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観光客減少でタイ入国税は来年に延期
TAT(タイ国政府観光庁)によれば、今年の観光収入は2兆8,700億バーツとなる予測。
中国からの観光客の減少により、目標とする3兆バーツには届かない。
外国人観光客の数は、2024年と同水準に3,550万人に達し、1兆7,700億バーツに収入が見込まれる。
当初の目標は4,000万人で、パンデミック前の2019年と同水準に定めていたが、やはり中国人観光客の伸び悩みにより、下方修正された。
2025年上半期の中国人旅行者は230万人で、前年同期の340万人から大きく減っている。
タイのGDPにおいて観光産業が占める割合は約12%。
今年7月6日時点でタイを訪れた外国人観光客は1,720万人で、前年同期比が5.1%減少している。
国内旅行では少なくとも1兆1,000億バーツの収入が見込まれる。
2026年は、観光収入を3兆バーツに増加させることを目標とする。これはパンデミック前の2019年と同水準となる。
観光スポーツ省では、旅行に対するマイナス感情を避けるため、300バーツの入国観光税の徴収は、今年ではなく来年から開始することを決定した。
地政学的な不確実な状況にあり、観光業の厳しい競争がつ続いている情勢の中で、入国税の徴収を今年度中に実施するのは適切ではない。2026年第2四半期もしくは第3四半期まで延期する可能性があるとしている。
参照:Bangkok Post
外国人旅行者がタイに入国する際に300バーツ徴収されるというタイ入国税は、延期につぐ延期となっている。
TDAC(タイデジタル到着カード)が導入され、今度こそタイ入国税も導入かとも思われたが、またもや延期が決定したようだ。
来年もたぶん延期しそう。
タイの空港に中国人専用レーン設置
タイの入国管理局は、タイに入国する中国人留学生の家族のために、主要空港(スワンナプーム、ドンムアン、チェンマイ、プーケット)に特別レーンを設置している。
今年7月から9月限定。
その名も「ハッピー・チャイニーズ・サマー・チャンネル」レーン。
夏休みの間に、タイに留学している中国人に会いに行く家族を歓迎するためのものだそうな。
パンデミック前の2019年と比較すると、中国人旅行者は約50%減少している。
今回の特別レーン設置は中国人旅行者への刺激策の一つ。
この特別レーンの設置により、入国手続の待ち時間がピーク時で最大40分から15分に短縮されたとのこと。
特別レーンでは、毎日5,000人の中国人に対応できるとの予測。
参照:Bangkok Post
留学生の家族向けだそうだが、実質的には普通に中国人専用レーンというわけだ。
パンデミック前までは、ドンムアン空港ではあまりにも入国審査場が中国人旅行者で混雑と混乱をきたしていたため、中国人専用レーンができていた。
タイ人、中国人、中国人以外の外国人という棲み分けだった。
パンデミック明けのドンムアン空港は通常仕様となっているが、この夏は中国人レーンが復活した形だ。
なお、スワンナプーム空港とプーケット空港には、ファストレーンが存在している。
スワンナプーム空港では、到着時に、ビジネスクラスおよびファーストクラス利用者向けの優先レーンがあり、高齢者や体が不自由な人やタイランドプリビレッジ保有者向けのファストトラックがある。(この2つは別レーン)
スワンナプーム空港出発時には、ビジネスクラス、ファーストクラス、タイランドプリビレッジ保有者は、同じファストトラックを使う。(こちらは同じレーン)
ドンムアン空港にファストトラックはない。
チェンマイ空港にもファストトラックはないはず。
なお、空路陸路を問わず、外国人がタイに入国する際にはTDACの事前登録が必須となっている。
関連記事:タイ入国 TDAC登録はチェックされるのか?現地レポート
TDACを登録しておらず、イミグレーションで追いかえされている人を実際に見かけた。
空港内に設置された端末で登録ができるため、タイ到着後でもなんとかなるけれど、余計な手間と時間がかかるだけなので、必ず日本出発前に登録しておこう。
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