2018年に就航したジェットスターによる関空・クラーク便。
遅ればせながら搭乗してみた。
過去にクラーク行きフライトは何度か利用しているが、香港経由でのこと。
今回は関空からクラークまでの直行便である。
とにかく楽だ。圧倒的に楽だ。
価格も安い。素晴らしい。
チケット購入から、実際にフライトレポート、クラーク空港での両替所、そしてクラーク空港からアンヘレス中心部までの移動についての流れを一気に書いておく。
なお、2019年8月9日からは、セブパシフィック航空による成田・クラーク便も運行開始。
成田発が13時15分、クラーク着が17時。
関空発ジェットスターと似たようなフライトスケジュールとなっており、クラーク空港に着いてからの動きについてはほぼ同じとなるだろう。
ご参考までに。
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目次
Jetstarのチケット購入
ジェットスターのチケットを購入するのは今回が初めて。
当たり前だけど、ホームページから簡単に購入できた。
いろいろとオプションを自動的につけてくるトラップがあるが、預け荷物も座席指定もいらないなら、ことごとくオプションを解除していこう。
すべてのオプションを解除して素のチケットを購入。
往復のチケット代とクレジットカード決済手数料をあわせて24,000円ほどだった。
安い日程なら片道5,000円でも出ている。
関空発が午後12時55分、クラーク到着が16時15分の予定となっている。
ウェブチェックインは不可とのこと。
旅程表は登録したメールアドレス宛に送信されるが、チェックイン時はパスポートの提示だけで問題ない。
日本でのチェックインの際には特に旅程表を印刷しておく必要はなさそうだが、問題はフィリピンからの帰国時。
クラーク空港に入る際にはパスポートとチケットの提示を求められる。(これはマニラの空港でも同様)
よって、旅程表を印刷しておくか、旅程表をPDF化してスマホやノートパソコンにダウンロード保存しておくのがベター。ファイル保存しておくとオフラインでも表示できる。
クラーク空港のジェットスターカウンターでのチェックインの際にはパスポートだけでもチェックイン自体は可能だ。
関西空港でのチェックイン
フライト当日、午前9時5分に関空到着。
チェックインカウンターは一番端のAブロック。
ここで初めて知ったが、SK778便の最終目的はシンガポール。
なるほどクラーク経由のシンガポール便だったわけね。
チェックインカウンターにほとんど人は並んでいない。すぐに順番となった。
カウンターでも確認したが、やはりウェブチェックイン不可。
といってもこれだけ空いていればウェブチェックインに必要はないかも。
パスポートを提示するだけでチェックインはすぐに完了。
ジェットスターの機内持ち込み手荷物は7kgまで。かばんは2個まで持ち込める。
チェックイン時にしっかり計量された。
免税店で購入したものも含まれるから注意してくれとのこと。
免税店の袋も荷物一個にカウントされるようだ。
実際に搭乗口でまとめるよう指導されている人もいた。
LCCの中でもジェットスターは機内持ち込み手荷物制限が厳しい印象。
わたしの愛用するかばんはキャビンゼロ44リットル。
関空に設置してある重量計に乗せてみると、3.6kgとの表示。
あとはノートパソコンと充電器類があるが、せいぜい2kgほど。
重量制限は余裕でクリアできる。
LCC向けの最強バックパックはキャビンゼロである。
関連記事:LCC機内持ち込み可能。バックパッカー個人旅行向けのおすすめバックバック、キャビンゼロクラシック44L。
関連記事:ピーチ航空も機内持ち込み手荷物合計7kgまでに。LCC荷物軽量化対策方法。
搭乗へ
機内食はオーダーしておらず、関空の1階の食堂街で食事。
メンチカツを定食風にして600円ほど。
これでアンヘレス到着まで腹は持つだろう。
保安検査場は長蛇の列ができていた。この時間帯は中国行きのフライトが多いようでまわりは中国人だらけ。
出国イミグレも大混雑。どのブースも長蛇の列だ。
が、日本人は端っこにある顔認証が利用できる。こちらは誰も並んでいない。あっという間に通過できた。
元々の出発予定は12時55分だったが、10分早まって12時45分発に変更。
搭乗開始は12時15分とのこと。
時間があまったらクレジットカードラウンジでゆっくりしようと思っていたが、全然時間が足りない。
トイレ、免税店、喫煙などを足早に済ます。
関空の喫煙所が電子タバコ販促場所を兼ねるようになっていた。
たぶんタダで電子タバコを吸わせてくれると思う。
関空からクラークへのフライト
12時30分、かなり遅めに搭乗した。
搭乗口で機内持ち込み手荷物の再計量をしている様子はなかったが、前述のとおり、荷物が3個以上あると2個にまとめるように指導されていた。
3席×3席のシート配列。
エアアジアのバンコク行きに比べると機体は小さめだ。
座席指定していなかったが、運良く窓際の席だった。
シートピッチはエアアジアの国際線と同じか、少し狭いくらい。
シートはかなりぺらぺら。
後ろの乗客がシートの背中を押すともろに感触が伝わってくる。
座席ポケットは上部にあるだけ。ペットボトルを入れたりはできない。
搭乗率は8割ほどだろうか。
隣の2席は埋まっていたが、その向こう側は空席があった。
なかなか搭乗者全員が揃わず、出発が遅れる。
結局、離陸したのは13時25分。
機内放送で予告されたフライト時間は3時間30分。
途中、フィリピンの入国カードと税関申告書が配られた。
初めて見かけた。
これ、かなり細かい。
字が小さいし、書くのが面倒くさい。
税関申告書は裏面もたっぷりある。
すべて英語だけど、それほど難しくはないかと。さくっと埋めてしまいましょう。
ちなみにフィリピンの入国イミグレーションで回収されるのは、入国カードのみ。
さらに機内食と免税品販売のサービスあり。
機内食を注文している人は少ない。
まあフライト時間短いし、特にいらないかと。
わたしはずっとアマゾンプライムビデオでダウンロードしておいた映画を見ていた。あとは睡眠。
気づけばルソン島へ。
クラーク上空にたどりついたが、着陸の順番待ちのようでしばらく旋回。
ランディングしたのは、現地時間の15時51分。
実際のフライト時間は、3時間26分となった。
席はやや狭いけれど、3時間半のフライトなら平気だ。
クラーク空港到着イミグレーション
微妙に沖止めのため、バスでターミナルビル入り口へ移動。
といっても、狭いクラーク空港である。あっという間にビル内へ。
入ってすぐのところにイミグレーション。
ほぼ先頭に並べたため、待ち時間はほとんどなかった。
パスポートとボーディングパス半券と入国カードをまとめて提出する。
あとは顔写真撮影と指紋認証があった。
指紋は人差し指一本だけ。
質問は一切なし。実に簡単。
イミグレーションを抜けるとバゲージクレーム。
預け荷物がないなら、そのまま税関へ。
X線検査機が設置してあり、荷物を通す必要があった。
が、かなりザルな検査で、大きなカバンを通すだけ。しかも職員はほとんど見ていない。
おそらく機内で配られた税関申告書を提出する必要があるはずだがスルー。
がんばって書いたのに意味がなかった。
よくわからないシステムだが、まあフィリピンだし細かいことは気にしない。
ただイミグレーションや税関で止められる可能性もあるし、入国カードと税関申告書はきちんと書いておきましょう。
クラーク空港の両替所
税関を抜けたのが、16時10分。
両替所やSIMカード販売所が並んでいる。
両替所が4箇所あり。
ざっとチェックしたところ、日本円のレートはばらばら。
LuLu-Phils.という両替所のレートが良かった。
1万円=4785フィリピンペソ
BDOという両替所も高レートらしいのだが、日本円のレート表示が見当たらずに不明。
ちなみに、この30分後のアンヘレス中心部フィールズアベニューにある両替所のレートが4780ペソ。
わずかだが市内よりも空港のほうがレートがいい。
フィリピンペソの手持ちがないなら、空港の両替所である程度まとめて両替しておいても損はしないと思われる。
4つある両替所のレートを全部チェックしてから両替しましょう。
なお、SIMカード売り場には、SMARTとGLOBEの2つの会社のブースが出ている。
SMARTで聞いたところ、ミニマムは300ペソからとのこと。
市内なら40ペソ程度でパケット付きのSIMカードが買えるので、どうしてもすぐにネットや電話が使いたい場合以外は、無理に買う必要はなさそう。
ちなみに出口の外にはATMが並んでいる。
クレジットカードのキャッシング可能。
クラーク空港からアンヘレス中心部へ
ターミナルビルを出ると、タクシーやジプニー乗り場となっている。
とりあえず一服しようと思いきや、以前はあったはずの灰皿がなくっている。
どうやら全面禁煙となったもよう。
罰金500ペソとの注意書き。
警察バイクが巡回していたが、おそらく喫煙者を狙っているものと思われる。
タバコは我慢して、アンヘレス中心部へさくっと移動しよう。
簡単なのはタクシーに乗ること。
言い値は500ペソ。
交渉したら400くらいにはなるかも。
あとはシェアする相手を探してもらうと、一人あたり200くらいには下がりそう。
Grab Taxiの手配ブースは設置されていたが、完全に無人。たぶん使えない。
ネット接続できる環境にあればGrabを試してみたらいいかも。捕まるかどうかはわからないが。
いつものようにジプニーを利用することに。
タクシーの勧誘を振り切って奥に進むとジプニー乗り場がある。
そこらへんの人が案内してくれる。
アンヘレスの繁華街中心部へ行くにはメインゲートで下車すればいい。50ペソ。
ダウバスターミナルまでは100ペソ。
まあ普通の旅行者はメインゲート一択。
満員になると出発するが、他の乗客がなかなか集まらない。
さすがに関空からのフライト到着直後だけあって、日本人も数人乗ってきた。
ドライバーが日本人にメインゲートまで200ペソとぼったくろうとしていたが、ひと睨みされると、「ジョーキングジョーキング」と誤魔化していた。
だまって50ペソ渡しましょう。
16時36分、ようやくジプニーは出発。
16時48分、メインゲート到着。
所要時間12分。
早いねえ。
タクシーを使うと待ち時間いらずでさらに早くなる。
この便利さがクラーク空港最大の利点である。
メインゲートとは、要するにジョリビー前のこと。
ジョリビー脇を抜けると、フィールズアベニューへ。
ここからウォーキングストリートまでは徒歩数分の距離。
予約していたホテルはデベラホテル。
同じく歩いて数分。
あっという間に到着。
チェックインを済ませて、部屋に入ったのが午後5時ジャスト。
まだ夜の帳は降りていない。
夜遊びには余裕で間に合う。
まとめ
関空からの離陸が遅れなければ、もう少し早く着いたと思うが、それでも午後5時にホテルの部屋に入室できれば充分だ。
それにしても、楽である。
クラーク直行便が就航する前は、香港や韓国乗り継ぎでクラークまで来るか、もしくはマニラからバスでアンヘレスに移動する必要があった。乗り継ぎは時間も費用もかかるし、マニラからのバスは慢性渋滞気味。ほんとうんざりだった。
が、クラーク直行便はそれらの苦労から一切解放される。
日本発の時間もちょうどいいし、アンヘレス到着時間もちょうどいい。
いやはや、クラーク直行便さまさまですな。
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