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グルメレポート

タイのインスタントラーメンにラオカオぶち込んでおいしく作ってみた

投稿日:

非常事態宣言が出されたタイ。
コンビニやスーパーではインスタントラーメンが品薄状態となっている。
インスタントラーメンは安価でカロリーも高く保存がきくので非常食としては最適ではある。

人気の銘柄はやはりタイの国民食ともいえるママーだ。
ママーにはいろんな味があるけれど、人気が高いのは普通の豚ミンチ味とトムヤム味。この2つはすぐに売り切れる。
スーパーの棚も空っぽとなってしまう。

ビッグCのインスタント麺の棚

残念ながら、日本の日清が販売しているインスタントラーメンは売れ残りが目立つ。
タイ人はママーがインスタントラーメンの元祖だと勘違いしているふしがある。いやいや日本が発祥だよと指摘しても、けらけら笑いながら「何言ってんの、ママに決まってるよ。日本人バカだね」とタイ人に馬鹿にされることすらある。
日清こそがインスタントラーメンの元祖なのに。悲しい。

わたしも現在は絶賛引きこもり中。
買い占め行為には加担しないけれど、多少はインスタントラーメンも買っておいた。
日清の豚骨ラーメンだ。簡単に買える。

タイのインスタントラーメンラオカオ入り (9)

そのまま湯がくだけで食べてもおいしいとは思う。
でも、ちょっと手を加えてみたい。
たまたまネットで見かけたおいしいインスタントラーメンの作り方も試してみたかった。
そんなわけでパタヤ自炊生活スタート。

おいしいタイのインスタントラーメンの作り方

まずは、材料から。

・インスタントラーメン
・水
・酒
・豚バラ肉
・白菜
・しめじ
・各種調味料
・生卵

トッピングに使う具材は冷蔵庫にあるものをてきとうに使えばいいでしょう。
別にトッピングなしでもかまわない。
卵はあったほうがいいとは思うが、現在のタイは生卵が不足気味。なんとかゲットしましょう。
今回のインスタントラーメンづくりの肝は酒である。これについてはのちほど説明。

トッピング作り

前日に鍋を作ったので、その残りの具材を使う。

まずは豚バラのかたまりを切る。

タイの豚バラ肉ブロック (1)

生鮮食品もものによっては品薄なことがあり、本当はスライスした豚バラがほしかったがブロックしか置いていなかった。
せっかくの大きな豚バラ肉ブロックなのでチャーシューでも作ればいいのだろうが、それはさすがに面倒くさい。
ちゃっちゃと炒めてしまおう。インスタントラーメンにそこまで時間はかけられない。

わりと太めに切る。これくらいの肉厚がうまいと思う。

タイの豚バラ肉ブロック (2)

野菜やきのこはなんでもいいと思う。
冷蔵庫にあるものを好きに使えばいい。
調味料もてきとうである。最低、塩と胡椒があればいける。

タイのインスタントラーメンラオカオ入り (1)

軽く塩コショウした豚バラを焼いて、次に白菜としめじとニラを追加。

タイのインスタントラーメンラオカオ入り (2)

さらに、豚ガラスープの素をかるく振りかける。
豚ガラでも鶏ガラでも中華スープの素でもなんでもいいと思う。

タイのインスタントラーメンラオカオ入り (3)

火が通ったら一度皿に取り出しておく。

タイのインスタントラーメンラオカオ入り (5)

いや、これだけでも実にうまそう。我慢できずに味見をしたら、やたらとうまかった。
このままご飯と一緒に食べたいのをぐっと堪える。今回の目的はラーメン作りなのだ。
肉はなんでもいいとは言ったけれど、やはり豚バラが最高かな。
カロリーには要注意だ。

ラオカオ

今回おいしいインスタントラーメンづくりに際して参考にしたのがこちら。

いや、このツイートを見たからこそ、インスタントラーメンを作りたくなったのだ。
それもタイのインスタントラーメンで。

日本酒を入れるのがいいらしい。
料理酒は雑味があるので清酒がのぞましいそうだ。
が、ここはタイ。日本酒など手に入るのか。
確かに、大きなスーパーにいけば、日本から輸入した日本酒も売っている。

タイのスーパー日本酒売り場

けれども、高い。
輸送費に加えて関税がかかるので高くなるのは当然だが、日本の市場価格の倍くらいする。
そんな高い日本酒をインスタントラーメン作りに入れる気にはさすがになれない。

そこで代用品を考える。

日本酒は米から作る。
タイで米から作る酒といえばラオカオだ。

タイラオカオ (1)

米の絵柄でわかるように、たしかに米から作った酒。
日本酒は醸造酒だが、ラオカオは蒸留酒。つまりは焼酎みたいなもの。タイ版の米焼酎だ。というか、沖縄の泡盛のルーツはタイのラオカオらしいので、タイが先なのだが。
まあ、日本酒でもラオカオでも、とりあえずは酒には違いない。
似たようなもんでしょう。細かいことは気にしない。うまければなんでもいい。

小さな瓶なら1本60バーツくらいで売っている。これならインスタントラーメンにどばどば入れても気にならない。
コンビニで簡単に買える。レジの後ろの棚に数種類並んでいるから、指差しであのラオカオちょうだいと言えばいいだけ。

今回はこのラオカオを使用。

タイラオカオ (2)

アルコール度数40%。蓋をあけると強烈な酒の匂いがする。

インスタントラーメンの袋には、お湯でゆがく場合は水340mlと書いてある。
多少蒸発するだろうし、野菜も多めだから、少しだけ水分大目にしよう。

先のツイートでは、日本酒100mlとしてあった。
でもラオカオ100mlと水250mlにしてみよう。

先に酒だけを鍋に入れてアルコール分を飛ばすのがいいらしいが、面倒くさいし、水もラオカオも一気に鍋に投入。そのまま沸騰させる。

タイのインスタントラーメンラオカオ入り (4)

焼酎の香りがキッチンに広がっていく。
アルコール度数は40%である。
そりゃあ香りだけでも酔っ払うってもんだ。
ラオカオをそのまま飲む気にはなれないが、この香りだけならオッケー。

ちなみに元レシピで利用しているインスタントラーメンは、サッポロ一番みそラーメン。
今回利用するのは日清の豚骨ラーメン。
タイではみそラーメンはたぶん売ってないと思う。
まあ、たぶん何味でもいけるはず。気にしない。

麺を投入。
麺がばらけてきたところで、生卵を割ってそのままドボンと落とす。

タイのインスタントラーメンラオカオ入り (6)

麺がきっちり茹で上がりつつも、卵が固茹でにならない程度の絶妙なタイミングで火をとめるのがコツ。

あとは粉末と液体スープの素を溶かして、ラーメンは出来上がり。

タイのインスタントラーメンラオカオ入り (7)

それから、別皿にとっておいた豚バラ野菜キノコ炒めをラーメンの上にどんと乗せる。
はい、完成。

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実食

タイのインスタントラーメンラオカオ入り (8)

いやうまいわ。

スープは実に濃厚。
もともとこの日清の豚骨ラーメンは濃厚系の味だ。でもなんと言おうか、重い。こってりというより鈍重。
それがラオカオを入れることによって、深みが増す。濃厚さも増すのだが、鈍さは減る。

ただ今回はラオカオの分量が多すぎたかな。
水をもっと多めにしたほうがいいと思う。

トッピングの豚バラ炒めもなかなかの濃い味付けのため、スープはもうちょっと軽めにしたほういい。

でもうまい。
これ、最高じゃね。

スープもうまいし、豚バラと白菜とキノコもうまいし、半熟卵がまたうまい。
麺は当たり前だがもろにインスタント麺だけど、そこはちょっと我慢しよう。

濃厚スープと半熟卵と豚バラ肉のトリオは、男のロマンをかきたてるものがある。
白菜もいいよねえ。もっと野菜を入れてもいい。

豚バラを炒めて出た脂分がスープに混ざっていて、さらに深くて太い味になっていると思われる。
日本でラーメン二郎を食べたことはないが、たぶんそんな感じ。レベルは全然違うだろうけど、同じ系譜にあると思う。

あとは、おろしニンニクを加えてもいいかと思う。野菜はもやしも入れようか。最後に刻みネギを入れたほうがよさそう。

ちょっとした工夫で引きこもり自炊生活に活力を与えてくれる。
しかも安い。

いちいち細かい材料費は算出したりしないが、ざっくりこんな感じだろう。

インスタント麺10バーツ
生卵5バーツ
肉と野菜で15バーツくらい
水2バーツくらい
調味料3バーツくらい
ラオカオ15バーツくらい

合計:50バーツ

屋台持ち帰り料理の一食分といったところ。
激安料理とはいえないが、満足度は高い。

まとめ

タイのインスタントラーメンラオカオ入り (10)

タイのインスタントラーメンにラオカオを入れてもうまくなることがわかった。
オールタイ製でいくなら、ママーとラオカオでシンプルに作ればいいだろう。
こんなママーの作り方をタイ人が実践しているかどうかは知らないけれど、インスタントラーメン元祖の国からやってきた日本人としては、少しでもインスタントラーメンの味を向上させるべく啓蒙活動に励んでいきたいではないか。

お湯を注ぐだけのカップ麺の場合、お湯にラオカオを混ぜてもアルコール分がそのまま残ってしまい、単なる泡盛のお湯割りラーメンとなる。
ま、それはそれでいいんじゃないかと。たぶんおいしいはずだし。
どうせ夜は外出もできない状況である。
うまいラーメン食いながら酔っ払えばそれでよし。

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