろい。
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