ウドンターニーの置屋めぐり
ウドンターニー滞在二日目。
アットホームアットウドンのベッドは実に快適だった。ふかふかで寝心地抜群である。
体力も完全回復。
本日は、元気にウドン名物の置屋めぐりに行ってみよう。
まずは、昼間の明るいうちに偵察しておくことに。
ADUNLAYADET(アドゥンラヤデート)通りのソイ2とソイ7と呼ばれる置屋通りへ。
ホテルのあるサンパンタミット通りからは徒歩圏内だ。
でも、暑い。歩いて行くもんじゃない。
しかも、ソイ2にしてもソイ7にしても昼間は、まったく何もない。
単なる民家の立ち並ぶ普通の路地だ。
ソイ7の入り口
ちょっと怪しい門構えがあるけど、真っ昼間なので門は固く閉ざされており、そこが置屋なのかはっきりしない。
暗くなってからじゃないとわからん。
ウドンターニーの置屋通りでもう一つ有名なところが、サオファイデーン。
ここも歩いて行こうとしたが、あまりの暑さのため断念。
とにかく暑季のタイは日中の行動がきつい。
結局、セントラルプラザ内へ逃げこんで、休息。
もう無理。
夜。
そろそろ涼しくなってきた。
出発だ。
ローカル置屋へ行くので、貴重品は必要最低限にしておいた。
財布は持たず、現金を1500バーツだけ。なるべく細かい札で用意した。
リスクは回避しておかねば。
まず、アドゥンラヤデート通りソイ2へ。
昼間と違い、怪しい照明がところどころにうっすらと光っている。
民家の前には、これまた目つきの悪い怪しいタイ男が突っ立ている。
間違いなく置屋だな。
確認できたのは3軒くらいだった。もっと大々的に置屋が並んでいるものだと思っていたので、ちょっと期待はずれ。
一軒ずつ中に入って、ラインナップを確認。
どこも数人程度。
値段はショートで500バーツが言い値だった。
ん? 事前に聞いていたより、ちょっと高いか。
300バーツか400バーツだと思っていた。
いや、500バーツでもせいぜい1500円くらいなんだから、とてつもなく安いのだが、吹っかけられるのは好きじゃない。
ソイの一番奥にある置屋のラインナップがましだったかな。
それでも今ひとつ。
あまり気乗りがしなかった。
ついでソイ7へ。
ここはよくわからなかった。
ラブホテルらしき建物が多いので、その近くが置屋になっているはずなのだが、はっきりしない。
雑貨屋の店先に目つきの悪い男が座っているから、たぶんポン引きなのだろうが、声をかけづらいし、向こうから声もかけてこない。
どうにもガラが悪いので、どこにも入らず撤退。
まあ、雰囲気を味わえたからいいか。
昨晩知り合った若いバービア嬢Pちゃんに会いに行こうっと。
わたしは置屋よりもバービア派なのだ。
DAY&NIGHTのバービア嬢を連れ出す
というわけで、来た道を引き返して、バービア群のデイ&ナイトへ。
財布を取りにホテルの部屋に戻るのも面倒なので、そのまま直行。
自称19歳Pちゃんが笑顔でお出迎え。
今日も花輪を無心された。
あいかわらず若くてかわいい。
今夜はこの子と対戦しよう。
他のバービア嬢から聞いたところ、ウドンタニーのバービアのショートの相場は1000バーツとのことだ。
まあ、パタヤと同じくらいか。
バービアには、他にファランの客が二人。
それぞれにバービア嬢がべったりと張り付いている。
「これから食事に行くけど一緒にどう?」
と、ファランについているバービア嬢に誘われる。
Pちゃんも行きたそう。
オッケー。
どうせペイバーするつもりだったし、問題なし。
あっさりと、Pちゃんを連れ出す。
バーファインは300バーツ。これもパタヤと同じだ。
総勢6人で食事へ。
ファランとタイ人カップルが2組、日本人とタイ人が1組。
ファットなファランは、がっつりTボーンステーキを平らげていた。
わたしは簡単な魚料理とか、そのへん。
第一、そんなに現金の持ち合わせがないので、大量注文されても困るのだ。
伝票が別で助かったよ。
Pちゃんは、わたしの横で魚を取り分けてくれたりと、甲斐甲斐しく世話してくれた。
いい子だなあ。
ベッドの上でのサービスが楽しみだ。
食事も終わり、さて、ホテルへと思いきや、すぐ近くにあるクラブへ飲みに行くことに。
これまた6人で移動。
クラブでPちゃんと揉める
「ミスター・トン Mr.Tong」という、ウドンタニーでは有名なクラブだった。
クラブといっても、バーカウンターがメインのバーのようなところ。
奥に少し踊るスペースがある。
ファランとタイ人が半分ずつくらいの割合で盛り上がっている。
ちなみに、オーナーのトンさんは実にきさくな男前だ。
一見客の日本人にも気軽に声をかけてくれるいい人。
まあ、ゲイだけど。
カウンター席にPちゃんと並んで座り、音楽を聞きながら、体を寄せ合う。
それぞれ2杯ずつ飲んだ。
もう一杯飲みたいとPちゃんが言う。
でも、すでに手持ちの現金が底をついていた。
無理だよ、とポケットの中の小銭を見せてアピール。
Pちゃん、ちょっと悲しそうな表情。
そろそろ潮時だ。
ホテルへ連れて帰ることにした。
が、Pちゃん、まさかの拒否。
バイバイと手を振るではないか。
おいおい、待ってくれよ。
詳しい理由を聞こうとするが、Pちゃんのタイ語がよくわからない。
たまたま、DAY&NIGHTのバービア(Pちゃんとは違う店)のお姉さんがクラブに遊びにきており、英語で通訳してくれた。
どうやら、Pちゃんは、わたしが金を持っていない貧乏人だと思っているようだ。
いやたしかに貧乏だけど、一晩遊ぶ金くらいは持っている。
が、この時は、たまたま置屋帰りで、最低限の現金しか持ってこなかっただけだ。
ホテルに帰れば問題なく金はある。
意地でも持って帰りたくなった。
ウドンタニーのバービアの相場は、ショート1000バーツ。
でも1500バーツ、いや2000バーツを提示してみた。
感情がこじれて、泣き出す自称19歳のPちゃん。
さらに詳しく聞くと、タイ人彼氏持ちで、一緒にホテルへ行くなんて行為はできないとか言い出した。
食事だけのつもりでペイバーされたという。
しかも、実年齢は、3つサバ読みだと判明。それも下方修正のサバ読み。
おいおい16歳かよ。
昨日はショートタイムがどうとか言ってたのに。
まったく、よくわからない。
情緒不安定な少女だ。
もうだめだ。
なんか最悪な気分。
きちんと確認しなかったこっちが悪いと思うしかない。
どうせ、ホテルへ連れて帰っても楽しくないに違いない。
もういいや。
最後はバービアのママさんとベッドをともにする
なかなか泣き止まないPちゃんを放置して、クラブを出る。
仲介してくれたバービア姉さんもついてきてくれた。
この姉さん、全身タトゥーだらけでコワモテだけど、とてもいい人。
姉さんと言っているけど、まだ26歳くらい。
単なるバービア嬢かと思っていたら、DAY&NIGHTでバービアのママさんをやっているそうだ。知り合いのタイ人がオーナーらしい。
ちょっとナーバスになっているわたしを見かねてくれたのか、閉店後の自分のバービアへ案内してくれた。
二人でビールを飲みながら、お話。
昔日本人の彼氏がいて、日本人にとても好意的だった。
それで、日本人のわたしの面倒を見てくれたのね。
昔の彼氏さんともども、ありがとう。
明日の朝、一緒にタンブンへ行こうと誘われる。
お、いいね。
厄祓いすべし。
でも、朝6時起き。わたしの家に泊まれば大丈夫だからと言われる。
お母さんと一緒に暮らしているらしい。
うーん、せっかくのホテル代が無駄になるなあ。
あのふかふかのベッドで寝たい。
ホテルに泊まろうと提案するとオッケーをもらう。
で、そのまま二人でホテルへ。
別々にシャワーを浴びて、同じベッドで眠る。
ちょっとどきどき。
ひょっとして、夜の営みを誘われるかなあ、と思ったけど、何もなし。
こちらからも手を出さず。
二人で熟睡しただけだった。
まったく予想だにしない結末となった。
置屋で一発する予定が、バービア嬢へ変更となり、そして最後には他のバービアのママさんと一緒に寝ることになろうとは。
いろいろあったけど、ウドンタニー楽しいなあ。