ワクチン接種済み外国人観光客を受け入れるというバンコク開放計画は、混乱のさなかにある。
観光スポーツ省とTATは、10月の開放実施を主張してきた。
それに対してバンコク都は慎重な姿勢を崩しておらず、明確な開放予定日を定めていない。
バンコク都知事は、バンコク開放のための3つの条件を提示した。
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バンコク開放は11月上旬から中旬か
バンコクを外国人観光客に開放するには、住民の安全をまず第一に考えないといけないとバンコク都知事。
そのために開放のために3つの条件をバンコク都知事が提示した。
・都の人口の70%が2回のワクチン接種を受けていること。
・1日あたりの新規感染者数が現在の2700から2800人から減少し続けること
・入院が必要な患者の数が少ないこと
これらの条件が満たされた時、都は保健省と観光スポーツ省と話し合い、バンコク開放のガイドラインを設定する。その後、CCSAへ提案するだろう。
バンコク都知事は、新規感染者や入院患者の具体的な目標数については明らかにしていない。
減少傾向が続くことが開放の条件としている。
バンコク都のワクチン接種率70%達成が10月22日頃とみられている。
それから7日から14日で集団免疫が構築される。
また条件を満たすようであれば、ガイドラインの策定も必要となる。
よって、暫定的なスケジュールでは、バンコク開放は11月の第1週ないし第2週となる可能性がある。
CCSA副報道官によれば、バンコクの人口700万人のうち、2回のワクチン接種を受けたのは42%。
都は、プーケットサンドボックスの経験から学ぶために、プーケット県当局と会合を開く予定。
9月20日のデータでは、プーケットサンドボックスの利用者は累計34,880人。
そのうち陽性判定は99人(検査結果待ちが3人)。
陽性率は0.28%。
参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2185071/reopening-of-capital-must-be-safe
まとめ
バンコク開放(バンコクサンドボックス)については、月曜日のCCSAブリーフィングでも言及があった。
バンコクはプーケットと違い、陸地の巨大都市だ。再開へ向けた準備が大切となる。感染爆発が再発すると開国計画全体がスクラップとなるおそれがあると。
またバンコク開放はまだCCSAで承認しておらず、開放日についても決定していない。
バンコク都は観光再開にそれほど乗り気ではないような印象を受ける。
あくまで都民の安全第一をうたっている。
今回発表の条件がすべてうまくいったとしても、バンコク開放は早くても11月1日あたりで、11月中旬が無難なところだろうか。
観光大臣が主張していた10月15日のバンコク開放はほぼありえない状況となってきた。
なお、バンコク、パタヤ、チェンマイ、ホアヒン、チャアムの5県エリアの開放計画は、9月23日のCCSA会議に正式に提出されることになっている。
バンコク以外の4エリアはなおも10月1日開放を主張しており、CCSAがどのように判断を下すかが注目される。
タイ旅行好きは開国に期待しているでしょうが、もう何がなんだかわからない状況につき、ともかくCCSAによる承認と正式発表を気長に待つのが精神衛生的にはよろしいかと。
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