先日、バービアで飲んでいると、シーフード屋台売りがまわってきた。
知り合いのバービア嬢がホイを食べたいという。
ホイとは、タイ語で貝のことだ。
「なんの貝?」とたずねてみると、ホイコムとの答え。
コムは、タイ語で苦いという意味になる。
一皿40バーツだから買ってよとお願いされて、40バーツならまあいいか、と承諾。
小さな牡蠣とかムール貝とかなら100バーツくらいするんで、貝で40バーツは確かに安い。
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ホイコム(別名ホイジューブ)
屋台のおじさんが貝を湯がいて、持ってきてくれた。
どっちゃりと積まれている。
うーん
これはどっからどうみても、タニシだよなあ。
まあ、ちょっと日本のタニシと形と大きさは少々違うけど、タニシにしか見えない。
とりあえず食べてみるか。
食べ方は、さざえと一緒。
巻き貝の入り口にかたいフタみたいなのがあるので、まずとりのぞく。
で、つまようじを刺して、くるんと巻きながら中身を引っ張りだす。
あとは、辛いシーフード用のタレにつけて、食べるだけ。
味は、いたって普通の貝。
特にうまくもなく、まずくもない。ごくごく普通の貝だよなあ。
なんというんでしょうか、日本のスーパーで買った安いシジミの味に近いか。
決してサザエではありません。
でも、サザエと一緒で、奥のほうに黒いキモがあって、それを食べると苦い。
この苦さから、ホイコム(苦い貝)と呼ばれているとか。
キモは外して食べると、そこそこイケるかな。
さらに、別名があって、「ホイジューブ」と呼ぶそうだ。
ジューブとは、タイ語でキスのこと。
食べる時に、つまようじを利用せずに直接口をつけて一気に吸い出す食べ方をすることがあり、その様がキスに似ているからホイジューブと呼ぶとか何とか。
まあ、一般的な呼称かどうかは不明だけど。イサーン地方限定かもしれない。
イサーンでは、このホイコムを使ったカレー料理もあるみたい。
川で簡単に取れるから、イサーン人にとっては身近な食材なんでしょう、たぶん。
で、後日、バンコク出身のタイ人に聞いてみたところ、屋台のホイコムは「マイスワイ(きれいじゃない)」と言われた。あまり食べないそうだ。
たしかに、どこぞのドブ川で採取してきた貝を、ろくに洗浄やドロ抜きアク抜きをすることなく、ただ湯がいているだけかもしれないなあ。
わたしは実際に10個以上食べたけど、とりあえず腹は壊しませんでした。
特におすすめはしませんが、屋台で見かけた際はチャレンジしてみてください。
貝好きなら病みつきになるかも。
バービアのお姉さんたちとジューブジューブと楽しく分けあってくださいませ。
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