パタヤ沈没日記17
予期せぬ形でカラオケ嬢とは終焉。
ずっと同じ宿に泊まっていたが、事件翌朝に、すぐにチェックアウト。
何があるかわらからない。捜査機関からの家宅捜索が行われる可能性すらあった。
相談したバービアママさんのアドバイスもあり、ころころとホテルチェンジをしながら、様子を見ることに。
結局は何もなくて取り越し苦労だったのだが、用心に越したことはない。
しばらくは特定の相手を作らず、バタフライ生活に移行しよう。
これが楽でいい。付き合いが深くなると、何らかの問題には必ず直面するものだ。
ソイハニーのクイティアオ屋
昼飯は、ソイハニーのセカンドロード近くにあるクイティアオ屋。
ベイブリーズホテルの目の前だ。
ここは、すっきりしたスープが特色だ。
カオマンガイに使う鶏肉が乗っていて、とてもおいしい。
50バーツとやや割高だが、立地を考えると、充分ありだ。
食後は、新しくチェックインしたホテルのバスタブにつかって、ひたすらぼーっとする
たしか、ダンノックのホテル以来の湯船だ。
何も考えないようにして、ひらすらぼーっとするが、考えるのは昨夜の事件とこれからのこと。
まあ、なるようにしかならない。
のぼせてしまう前に、湯船から上がった。
屋台の焼き鳥
晩飯は屋台の焼き鳥。
鶏皮食べてりゃ幸せだ。
カオニャオはパリパリに焼くと香ばしくてうまい。
焼き鳥4本とカオニャオを合わせて50バーツ。
昼飯と晩飯で合計100バーツ。
これで大満足である。
わたしは安い男なのである。
ゴーゴー嬢がバービアママさんに転身
フリーとなり、バタフライ野郎と化すつもりだったが、さすがに事件後いきなり遊ぶ気にはなれなかった。
夜は、とりあえず、なじみのバービアをまわるだけ。
事件の際に相談に乗ってくれたママさんに感謝だ。
意味もなく、夜のパタヤビーチへも行ってしまった。
こんな風にビーチを眺めることなど、滅多にない。
夜の潮風が気持ちいい。
ふと、思いたち、昔から仲の良かった元ゴーゴー嬢に連絡してみた。
性格もサービスもスタイルも優良嬢。
問題を起こす心配はほとんどない。
ファランの彼氏がいるが、たまにこっそりと逢引してくれていた。
彼女なら、遊んでもいいかなと。
むしろ癒やしを求めていたのかも。
が、そのファラン彼氏の資金援助で、バービアをオープンさせたというではないか。
まじかよ。
さっそく訪れてみると、本当にバービアのオーナーママさんをやっていた。
こんな形で再会するとは、これまた意外な展開。
従業員のバービア嬢から「メー(母)」と呼ばれているのが、何だかおかしかった。
二人の年齢差はそんなにないのにね。
まあ、お母さんというより、ママさんという意味合いが強いんだろうけど。
周知のことでしょうが、タイでもママさんはママさんだ。英語の本を読んでいても、きちんとMama sanと表記してあるほど。
在籍バービア嬢22歳を薦められたが、ママさんのほうが断然いい。
どこかでファラン彼氏(事実上のボス)の目が光っているだろうからママさんをペイバーなんかできないし、仕事終わりに部屋に来てもらうのも無理っぽい。いや、ファラン彼氏が帰国している隙を狙えば可能だな。まあ、そのうち。
ちょっと複雑な心境のまま飲んだところで、バイバイ。
バービアが繁盛すればいいね。
こういう形での夜の女性との付き合いもありかなあ。
でも、外国人がカネを出してバーやレストランやサロンをオープンさせるなんて話はゴロゴロしているけど、何年もずっとうまくいくことは稀みたいだしなあ。
そんな感じで、事件翌日は終了したのだった。
もちろん一人寝だ。