現在、タイ全国的に店内での飲酒は午後11時までとなっている。
バーやパブなどの娯楽施設はレストランに業種変更することで再開が認められるようになったが、営業時間は午後11時までだ。
通常のレストランは午後11時以降もアルコール類提供なしで営業が可能。
もともと娯楽施設のバーやパブは午後11時閉店厳守で、違反すれば容赦なく摘発される。
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パタヤの娯楽施設は午前1時までの営業を
パタヤエンターテイメント事業者協会が、営業時間延長を政府に要望した。
現在の午後11時閉店を深夜1時まで延長してほしいというものだ。
現在の閉店時間は早ぎるため、充分な集客が望めず、営業再開を見送る店が多い。
観光業再興のためには営業時間延長が必要だと。
すでに欧米人観光客はパタヤに戻ってきている。
営業時間延長となれば、より多くの施設が営業再開できるはずだ。
中国人観光客が主な顧客の店の営業再開は遅れるだろう。
アジアからの客では、とくに韓国人観光客が戻ってきているようだ。
タイでは隔離無し入国を認めているが、近隣国でも同じような開国政策を取っている。
タイ国内の制限が厳しいままだと、他の国に観光客を奪われることになる。より多くの観光客をタイに呼び戻すための対策が必要だ。
娯楽施設協会では、4月からの緩和を望む。
4月にはソンクラーン祭りがあり、内外からの観光客が期待できる。
4月から観光関連企業が営業再開できるようにしてほしいと。
そして、ナイトライフ娯楽施設の営業時間が以前のように午前1時に延長されれば、状況はさらに改善するだろうとしている。
参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2274107/pattaya-venues-call-for-1am-closing-time
なお、バンコクポストの元記事はパタヤのローカル報道だ。
⇒https://www.facebook.com/STVPattaya/posts/5170786656275560
地元の報道では、ロシア・ウクライナ情勢への懸念についても触れられている。
ヨーロッパからの観光がこの先どうなるのか不透明である。
パタヤの営業時間
タイではもともと酒類販売時間が決められている。
コンビニでもスーパーでも、酒が販売できるのは、11時から14時、17時から24時と定められている。
これは飲食店も同様で、店内でアルコールが提供できるのは24時までだ。
よって、娯楽施設も24時閉店が原則となる。
が、パタヤやバンコクやプーケットなどでは観光都市として特別に深夜2時までの営業が認められていた。
実際にはパタヤでは午前3時までの営業が黙認されているような状態だった。
これはパンデミック前までのこと。
現在は感染予防措置として店内飲酒は午後11時までとなっている。(コンビニでの酒類販売は従来どおり24時まで可)
これを以前のように深夜まで営業できるようにしてほしいというのが今回の娯楽施設協会の要望。
せめて午前0時か1時までにしてほしいと。
12月31日の大晦日は、午前1時までの営業を政府が認めた。
バーで酒を飲みながらのカウントダウンができた。
遅くまで飲み歩く人が多く、店も盛り上がり、売上は伸びただろう。
大晦日と同じように、毎日午前1時閉店となれば、たしかに客が落とす金は増えそうだ。
午後11時閉店厳守だと、ちょうど盛り上がるタイミングで閉店してしまう。
バーが盛り上がるのは午後9時か10時くらいから。それなのに11時閉店ではきつい。
飲み足りないまま不満顔で帰宅を余儀なくされるファランを多く見かける。
特にウォーキングストリートでは顕著だと思う。バーの営業開始は午後8時が多い。11時閉店だと3時間しか営業できない。
これでは営業再開に踏み切れない店も多いだろう。
たった3時間の営業のために、開店準備をするのは大変だ。
開店時間を早めて対応している店もあるが、早い時間帯はやはり客は集まらない。
ツリータウンやLKメトロあたりのバーは昼間から営業し、沈没ファランたちが昼間からビールを飲んでおり、これはこれで成り立っているが、ウォーキングストリートはそうはいかない。
ウォーキングストリートは夜の街だ。午後11時閉店は早すぎる。
ウォーキングストリートが元の姿を取り戻さない最大の理由は、短期観光客が戻ってきていないことだとは思う。
たしかにファランは増えているが、コアな中長期滞在者が大半だろう。もともとウォーキングストリートには足を向けない層だ。
また、韓国人や日本人の旅行者もたしかに増えている。ウォーキングストリートで東アジア系グループ数人が歩く姿を見かけるようになった。
が、まだまだ少ない。
中国人もいるにはいるが圧倒的に少ない。
インドからの旅行者まだ見ない。
アラブ系はちょっと増えているものの、やはり少ない。
営業時間延長が先か、短期観光客が戻ってくるのが先か。
ナイトライフに規制が多く、営業再開している店も少ないパタヤをわざわざ訪れる観光客は少ないかもしれない。でも、観光客が戻って来ないことには店は再開しない。
悪循環ではある。
あとは、タイ入国に関する面倒な手続きも足かせとなっている。
Test&Goで隔離無し入国可能とはいえ、事前に書類を揃え、タイランドパスを申請する手間がかかる。これでは以前のように観光客はやってこない。
ちなみに、バービア関係者に話を聞くと、娯楽施設協会の要望については当然知ってはいるが、あまり期待はしていないようで、今はひたすら政府による緩和決定を待つしかないという。
緩和があるとすれば4月からだろうと願望を込めて予想しているようだが。
さて、どうなることか。
個人的には、バーはやっぱり午前2時くらいまでは営業してほしい。11時はあんまり楽しくないんで。
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