本日プラユット首相を議長とするCCSA本会議が開催された。
5月1日よりタイ到着時のPCR検査をATK検査に変更するといったタイ入国規則緩和について検討された。
会議の結果からいうと、決定は先送りとなった。
5月1日入国制限緩和はまだ決定していない。
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CCSA本会議の決定は先送り
CCSA本会議後に会見にて、入国制限のさらなる緩和はソンクラン明けの感染状況の評価次第だと発表された。
会議で提案された5月実施予定の入国規制緩和について本会議では原則的に合意したが承認はしなかかったと広報官。
観光客誘致のための規制緩和の必要性については原則合意されており、規制緩和は既定方針。ただし、いつ実施するかは感染状況次第となる。
また、4月1日より出発前PCR検査陰性証明書が不要となっているが、今月初めからのタイ入国観光客感染率も考慮するとのことだ。
本日発表の資料によれば、4月1日から4月7日のタイ入国者は94,640人。
そのうち397人が検査陽性となった。陽性率は0.42%だ。
また、今年1月から3月のタイを訪れた外国人観光客は476,675人。
2021年は1月から12月の合計で427,869人。
今年3ヶ月で昨年全体数を上回った。
が、それでもまだまだ少ない。2019年は3900万人だった。
4月1日から陰性証明書が不要となったが、タイランドパス申請、ホテル予約、到着時PCR検査など厳しい条件は残っている。
現在の入国規則では他の観光立国と競争することができないとCCSAは認めた。
ソンクラン後のCCSA本会議にて、さらなる入国制限緩和の実施日を決定する予定だ。ただし、会議開催日は未定。
今年のソンクラン休暇は、4月11日から17日。
4月18日月曜日にソンクランが明ける。
ということは、次回のCCSA本会議は4月18日以降ということになる。
5月実施のタイ入国規則変更計画
CCSAでは、暫定的なタイ入国規則の調整計画を発表した。
次のフェーズにて規制緩和を実施する予定としている。
あくまで一時的な計画であり、必ずしもこのまま実施されるとはかぎらない。
フェーズ1は4月1日開始済み。
次がフェーズ2で、5月実施予定だ。
フェーズ1(2022年4月:実施中)
登録システム
・タイランドパス
出発前検査
・出発前PCR検査陰性証明書は不要
医療保険
・医療保険は最低2万ドルをカバー
到着時ならびに滞在中の検査
・Test&Goとサンドボックスでは、到着初日にPCR検査、5日目のセルフATK検査
・サンドボックス必須滞在期間は5日間
・強制隔離期間は5日間で、4-5日目にPCR検査
旅行者が感染あるいは濃厚接触となった場合
・無症状軽症の感染者(グリーン患者)は、AQ、Hospitel、Home Isolation、Home Isolationで10日間の隔離
・濃厚接触者(HRC)のは7日間の隔離と3日間の健康観察、5-6日目と10日目のATK検査
フェーズ2(2022年5月:予定)
登録システム
・タイランドパスでの必要書類の削減
(注釈:具体的な内容不明だが、到着時PCR検査廃止にともないSHA++予約が不要になるとみられる。タイランドパスシステム自体は継続か)
出発前検査
・出発前PCR検査陰性証明書は不要
(4月1日より実施中)
医療保険
・医療保険補償額の減額
(現行2万ドルから減額)
到着時ならびに滞在中の検査
・Test&Go入国での検査方式の変更
(具体的な方式の記載がないがPCRからATKへの変更を予定)
・強制隔離期間の短縮化
(ワクチン非接種旅行者の隔離期間を現行5日からさらに短縮)
旅行者が感染あるいは濃厚接触となった場合
・無症状軽症の感染者(グリーン患者)への措置を緩和
・濃厚接触者(HRC)の隔離を撤廃ないし緩和
以上。
あくまで5月以降に実施されるであろう暫定計画だ。
実施されるとしても5月1日とはかぎらない。
また、具体的な内容についてはかなり乏しい。
以前発表になっていた計画よりも薄い中身となっている。
民間セクターから強い要望が出ているTest&Goプログラムとタイランドパス終了に関しては言及なし。
本日のCCSA発表は肩透かしの内容だ。
ソンクラン中とその直後の感染状況をよほど心配しているようだ。
保健省の予測では、ソンクラン明けの新規感染者が5万から6万になる可能性があるとしている。
まとめ
5月1日にタイ到着時PCR検査をATK検査に置き換える案は一旦保留となった。
決定が先送りとなったが、中止となったわけではない。
ソンクラン明けのCCSA本会議で承認されれば、5月1日開始となる可能性も十分ある。
5月頭のゴールデンウィークにタイ旅行を予定している人にとってはなんとも悩ましいことだが、正式決定まではあと10日ほど待つ必要がありそうだ。
5月中のPCR検査廃止はよほどのことがないかぎり実施されるだろう。タイランドパスは継続されるにしても、事前ホテル予約が不要になるなど簡素化はされそうだ。
正式承認を待ちたい。
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