LCCは安い。
安いが、大きな荷物を預けるには別料金が必要となる。
せっかく安い航空券を購入をしても、トータルではそこそこの値段となってしまう。
どうせならフライト代は安く済ませたい。でも、荷物はなるべく多く持ち運びたい。
レガシーキャリア(いわゆる普通の航空会社のこと)でも、預け入れ荷物がなければ割引なんてチケットも販売するようになった。
となれば、容量が多くて、かつ、重量の軽いバッグが必要となってくる。
預け入れ荷物が無料のレガシーキャリア利用時でも、預け入れ荷物がなければ、バゲージクレームのレーン前でぼーっと荷物が出てくるのを待つこともないし、ロストバゲージの心配もなくなり、着陸後すぐに移動できるしね。
そんなわけで、LCCを乗り継いで旅行する機会の多いわたしが選んだのは、キャビンゼロクラシック(Cabin Zero Classic Style)44Lというバックパックだった。
軽いし、そこそこ丈夫だし、荷物も入れやすいし、LCC搭乗に便利なだけでなく、陸路移動でも大活躍だ。
ピーチ航空、エアアジア国際線、エアアジアタイ国内線、スクート、セブパシフィック航空、タイガーエアの各フライトで利用済み。
機内持ち込みはまったく問題なかった。
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目次
LCC機内持ち込み荷物のサイズと重量制限
まずは、主なLCCの機内持ち込み手荷物制限も見てみよう。
エアアジア
7kg+ノートパソコン・ハンドバッグ
56cm×36cm×23cm
(追記)
2017年4月から規約が変更になっている。
パソコンなどの入った小さなバッグは重量制限を受けなかったが、現在は合計で7kgまでとなっている。
メインバッグの大きさと重量制限に変化なし。
スクート
7kg+PCバッグ3kg
54cm×38cm×23cm
ピーチ
重量合計10kg
サイズの記載がないが、合計115cmまでのようだ。つまりエアアジアやスクートと同じ。
ジェットスター
合計7kg
56cm×35cm×23cm
香港エキスプレエス
7kg+ハンドバッグ類
56cm×36cm×23cm
レガシーキャリアの機内持ち込み
ついでにレガシーキャリアの機内持ち込み荷物についても少しだけ。
タイ航空
カバン一つのみ持ち込み可能。
7kgまで。
56cm×45cm×25sm
以上、各社微妙にサイズが異なるものの、ほぼ似たようなものだ。
全長で115cmというのが一般的。
メインバッグの重量は7kgまでとなっている。
キャビンゼロクラシック44Lのサイズと重量
では、キャビンゼロクラシックのサイズの重量を見てみよう。
サイズ
高さ55cm×横幅40cm×奥行き20cm
厳密には横幅が少しサイズオーバーしているが、実際には柔らかい素材でできていて、伸縮自在だ。
サイド部分にしぼり用ストラップが付いていて、ぎゅっとしぼればカバン全体の圧縮が可能。
衣類を詰め込んでから、しっかりしぼってやれば、きっちりサイズに収まるはず。
わたしはこの方法で、各LCC会社の荷物検査は難なくスルーできた。(あくまで自己責任でどうぞ。)
重量
760g
とにかく軽い。
宅配便で届いた段ボール箱はでかかった。
でも、持ち上げると、あまりの軽さにびっくりする。
遅ればせながら開封の儀。
単なる布っきれみたいな印象だが、れっきとしたバックパックだ。
本体重量は、驚異の760gぽっきり。
軽い、軽すぎるぜ。
重量制限は7kgの航空会社が多い。
カバン自体の重さが2kgあるとすると、中に入れられる荷物は実質5kgとなってしまう。
このキャビンゼロの重さは760g。
つまり6.24kgの荷物を入れることができるのだ。
容量44リットルに対して、入れられる荷物は6.24kg。
むしろ、入れすぎないように注意しないといけないレベルだ。
わたしが利用したLCCの中で一番厳しかったのが、セブパシフィック航空。
PC込みで7kgというハードな設定だった。でも、重量のあるカメラやバッテリー類をポケットに収納してやれば、何とかクリアできた。
これでバッグ本体の重量が大きければクリアは難しかったはずだ。
キャビンゼロクラシック、ありがたし。
キャビンゼロクラシックの機能
なんとなく全体的に安っぽさはあるが生地や裁縫はしっかりしている。
バックバックやデイバッグは、どうしても縦長となったり、サイドが出っ張ったりと少し歪な形となりがち。
キャビンゼロ44はほぼ四角い。
よって簡単に直立する。
誰の助けも借りずに直立すると気持ちいいよね、何事も。
空港の待合室でも立つぞ
また、サイドに持ち手があり、ボストンバッグ的な使い方もできる。(ただ、この場合は、背中に担ぐ部分のベルトが収納できず少々邪魔になる。)
ジッパーは一本のみ。実にシンプル。
ファスナーは安心のYKKブランドだ。プラスティック製ながら頑丈さは問題なかろう。
根本の部分でロック可能。
必ず錠前をかけるようにしましょう。
また、ジッパーはサイド部分の奥深くまで開閉可能で、荷物の出し入れはしやすい。
外側の収納は1箇所のみ。
A4サイズが悠々入る。書類入れに適しているが、鍵はかからないので貴重品は入れないようにしましょう。
バッグ内側に大きなスリーブがあり、薄型のノートブックなら収納可能となっている。
また、バッグ内側にはメッシュポケットがついているが、これがゆるゆる状態で、すぐに中身が飛び出てしまうのは少々残念なところ。
極力シンプルな作りとなっている。
余計な機能はまったくないと考えてよい。
タグには、10年保証と書いてある。
すでに数ヶ月にわたって酷使してきたが、今のところ、カバンの生地にほつれや破れはないし、ファスナーもきちんと使えている。
はたして10年も耐えられるものかは不明だが、ごく一般的な使いかたをしていれば、数年程度はまったく問題なく使えそうだ。
サイズ、重量、シンプルさ。
この3つがキャビンゼロクラシックの売りだ。
そして、最大の売りは、その安さ。
わたしが購入した時は、送料込みで7599円だった。
色は多数あるが、在庫状況により、価格は異なる。
マイナス点は、うーん、ちょっと見た目が安っぽいところくらいかなあ。
重厚感とか高級感といったステータス系とは、まったく無縁である。
ただひたすらにシンプルな機能を求める人向け。
オシャレ感を求める人は他をあたりましょう。
まとめ
外見よりも中身を重視する、LCC利用の個人旅行者やバックパッカーには本当におすすめできる。もちろん、一般的なレガシーキャリア利用の観光旅行にもどうぞ。
このバッグ一つで東南アジアでの数週間の旅行でも対処できるだろうが、もっと冷え込みが厳しい地域、それこそ冬のヨーロッパや南米の山岳地帯などを長期に渡って旅行するなら、機内持ち込みサイズに固執せず、もっと大きなバックパックを利用することをおすすめする。
さすがに44リットルでは、防寒着がおさまりきらないし、洗濯物が乾きにくいという条件下では、どうしても着替えが増えてしまうので。
タイを中心とした東南アジア旅行なら、このキャビンゼロクラシック44L一つで充分でしょう。
アジア周遊旅行でもイサーン遠征でも大活躍しましたね。
わたしは、まったく問題ありませんでした。
もう快適。
荷物が軽くなると、移動が楽だ。
移動しようという気になる。
荷物が軽くなると、心も軽くなる。
荷造りが楽なら、次なる目的地へ気持ちも向かう。
軽々と旅を続けたい人は、荷物も軽くしよう。
その他候補に入れていたバッグバッグ
キャビンゼロクラシック購入に先立ち、いくつか他にも候補があった。
ソロツーリストは、キャビンゼロとほぼ同じコンセプトの旅行者向けバッグ。やや重量が増えるが、頑丈さは上のようだ。
同じくソローツーリストのもの。これもLCC機内持ち込みなサイズ。しかも、車輪付きでさらに移動が楽になる。
ただ、本体重量が2.3kgと重いのがネックか。メインの荷物は衣服類で、それほど陸路移動をしないのなら、これでもいいかも。キャビンゼロよりはちょっとおしゃれかな。
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