パタヤ千夜一夜

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エッセイ

ヒモ男はつらいよ 深夜のウォーキングストリート純情篇

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先のパタヤ滞在中の話。

仕事終わりのコヨーテ嬢を店まで迎えに行ったことが一度だけある。

ウォーキングストリート2015年5月

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この記事ではかなり割愛していたが、実際は店の周囲でけっこうな時間を待つ羽目になった。

実態はこんな感じだった。

 

ゴーゴーバーに一軒だけ入り、その後はダイヤモンドアーケードに座ったり、遊びに来ていたタイ女性と会話して時間をつぶす。
もうすることがなくなったし、そろそろコヨーテさんの働く店も閉店の時間だ。
店の近くで、ぼーっと待つことにする。

深夜のウォーキングストリート (3)

時刻はすでに深夜3時頃。
屋台がウォーキングストリート内に入ってきてもオッケーな時間帯。
周囲はにぎやかだ。

同じように閉店を待つタイ人男もちらほらと。
間違いない。ヒモ男たちだ。
中には、トムボーイ(おなべ)の姿もあった。
店からゴーゴー嬢が飛び出してきて、トムボーイにチューして、また戻っていった。
もうちょっと待っててね、ということだろう。

道端に腰かけて、タバコに火をつける。
煙を吐き出すと、急に横から肩を小突かれた。
少し離れて座っている若いタイ女性だった。
鼻をつまみながら、「メーン」と怒っている。

ああ、タバコ臭いのか。
それは、こっちが悪い。
でも、いきなり肩を小突かれるのは、あまり気分のいいものではない。

その女性が視界に入らない場所へ移動。
さらに時間をつぶす。

が、なかなか店が閉まらない。
本来の閉店時間は過ぎているはずだ。
おそらく、まだ客が残っており、チェックビンしていないのだろう。

長い。
夜中とはいえ、人通りが多いし、屋台も出没しているせいで、とても蒸し蒸ししている。
暑い。
汗がにじみ出てくる。
アルコール臭い汗のせいか、蚊が寄ってくる。
道端に捨てられた生ごみと屋台の匂いにひきつけられたハエが飛び回っている。
蚊とハエにたかられながら、ひたすら待つ。

なんか、すごく虚しくなってきた。

いい年した男が、自分よりはるかに年下の女性をこんな風に待つのが馬鹿らしく思えてきた。
人生の貴重な時間を無駄に過ごしている気分になってしまった。
ほんの数十分程度の時間なのだが、果てしなく虚しい。

こんなことをしているくらいなら、部屋で寝ていたほうがましだったかも。
いや、そもそも、パタヤで遊ばずに、日本で真面目に労働しているほうが、よほど有意義な時間の使い方ではないのか。たとえ社畜と罵れ、プライベートと家庭を犠牲にして会社のために粉骨砕身して働いていようとも、ある種の生きがいや充実感は得られるに違いない。

が、これは、とてもつなく非生産的な行為だ。
ヒモ男のように、女の仕事終わりを待つだけの虚しい行為。

いや、そんな考え方をしてしまうこと自体、日本的な精神風土からまだまだ脱却できていない証左なのかとも考えてしまい、頭はぐるぐるとまわり、気持ちも晴れない。

すべては、むせ返るような南国の熱気と、世界屈指の歓楽街の持つ魔力のせいかもしれない。

と、ぐだぐだになりつつも、ようやく閉店した店から出てきたコヨーテさんの満面の笑顔を見ると、待っていてよかったなあと心から思ってしまうのだった。
何歳になっても、男というのは度しがたい生物のようだ。

 

わかったことが一つある。
これは、疲れる。
世の中のヒモ男のみなさんの苦労が痛いほどわかった。

ヒモは楽じゃない。
いや、肉体的には楽だ。
ただ待っているだけだし。
あとはせいぜい、愚痴を聞いてなぐさめてあげるくらい。
まあ、夜のサービスも必要かな。

しかし、精神的には意外ときつい。
わたしには無理かもしれない。
ついつい、あれこれ考えてしまう。
考えすぎる男に、ヒモは務まらない。

マイキットディークワー=考え過ぎないほうがいい

なんとなくタイ人ヒモ男の気質がわかったような気がする。

 

そんわけで、これを最後にして、仕事終わりのコヨーテ嬢を迎えに行くのはやめた。
精神衛生上、よろしくない。

バービアで飲み歩いてから、部屋でうつらうつらした状態で待つようにした。
これはこれで、しんどいけれど、深夜のウォーキングで汗にまみれながらじっと待つよりかは楽だ。

タイのヒモ男のみなさん、いろんな意味で、毎晩おつとめごくろうさまです。
わたしは無理です。
今夜も、疲れきったタイ女性たちを癒やしてあげてください。

では、ごきげんよう。

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