ジョークといえば、タイのおかゆ。
米粒の形がなくなるほど、どろどろに煮込まれている。
ジョーク屋台は、朝方と夜遅くに出没することが多い。
昼間は寝静まっており、夜になると蠢き出すという憎いやつだ。
二日酔いの朝や、酒まみれの夜に食べるととにかくうまい。
疲れた体に染み透るような食感。
日本人なら、誰しもが受け入れられる味だろう。
ジョークの汁には、あまり味がついていない。
屋台に置かれた黒醤油や酢や唐辛子で味を整える。
あまり唐辛子を入れ過ぎないようにしましょう。
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カイヨーマー入りジョーク
夜のパタヤには、ちょこちょことジョーク屋台が出没する。あまり多くはないが、探すのは難しくないはず。
出会いは突然なので、心の準備はしておこう。
大きな寸胴からおかゆがたっぷり入っている。
具材を加えて、最後に味付けをするだけ。
具材は、豚肉がメイン。内蔵系も置いてある。お好きなものをどうぞ。
あとは、日本のおかゆや雑炊でも定番の卵を投入する。
タイのジョーク屋台で用意されている卵は主に三種類。
カイトム:ゆで卵。殻は茶色。半熟のこともある。
カイケム:塩漬けされたゆで卵。殻は白色。
カイヨーマー:ピータン。殻はピンク。
屋台のガラスケースに三色の卵が置いてあるので、好きなものを指定すればよい。
ここは、ぜひともカイヨーマーを指定してもらいたい。ピータンである。
すると、ピンク色の卵の殻を割ってくれる。
これが
こうなる
うーん、真っ黒な中身がたまらない。
外見がピンクなのに一皮むけば黒光りするとは、これまた憎いやつ。
まさに夜の卵である。
黒いやつを軽く半分に切ってから、熱々の白いジョークにインサート。
ああ、入った。
少々画像が汚らしいが、食べてみればばっちりだ。
真っ黒なピータンだが、味は見た目ほど濃くはない。
ゼラチン質で、口に含むと適度な弾力があって、思わずしゃぶりつくしたくなる。
とろけるような快楽にしびれる。
そして、汁と米と卵の三位一体の温かさが、夜の街ですさんだ胃袋をやさしくいたわってくれるのだ。
やはり、ジョークはいい。
ジョークは夜に食べたい。
黒光りするカイヨーマーは夜こそ似合う。
カイヨーマー入りの真っ白なジョークは、深夜夜12時過ぎの味だ。
朝にジョークを食べるなら、半熟たまごがいいけどね。
どうしても夕方くらいから食べたいなら、ソイブッカオ北側のカシコーン銀行近くのロータスエクスプレス前に常設ジョーク屋台が出ている。
ここはセット内容が写真入りで掲示してあり、注文しやすい。煮込んだ椎茸なんかも入っていて、日本人にはうれしい食感と味。
ただし、卵はカイヨーマーと指定することを忘れずに。
日本では滅多に味わえない、ピータン入りおかゆをぜひどうぞ。
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