22日目
不本意な食事会
20歳のバービア嬢から電話がかかってきて、一緒に昼食を食べることになった。
ブッカオ沿いで待ち合わせると、なぜか、見知らぬおばちゃんが同行している。
おいおい、誰だよ。
イヤなパターンだ。一緒に食べに行って、奢らせる気だな。
ソンテウに乗って移動するという。
どこに連れて行かれるんだろうと思っていたら、パタヤカンで下車。
そこから歩いて、パタヤカン市場の食堂街へ入っていった。
まあ、ここなら高くないから、まだマシか。
女性陣二人は、テンモーパン(スイカシェイク)とパッタイとバミーを注文していた。
わたしは、無難にカオパットタレー。
シーフード焼き飯だ。
量は少ないけど、そこそこおいしい。味は悪くない。
さくっと完食して、お会計。全部で220バーツ。
「ビン イェーク(会計別々で)」と言いそうになったのを必至にこらえた。
当たり前のようにわたしが全額払った。
大した額じゃないけど、どうにも納得がいかない。
ごちそうしたのに、お礼の一つもない。特に見知らぬおばちゃんは笑顔一つ浮かべないし、挨拶もしない。
年長者でカネを持っているものが食事代はすべて払うもの。
それがタイのスタイルだとは重々承知しているけど、納得がいかないものはしょうがない。
二人だけなら喜んで払うのになあ。せめて同行者がいることを事前に言っておいてほしい。
20歳のバービア嬢がカオニャオマムアンをお持ち帰り用におねだりしてきた。
腹が立っていたので、もちろん、おごらず。
彼女が自腹で払っていた。
「じゃあ、バイバイ」とそこでお別れ。
彼女は、何も言わず、ぷいっとその場を離れていった。
たぶん、「この日本人はケチで、いったい何を怒っているんだ、意味不明なヤツ」とでも思われているだろうけど、これまたしょうがない。
ま、2,3日もすれば、ケロッと忘れて元通りになるでしょう。
それもタイ人スタイル。
気にしたってしょうがない。
妖艶シンガーとの再会
夜。
この日も夕方からずっと雨。
しょうがないんで、食事は近所のコンビニですます。
パスタと食パン。
無難においしいが、満足感はない。
深夜になり、ようやく外出。
知り合いのママさんがいるバービアへ。
ここの39歳バービア嬢の娘さんを紹介してもらう約束だった。19歳の現役女子大生との触れ込みだ。
今日は店の手伝いに来ていたらしいのだが、時間が遅いのですでに帰宅済みとのこと。
ああ、また、会えなかった。
が、別の出会いがあった。
2日前にこのバービアでパーティがあった。そのDJブースで、妖艶に歌っていた女性シンガーがいた。
てっきり、派遣されてきたシンガーと思い込んでいたが、実はこのバービアで働いているバービア嬢だったのだ。
ちょっと話をしてみると、27歳のイサーン出身。
実に色っぽい。スタイルもいい。
最近、若さを追い求めてきたが、こういった大人の女性の魅力も捨てがたい。
よし、このバービアでは、19歳の女子大生と27歳の妖艶美女の二本立てでがんばってみよう。
まずは、女子大生からだな。
今日のところは退散。
最後は、別のなじみのバービアでファラン相手にビールを飲んでおしまい。