タイは、11月1日から低リスク国からのワクチン接種済み旅行者のタイ隔離無し入国を認めると発表していた。
肝心の低リスク国リストの発表が何度か先送りになっていたが、10月21日夜に外務省がリストを発表した。全部で46の国と地域だ。日本も含まれている。
これにて、11月1日より、日本からタイへの隔離無し入国がいよいよ実現する。
タイ開国だ。
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タイ隔離無し入国リストに日本が入る
10月21日夜、プラユット首相がフェイスブックにて、11月1日より開国すると改めて発表した。隔離免除入国対象となるのは、全部で46の国と地域になるという。
経済復興のためには、リスクを承知で観光客受け入れ再開を実施する必要があると強調していた。
その後すぐにタイ外務省が正式なリストを発表した。
オーストラリア、オーストラリア、バーレーン、ベルギー、ブータン、ブルネイ、ブルガリア、カンボジア、カナダ、チリ、中国、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イスラエル、イタリア、日本、ラトビア、リトアニア、マレーシアン、マルタ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポルトガル、カタール、サウジアラビア、シンガポール、スロベニア、韓国、スペイン、スウェーデン、スイス、UAE、イギリス、アメリカ、香港。
以上、46の国と地域となる。
アルファベット順に並んでおり、日本は25番目に記載。
日本は間違いなく対象国に含まれている。
当初の首相の発言では10カ国に設定されていたタイ隔離免除入国対象の低リスク国だが、その後、20カ国以上になると言われるようになった。
日本が含まれるか不安な面があったが、蓋を開けてみれば、46カ国である。
アジアと欧米諸国はほぼ含まれている。
11月1日から有効のタイ入国(空路)制度
タイ外務省が、11月1日から有効となる3つのタイプのタイ入国制度を発表している。
すでにCCSAによって発表になった暫定案とほぼ同じだ。
厳密には最終決定ではないし、細かい部分は不明なところも多い。
11月からは出発国とワクチン接種の有無によって、3つの入国制度が併用されることになる。
隔離免除
対象国:指定国のみ対象。対象国に最低21日連続で滞在していることが条件。
隔離検疫:隔離無し。RT-PCR検査の結果をホテルで1泊ないし陰性結果を受け取るまで待機する必要がある。
ワクチン接種:完全なワクチン接種が必要(出発の14日より前に接種を終えていること)
ホテル予約:SHA+もしくはAQホテルの1泊分の予約が必要。事前支払い済み確認書が求められる。
医療保険:最低5万USドルをカバーする医療保険加入が必要。
出発前検査:出発72時間以内のRT-PCR検査結果が必要
タイ到着後検査(検査費用は旅行者負担でホテル予約に含めること):到着日にRT-PCR検査を1回実施する
注:対象国は、国籍ではなく出発国が問われる。日本からの旅行者は隔離免除入国対象となる。
最初の1泊のホテルは、タイ国内にあるSHA+ホテルないしAQホテルならどこでもいいのかは不明。
現実的には、スワンナプームから陸路で移動できる範囲のホテルとなるだろう。バンコク都内だけでなく、パタヤのホテルも1泊目予約の対象となるはずだが、詳細はまだ発表になっていない。
ホテル予約とともに、到着後のPCR検査予約と事前支払いも必要となる。
サンドボックス
対象国:すべての国
隔離検疫:サンドボックスエリアに7日間滞在する
ワクチン接種:完全なワクチン接種が必要
ホテル予約:サンドボックスエリア内にあるSHA+ホテルを7泊予約
医療保険:最低5万USドルをカバーする医療保険加入
出発前検査:出発72時間以内のRT-PCR検査結果
タイ到着後検査:到着日と滞在6-7日目に計2回の検査
(サンドボックスで利用可能な空港は、スワンナプーム、ドンムアン、チェンマイ、プーケット、サムイ、ウタパオ、ブリラム(チャーター便のみ)にかぎる)
注:11月1日からはバンコクやパタヤなど15エリアがサンドボックスプログラムに参加予定となっている。正式発表はまだだが、おそらく決定していると思われる。
日本は隔離免除入国対象であり、タイ到着後の国内移動制限もないため、サンドボックスに参加する意味はまったくない。よって、日本からのワクチン接種済み旅行者はサンドボックスのことは考えなくてもよい。バンコクとパタヤのサンドボックス開放が実現しようがしまいが、日本からは隔離無しでタイ入国し、バンコクやパタヤへ自由に行けるようになる。
隔離施設
対象国:すべての国
隔離検疫:AQホテルで10日間隔離
ワクチン接種:無し
ホテル予約:AQホテルを10泊予約
医療保険:最低5万USドルをカバーする医療保険加入
出発前検査:出発72時間以内のRT-PCR検査結果
タイ到着後検査:到着日と滞在8-9日目に計2回の検査
注:完全なワクチン接種を終えていない旅行者は、AQ(Alternative Hotel)での隔離が必要となる。
出発国は関係ない。日本からでも、ワクチン接種を終えていないならば10日間の強制隔離が必要だ。
10月現在では、ワクチン接種済みであればAQホテルでの7日間の強制隔離となっており、ワクチン接種無しの場合は10日間だ。
どうやら、11月1日以降は、非ワクチン接種者のみが強制隔離されることになるようだ。
ワクチン接種済みで隔離免除対象国に入っていない国からの旅行者はサンドボックスに参加するということだろう。バンコクやパタヤのサンドボックス開放が実現すれば、ワクチン接種済み旅行者がスワンナプームやドンムアンに到着し、その後バンコクやパタヤに滞在するなら、必然的にサンドボックス利用となるからだ。
以上、11月1日からは3つのタイ入国制度が運用される。
日本は隔離免除対象国なので、サンドボックスは不要。よって、2つの入国方法がある。
ワクチン接種済みならば隔離免除だ。
ワクチン接種済みでないならば、10日間の強制隔離となる。
まとめ
11月1日、タイ開国がいよいよ実現する。
厳密には官報掲載を待たなくてはいけないが、首相の宣言と外務省の発表がなされており、これで本決定とみていいだろう。(追記:昨晩遅くには官報入りしており、11月1日の指定国から隔離免除入国は正式決定している。)
日本からのワクチン接種済み旅行者は隔離無しでタイへ入国できる。
日本のワクチンパスポートはタイ入国時に有効だ。
他に用意するものは、到着初日に滞在するホテル予約書(PCR検査含む)と陰性証明書と医療保険加入書となる。
詳細なルールについては、本日のCCSA会見にて発表されるかもしれない。
また、11月1日からCOEシステムがタイランドパスへ変更されることになっているが、この詳細はまだ明らかになっていない。この点も合わせて、CCSA会見で発表される可能性あり。
ただ、サンドボックス開始時もそうだったが、開始直前になって正式な情報がリリースされることも考えられる。
タイ開国まであと10日。今回ばかりはきちんと早めに正式な詳細が明らかになると信じよう。
今度こそタイは開国する。
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